羽田空港からの直行便でコナ着なのはいいけれど、やはりヒロにも行きたいぞ、しかしどうやって移動するかが問題だ、、、(以前来たときは2回とも友人と一緒だったのでレンタカー移動でした)と、あれこれ調べていて、「あれ!?ハワイ島に公共バス!?!あるんだ!! しかもコナ~ヒロ間を走ってるじゃん!!」と、その名もHELE-ON BUSの存在をキャッチ。こちらがそのヘレオンバス。ちなみにヘレオンとはハワイ語で「早く」という意味だそう。
ガイドブックやサイトによっては、ヘレオンバスは本数も少なくて利用は実際的ではない、なあんて解説もありましたが、公共バス好きのひとりっP、そんな記述にはひるみませんよ~~。さらに調べると、コナ~ヒロ間は1日3本。早朝に2本、夕方に1本、所要約3時間と判明。ちなみになんと日曜は運休です! ご注意を! コナ~ヒロ間は、島を横断するサドルロード経由なら車で2時間弱なのですが、ヘレオンバスは途中の町に停車しながらの迂回ルートを取ることもあって時間がかかります。大きな荷物を載せるためのラゲージスペースも車体下にあるとわかったので、旅程の最後をヒロ滞在にして、ヒロ空港からの帰国、という日程でいくことにしました。
こちらがヘレオンバスの停留所の標識です(なかなかナイスなデザイン!)。この看板だけだったり、下の写真のようなバス停があったり、パターンはいろいろ。
コナで滞在していたコンドミニアムの近くにバス停があるかどうかをフロントで聞いてみたけれど、「あるとは思うけれどわからない」との回答。というのも、ローカルの人々も大半は自家用車利用なので、ヘレオンを利用したことのない人がほとんど。結局、ヘレオンバスのオフィシャルサイトから入手した時刻表とバス停名で、あきらかにここにバス停がある、とわかったシェラトンホテルから乗ることにしました。コナ~ヒロ間は早朝に2便あるのですが、シェラトンに停まるバスは朝6時20分のみ。早朝はUberがいないため、前夜に利用したUberのドライバーにお願いして、朝5時50分にコンドミニアムまで来てもらうことにしました(*朝落ち合った時点でUberアプリを立ち上げれば、ほかにはUberがいないので、自動的に彼の車にリクエストがつながる)。
コンドミニアムから車で約10分。こちらがシェラトンホテルのヘレオンバスの停留所です。標識がないので「???」と迷いましたが、Uberのドライバー氏が一旦ホテルのフロントまで行って確認してくれ(いい人~~!)、ここで間違いないと。広~いシェラトンホテルの敷地入口付近にあります。
1日1便。乗り遅れてはシャレにならないので、朝6時にこのバス停でスタンバイ。もちろん待っている客は私ひとり。定刻6時20分、バスがやって来ました!
ほんとに定刻! バス停には早めの到着をおすすめします。荷物入れは車体下。自力で扉を開けて入れます。
バス内はこんな感じ。通常料金2ドルと荷物代1ドル(荷台に入れる場合、1個につき1ドル)の計3ドルをドライバーに支払って乗り込みました。座席下にも割と広めのスペースがあり、飛行機で機内持ち込みできるくらいの大きさまでの荷物ならそこに収納可能。乗り込んだ時点では、私以外の乗客は1人でした。
バスはコナへのアリイドライブ沿いを北上。途中、思ったよりもこまめにバス停があり、なんと滞在していたコンドミニアムのすぐ近くにもバス停があったことが判明! とにかく、上記のヘレオンバスの標識のあるところがバス停ということなんですね。時刻表に載ってるバス停は主要な箇所のみのようです。コナ市内を通過する間に10人ほどの乗客が乗り込んできました。
早朝のコナハーバーを走り抜け、ワイコロアへ向かってる、、、ところまでは覚えているのですが、前夜荷造りでほぼ徹夜だったせいで、ここですっかり寝落ち。ハッと気が付いたときはヒロ市内に入ってました。がーーーん。というのも、途中はオールドスモールタウンが点在するかなりの絶景ルートだったはずで、残念無念。時計を見たら9時40分。てっきり終点がヒロの中心部だと思っていたので、目が覚めた時点で、だいぶにぎやかなところだなーとは思ったものの、そのまま車内にステイ。が、じつはそこがヒロのダウンタウンの中心”Mooheau Bus Terminal”だったとあとで判明。ここが終点の便もあるのですが、私が乗った便は、市内別の地点にあるショッピングモール”Prince Kuhio Plaza”が終点でした(と、これも帰国後よくよく調べて判明)。バス内に残ってはみたものの、グーグルマップで確認するとどんどん滞在予定のホテルからは離れていく、、、というわけで、終点まで乗らずに途中下車。こんな感じのまわりになーんにもない路上でしたが、Uberが導入されててほんとによかった!と思いつつ、Uberを呼んで滞在予定のホテルへ向かったのでした。
さて、ヘレオンバスを実際に利用してみてのポイントをいくつか。
●まず、車内。寒いです。乗り込んだ時点では、あらちょうどいいじゃんと思ったのですが、それも最初の30分ほど。だんだん冷えてきて、最終的にはインナーダウンを着用。そんなこともあろうかとボトムは長パンにしておいて正解でした。3時間乗るので、それなりの防寒対策をおすすめします。
●ヒロのホテルについてから、ホテルのすぐ近くにもバス停があったことが判明。「バスに乗り込む際、ドライバーに行先ホテルを言うと、降りるべきバス停を教えてくれるから」とはホテルスタッフの弁。なるほどー。時刻表に書いてあるバス停以外にもバス停は細かくあるので、たしかにそれが正解だなと(その場合は当然、なるべくドライバーの近くの席へ座ってください)。
●バス車体下へのラゲージの積み込み、積み下ろしはドアの開け閉めも含め原則自力です。日本のようにドライバーさんがやってくれたりはしません。「え?この扉、どうやったら開くの!?」と一瞬ひるみましたが、持ち手をグイッとひっぱると、あとは自動で開きました。
●上でも書きましたが、日曜は運休です。
●早朝の2便は、それぞれ出発地点と終着地点が違います。途中のコナ~ヒロ間のメインルートはほぼ同じ。
●ハワイ島内をわりとくまなくヘレオンバスルートが網羅しています。ただし本数はかなり少ないです。ヒロ近郊のみを走るヘレオンバスもあり。なので、ヒロ市内ではわりとよくヘレオンバスを見かけます。コナ近辺ではかなりまぼろし的ですが。
と、3時間強かかりますが、ヘレオンバス利用でなんの問題もなく、コナ~ヒロ間を移動できます。逆ももちろんOK。おすすめします~!!
ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。