訪問国70以上のCRAZY COCOさんと今改めて「海外トラベル&飛行機」愛を語り合う! #CRAZYCOCO【突ワン第12回】

旅馬鹿さんと根掘り葉掘り全力旅トークをする連載、「ひとりっPの突撃ワンダートーク in The World」=「突ワン」。第12回はCAあるあるネタで大人気の、また「心にビタミンC、足りとんけ?」でおなじみの元外資系CAお笑い芸人のCRAZY COCOさんをお迎えしました! 1月26日にはご自身で執筆された『元CA芸人 CRAZY COCOの夢へのフライト直行便』が発売され、『おっさんずラブ -リターンズ-』ドラマにご出演とさらに人気急上昇。そんな多忙な中、世界ツーリストからもにわかに注目を集めはじめている神保町にお越しいただいての旅トーク。

なかなか聞くことのできない空の上でのエピソードや、外資系CAライフの真実、芸名の由来など、ディープに語ってくれました。CRAZY COCOさんは訪ねた国は70カ国以上、ひとりっPもひとりっぷ400回オーバー。旅の達人ふたりのおしゃべりを、どうぞお楽しみください。

CRAZY COCOさんのYouTubeにドハマりしてます!

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_1

ひとりっP(以下P):改めまして、こんにちは。今日はありがとうございます。編集部の「チームひとりっぷ」スタッフはみんなYouTube「CRAZYCOCOチャンネル」をいつも楽しみに拝見しております。CRAZYCOCOさん、今日はCOCOさんと呼ばせてください。

CRAZY COCOさん(以下C):もちろん、OKです。私、SPURのYouTubeでひとりっPさんが話されているのを見ましたよ。先っぽに飛行機がついた指し棒を持っているやつです。

 P:なんと、恐れ入ります。ありがとうございます。それでですね、かなり前からCOCOさんに会ってみたいっていう話は出てたんです。コロナ禍にYouTubeのおすすめで出てきたんですよ。それが編集会議で話題になって、するとみんなが見てたんです。すぐにオファーしようかなって話になったんですけど、ちょっとまだパンデミック中で、リモートでやっても意味ないじゃんっていうことでタイミングを待っていて、本日となりました。

C:まさか、そんなに温めていてくださったとは。めちゃくちゃ感激です。

P:最近、東京に拠点を移されたんですよね。YouTubeを見ていて、東京にいらした際に宿泊されていたビジネスホテルの壁で、ここはあそこだな、と見ていたんですよ。

C:ふふふ、わかるんですね。去年5月から東京に来たんですが、きっと今がタイミングだったんですね。

そもそも、なぜCAになられたんですか?

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_2

P:では、さきほど名前の話が出たので、芸名のCRAZY COCOの由来はどんなことからですか?

C:外資系CAだったときに、外国人の同僚に本名の徳子(のりこ)って言っても、「へぇ〜」て感じで。平気で「ヘイ、ニキータ」、「ニコ」って好き勝手な名前で呼びかけられていて「誰?」て感じでずっと無視してて、「えっ、私ですか?」みたいなことが起こるんです。だから徳子をギュッと縮めてCOCOにしたんです。

P:なるほど。COCOは海外の方も覚えやすいですもんね。では、YouTubeを拝見していてもわからなかったので、お伺いしたいのですが、CAさんになりたかったんですか? それとも、海外でお仕事をしたかったんですか?

C:目当ての海外航空会社のCA一択だったんです。

P:それはなぜですか?

C:正直CAへの憧れは全くなかったんです。卒業して入った会社がブラックすぎて、3年は頑張っていたんですが、ちょうどしんどい時期に、留学先で知り合った、先にその外資系航空会社に勤めていた友達が大阪にフライトがあるから、ご飯を食べようとなったんです。そのときに、2年ぶりに採用が再開されるから受けた方がいいよって言われて。その友だちの生き生きした姿を見て、いいかもと思ったんです。それにCAなら仕事で英語も使えるし、私、旅行好きだから、受けようとなりました。

P:なるほど。そうだったんですね。最近発売されたご著書に、CAになるための様子など書かれたそうですね。

C:よく聞かれる英語の習得法や外資系CA受験の際の心得的なことも、書いています。

P:では、実際にCAさんになってみて、どうでしたか?

