Part2 タイフードも新時代に

南北に長いタイは、地方でまったく違う食文化を持つ。伝統料理から華人にルーツを持つ中華料理、そしてストリートフードまでタイはまさに食の宝庫! そんな「食」の現代的な再解釈が今のトレンドだ。新しいお店が次々オープンしているバンコクで、選りすぐりをご紹介

Zao Ekkamai

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味の宝庫、イサーンの魅力を伝える

隠れ家的な一軒家レストラン「Zao Ekkamai」は、カンボジアとの国境に面したタイ東北地方=イサーンのリアルな味を伝えるべく生まれた。「タイ人の多くが片田舎だと思っていますが、実はすごく豊かな地。独自の食文化が根づいてるんです」とオーナーのEveさん。日々イサーンから、発酵させた川魚などの珍しい食材が届く。「料理上手だった祖母の味をもとに、私がメニューを考案しています」。人気のオレンジワインなど、飲み物も充実。かつてデザイナーだったEveさんを慕い、ファッション関係者も多く集う話題のスポットだ。

1 発酵させた川魚のグリル(฿250)やすいかのスパイシー発酵魚醤ソース(฿200)など、実際に家庭で食べられているメニューをアレンジ。イサーン出身者は懐かしさに感動するという

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2 青マンゴーのスパイシーサラダ฿250
3 Eveさん(右)とパートナーのEllarさん(左)。最近、イサーン鍋とラープを供する姉妹店「Zao Larb」もオープンした

DATA
155 ซ. ปรีดี พนมยงค์ 25 Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok, 10110 
電話番号:+66632469545
Instagram: @zaoisan

Samlor

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肩肘張らないモダンタイ料理

ミシュランの星つきレストランでともに腕を振るった、シェフのJoeさん(4・右)とパティシエのさきさん(4・左)。ストリートフードを昇華した料理はどれも絶品。タイの庶民派料理を再解釈した「Samlor Thai Omelette」(฿280)は、中からふわとろ の卵が流れ出す看板メニュー。

4 タイ人と日本人カップルのふたり。コース料理をメインとした新店も予定
5 タイフードの定番、シーフードソースでマリネしたセビーチェ(1pc ฿120)はワインにぴったり。さきさんが手がけるアイスクリームブランド、Yoraを使ったデザートも絶品

DATA
1076 Charoen Krung Rd, Bangrak, Bang Rak, Bangkok, 10500
電話番号:+66642101520
Instagram: @samlor.bkk

Ruay Mitr

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締めの定番、お粥が最高のビールのおともに

伝統的なお粥、Khao tom kuiを、タイの有名店「Supanniga Eating Room」が新たに提案。合わせるおかずは梅干しの入った酸味のあるスープ(小฿150、大฿360)、ピータン団子(฿180)、ベイビーキャベツ炒め(小฿120、大฿200)など。日本よりも汁気の多いお粥(฿25、お替わり自由)と、濃いめの味つけのおかずがマッチ!

6 キンキンに冷やしたグラスに注ぎ、泡がシャーベット状になったビール(฿190)は暑いタイらしい飲み方
7 内装を手がけたのはCitizen of NowhereのSaranさん

DATA
28 N S Sathorn Rd, Silom, Bang Rak, Bangkok, 10500
電話番号:+66636628850

Thong Smith

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ボートヌードル・ブームの火つけ役!

ストリートフードの代表格、ボートヌードルは街角の食堂など至るところで見つけられる国民食だ。そんな大定番のクオリティを追求し誕生したのが「Thong Smith」。食材の多くが信頼する生産者から届くタイ産。ビーフとポーク、そして汁のありなしが選べる。ちょっと贅沢な豪産和牛や黒豚も。

8 一部店舗ではデザートの「Thong Sweet」を併設。超人気のバナナフリッター(฿95)はマスト!
9 ビーフヌードル(฿149〜)。9種類の麺から選べ、こんにゃく麺(+฿20)は10kcalと食べ歩きにうれしい

DATA
Central Embassy, 5F, 1031 Phloen Chit Rd, Pathum Wan, Bangkok, 10330
電話番号:+6621605794 
Instagram: @thongsmith