ウユニ塩湖にひとりっぷ®してきました⑥~塩湖を個人旅行で楽しむ方法Ⅱ~

翌日、朝4時半。まだ真っ暗な中、宿泊先のLa Petite Porteまで時間通りにトヨタランクルが迎えに来てくれ、Nさん、Sさんとともに乗り込みます。ドライバーはニコニコした人柄のよさそうなおじさん、エドウィン。ひと目見て、よかった~この人なら大丈夫そう~と安堵。そう、ツアーの成否はドライバー次第というのは、ウユニ観光の定説なんです。ちなみに、通常の乗り合いツアーの場合、ランクルにはドライバーの隣にひとり、中列、後列にそれぞれ3人、の最大計7人が乗るんですが、チリからウユニまで2泊3日ランクルに乗り続けた経験から、中列はまだしも、後列の3人掛けは結構キツイと思います。我々は計3人だったので、助手席にSさん、中列にNさん、私は後列、と、広々らくらく快適ドライブでした。これはチャーターならでは。3人ともいい”大人”なので、なにも定員めいっぱいにしてランクルチャーター代を安くしなきゃ、とは思ってなかったんですね~。結局Sさん(なんとスペイン語ペラペラ!)の交渉力のおかげで代金は安くあがったのですが。快適さを考えると、個人的には最大5人止まりかと思います。 さて、暗闇の中、走ること30分で塩湖入り口に。さらに10分ほどで「到着だよ」とエドウィンに言われ、月明かりでかろうじて回りが見える中、車から降りてみたらば。「ん??あ、あれ?れれれ??」。そう、水、ないんです! ちょっとぐちゃぐちゃしてますが、鏡張り、どころか、たとえていうなら、雪が解けかけた雪原のような状態。

「え??こ こ??ほんとに???」とエドウィンに確認するも、「Si!」。え~~~~~~~!?と最初は疑っていたものの、しばらくすると、少し離れたエリ アに数台の日本人を乗せたランクルがやってきたので、「むうう~~~やはりここか~~~ここなのか~~~~」と。まあ塩の山の回りにはたしかに少々の水はあり、こんな場所は昨日の日中ツアーでは出会わなかったしな~~、とは思うものの、 期待したような状態ではまったくなく。「ま、異常気象じゃあしょうがないね」と、キモチを切り替え、以降は撮影に専念。が、満月のため、星空撮影もこれまた全然ダメ。夜明けとともに明るくなっていく風景をひたすら撮影したわけです。こちら、朝焼けに染まるウユニの空。

塩を採取作業中の塩山と、一応、水。12月末時点で、日の出は5時半ごろでした。

朝日が昇るにつれてブルーとピンクが入り混じる風景は、なかなか幻想的。

足元はこんな感じ。「これなら、なにも長靴買わなくてもよかったし」と思わず苦笑。そして、寒い! ボディのほうは万全の防寒態勢で臨んでいたのですが、足元は盲点でした。ウールの厚手ソックスだけではシンシンと冷えが。。。。「そういえば、雪に塩を混ぜると0度以下になるんじゃなかった?!小学校の理科の実験でアイスキャンディ作ったし。てことは・・・!??」とまさにガクブル。中敷タイプの使い捨てカイロを持ってくるべきだった!と地団駄。ちなみに、すでに書きましたが、夜明け前のこの時点で気温4度。帽子&手袋もマジで持ってったほうがいいです。あ、この長靴、全然東京ではけるレベルのデザインだったんですが、やはりかさばって重いので、残念無念、宿La Petite Porteに寄付してきました。ここへ泊まる方で長靴のない方、スタッフのデービッドに聞いてみてください~。ちなみに足のサイズは25センチ強です。

まるで雪原!

なんちゃって鏡張り(涙)。

影が長い~~~!!

そしてすっかり日が昇ってからは、乾いた場所に移動して、トリック撮影に精を出してしまいました。こちら、トリック撮影メイキング。塩原にはいつくばって撮影中のSさん&Nさん。

我々のトヨタランクルとエドウィン←遠すぎますね。すみません。エドウィンのちゃんとしたポ-トレイトを撮り忘れました。彼は、決して我々をせかしたりしない、とっても穏やかでいい人。ドライバーによっては、契約した時間内にもかかわらず早く町に戻りたがったり、仕事をさぼりたがる人も結構いるらしいので、ラッキーでした。

そして7時半ちょい前に塩湖を後にして町へ帰り着いたのは8時。CALLPA TOURSにて代金を支払い、再び宿まで送ってもらい、サンライズツアーは終了したのでした。このCALLPA TOURS、店内にびっしりと、利用客からの推薦コメントが書かれた紙が張られていて、ドライバーのエドウィンも絶賛されてます。が、ほぼすべて英語で日本語はゼロ。Sさんが日本語でのコメントを残してきたので、興味ある方は、Sさんの日本語コメントを探してみてください。場所は、ウユニ駅前通り沿い、駅前から駅を背中に見て左に1~2分歩いたあたり、通りの右手側です(つづく)。

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ひとりっP

ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。

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