C:むっちゃ楽しかったですよ。毎回初めましてのクルーと飛ぶ楽しさや大変さもありましたが、結局その新鮮な出会いや刺激が楽しいんですよね。あとは、フライトがなければ行かなかった国や場所に行けるんです。セネガルのゴレ島など、本当に美しい島なんですよ。みんなで「ゴレ島に行こうか!」と最初ルンルンだったんですけれど、状況を知るとそれどころじゃなく、奴隷貿易の全貌がよくわかる史跡なんですね。今の自分の環境に感謝しなきゃいけないな、と思ったんです。なんだか浮かれていたのに、お酒とか飲む気分ではなくなるんですよ。でも、そういうなかなか知り得ないことをたくさん知れたのは魅力でした。家族の理由などなければいつまでもやっていたかもしれません。

P:そうなんですね。

C:結婚して子どもが生まれた友達もCAをやっていたりして、そういう環境って働く上でいいですよね。航空会社によっては、日本ベースにいながら、月4回くらいのフライトでも許されたり、働くお母さんに優しいんですよ。

P:そうなんですね。CAという仕事に対してすごいここが楽しい!みたいな部分って何でしたか?

C:いろんな国に行っていろんな常識や考えを知れるっていうのもそうですし、機内サービスの後にギャレーで休憩しているときのおしゃべり、楽しいんですよ。いろんな国のクルーと話していると、時々想像を超えたびっくりする話があるんですよ。スリランカの村の結婚のしきたりなど、日本にいただけだったら、その情報にたどり着けなかったと思うんです。同じ現代に生きていても、世界には知らないことがたくさんありますよね。

機内マナーや機内のトラブル、どうしたら快適なフライトになるのでしょうか?

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_3

P:ほんとそうですよね。私、ひとりっぷ400回以上トリップしているんですが、飛行機や機内が好きというのも理由のひとつなんですよ。そんなに旅して「疲れないの?」とよく聞かれますが、全く疲れません。飛行機の中では気が散らないので、集中していろんなことができますから。実は航空会社の中にいた方とじっくりお話したことがないんで、楽しみだったんですよ。今日は色々教えてください。

C:そうなんですか。私の知っていることは、外資なので、日本のエアラインとはちょっと違うかもしれませんけれど、喜んで。

P:(小さく手を上げて)はい! 座席交換は客同士で勝手にしてもよいのでしょうか? 最近ネットでよくみかけるのは勝手な座席交換はNGと出ていたんですけれど。

C:そうですね、勝手に移動してほしくないタイミングはドアが閉まる前です。グループ5(すべての乗客)が機内に入っていないのに、「私の席に誰かが座っている」などあると困りますね。あと、空席がたくさんある場合ですが、勝手に移動しちゃうと左右の機体のバランスの問題になるときがあります。一人二人では問題ないんですが。

P:やっぱり本当なんですね。右側ばっかりに人が集まったりするのがよくないって。なるほどわかりました。私はもし「交換してください!」と言われたら、絶対変わらないって決めてます。

