ハワイ火山国立公園でもうひとつマストな観光コースとしてひとりっP的オシなのが、トレイル歩きとキラウエアの火口ハレマウマウ見学です。①で紹介したオーシャンエントリーが「海の火山コース」なら、こちらは「山の火山コース」。広大なハワイ火山国立公園内のこれまたでっかい火口ハレマウマウですが、10年以上前に来たときは、もっと火口の縁を歩けました。が、噴火口が絶賛活動中の現在では、遠くからの見学になっています(*調べたら、ハレマウマウは2008年に25年ぶりに噴火、以来活動継続中なんですね)
こちら、その火口ハレマウマウを客室から望めることで有名なホテル『Volcano House』。食事やお茶休憩も可能です。
このエリアは、島の東側にあり、熱帯雨林気候に属しているので雨が多く、巨大シダが生い茂っていて、コナから向かうと、明らかに気候も植生も変わります。標高も1000メートルを超え、空気もひんやり。霧と山の香りがして、ここがハワイとは思えないくらい。ひとつの島の中に四季があるともいわれるハワイ島ならではです。
で、このボルケーノハウスの庭からパノラミックな、ハレマウマウ含むクレーター全貌が望める、、、はずだったのですが、この日はかなり雨が降っていて、ご覧のようにまっしろ、、、、、。奥の白い煙が立ち上っているところが噴火口。煙は噴煙です。1時間以上ねばったのですが、真っ白ぶりにはあまり変化がなく…。自然相手なので仕方ありませんね。
そして、”山の火山コース”では、ハレマウマウ周辺にいくつものトレイルが整備されているんです。ハレマウマウを眺めるだけで帰ってしまう観光客も多いようですが、もったいなすぎます! トレイル歩きはぜひ! 生きている火山&ハワイ島の熱帯雨林を思いっきり体験できるんですよ~~! というわけで、どのトレイルを歩くべきかいろいろ事前に調べていた中で、英文ガイドブックや英文サイトで圧倒的に強力推薦されていたのが『Kilauea Iki Trail』。なんとこちら、1959年に噴火し、現在は活動が収まっている古い火口=キラウエア・イキを横断するトレイルなんです! 距離約5キロ、所要時間2.5時間の初心者もOKトレイルです。
ボルケーノエリアは、さすが熱帯雨林気候地域。到着したときからずっと雨で、しばらくボルケーノハウスで様子見をしていたのですが、一向にやむ気配がないので、とりあえず雨の中を歩き始めました。このエリア、雨が多い&防寒のためにも、雨具の準備は絶対必要です。私は山歩きの必需品ゴアテックスのジャケットを持参していたので大丈夫でしたが、途中すれ違ったハイカーふたりはびしょぬれ! (あとでよくよく調べたら、天候が安定している午前中のほうがトレイル歩きには向いていると判明!)
しばらく行くと展望スポットが。真っ白な中にもキラウエア・イキクレーターの全貌が一瞬うっすら見えました。
ちなみにこの展望ポイント、転落防止柵などはいっさいありません。足を滑らせたら100メートル下のクレーターの底へまっさかさまなので、ご注意を!!
さらに進むと、一旦車道に出たあと、クレーターの底へ下るトレイルが始まります。
と、じつはひとりっP、ここでトレイル歩きを断念しました。雨がますます激しくなっていて、たとえクレーターの底にたどりついても、おそらく霧と雨でまわりは真っ白、なにも見えない。時間もすでに夕方4時近くだったのもあり、このまま雨中を歩き続けて楽しいのか!??と自問自答の結果、ここで引き返すことにしました。残念ですが、自然相手なので仕方ありません。次回こそきっと!!(そう、自然は逃げないんです)
こちら、むちゃくちゃ気に入った公園のロゴ。パークレンジャーの方が着ているシャツの袖にこのワッペンが縫い付けられててうらやましかったです。そして、ハワイ火山国立公園はなんと2016年に100周年だったそうです。すごいーー!!
ハワイ火山国立公園の最新情報はこちらの公式サイトからどうぞ。
そして、この「山の火山コース」でハズせないのが、夜のハレマウマウ見物。日中は見えない赤い火口が見れる!!んですよ~~!! 今度はボルケーノハウスよりもさらに火口に近いジャガーミュージアムの展望台へ。まだまだ雨は降っていますが、とっぷり日も暮れたあたりから、やっと見えてきました!!
あ、赤いっ!! 赤いぞーーー!!! しかも、大きくなったり小さくなったり。なんだか火口の底で火の神さまたちが宴を開いてるみたいだな~~。
ほんとに地球の鼓動のようでした。
そしてこのあたりは、標高も高く、夜はハンパなく寒いです。雨だったせいもあって、とにかく寒い。たぶん気温10度近くだったのでは?? ゴアテックスのアウトドアジャケットを持ってはいましたが、インナーダウンも持ってくるべきだったーーー!!と反省しました。 みなさま、お出かけの際は、防寒&防雨対策をお忘れなく!
ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。