忘れもしません、一度だけ、まだひとりっぷデビューしたばかりの頃、アメリカから戻る機内で、私の席は通路側席だったんですが、乗り込んですぐにCAさんがきて「あなたの隣の席は妊婦さんで、真ん中は辛いから変わってあげて」と言われて。正直交換はいやだなあと思ったんです。なぜかと言うと、私、機内だと頻尿になるので、1時間に1回くらいトイレに行きたくなるんです。なので通路側席を指定しているんですよ。いちおう「わたしはトイレによく行くので、、、」とCAさんに言ったんですが、「大丈夫よ、トイレに行きたいときは彼女(その妊婦さん)に言えばいいのよ。彼女が立つから」と押し切られて、交換したんです。アメリカ系の航空会社だったので、CAさんの圧が強くて。でも結局大変だったんですよ。トイレに行く度「ごめんなさい」と言っていて、彼女に席を立ってもらうことが10回近く。トイレに行くときと戻ってきたときの2回なので、合計20回近くですよ。彼女も「また!?」って思っていたと思います。だから次に妊婦さんが来て同じ相談をうけたとしても、「ごめんなさい、トイレに1時間に1回行くので、変われないです」って言うことに、決めたんです。

C:言っていいんですよ。自己主張しないと。本当にそう思います。

P:あと座席での問題で、まだあります。友人の体験なんですが、すごい足の臭い乗客が彼女の後ろに座っていて、見たらその方が靴を脱いでいて、あまりに耐えられなくて彼女はCAさんに訴えたそうなんです。そうしたら、満席で席の移動はできないと言われたけれど、CAさんがその足臭な男性になにかを伝えていて、なぜかしばらくして臭わなくなったと。そんなときにCAさんは足の臭い人になんて言っているんだろと思っていたんです。

C:足が臭い人に直接何か伝えることはないのですが、実は消臭スプレーがあるんです。嫌なにおいを消すスプレーです。例えば子どもがおしっこをもらしちゃた場合など、カーペットの掃除は戻ってからでないとできないので、その場にスプレーしたりするんです。誰とはわからない感じで「足元失礼します〜」と言いながら広めにシュッシュとスプレーしますね。でも、何か困ったら、直接話さずに、CAに言うのがよいと思います。

P:なるほど。

C:あとは、耐えられないにおいに関しては席を変えてもらうか、マスクで対策していただくしかないかもですね。

P:そして、機内で盗難かなっていうことが起こったら、どうしたらよいのでしょうか? 実は同行の友人が機内で「財布がない」となったことがありました。結局、「たいしたお金は入ってなかったから、いいわ」と彼女はそのまま諦めていたんですが。機内でCAさんに話すにはちょっと言いにくいかなと思ったり……。

C:盗難時も、CAに報告がベターです。

P:あと、機内での揺れに関して伺いたかったんです。「これは何?」というほどの揺れがあった際、日系の航空会社だったんですが「みなさま、揺れておりますが、安全には影響ございません」と機長さんが機内アナウンスできっぱり言われて、すごい安心したんです。絶大な効果があると思いました。またあるときLCCに乗っていて、すごい揺れで、さすがの私も手すりを握りしめて青くなっていたけれど、機内アナウンスは全く無くて。そのときクルーのみなさんがどうしているかと思って見たら、ジャンプシートに座ったまま、すごい盛り上がって楽しそうに話しているんですよ。この揺れの中でケラケラ笑っている。どういう訓練を受けているのだろうかと思ったんです。

C:航空会社でも違うと思うんですが、これは慣れですね。あと後ろと前では揺れの感覚は違うこともあります。本当にすごい乱気流の揺れの場合はCAも着席の指示が出されますから。

P:そうそう私、離陸と着陸のときは、絶対靴を履いています。水平飛行に入ってベルト着用おサインが消えるまでは脱がないし、着陸態勢に入ってベルト着用サインが点いたらすぐに靴を履きます。乗り込んですぐに靴を脱いでいる人がいますけれど、20年くらい前に、ディスカバリーチャンネルで航空事故の8割が発生する確率の8割がその2つのときに発生していると言っていたんです。以来、靴は水平飛行のとき以外は脱がないし、もしもの緊急脱出の際に、ハイヒールやウエッジソールなど「脱いでください」と言われる靴ではなく、スニーカーかTEVAのサンダルで搭乗しています。もちろんシートベルトも外すサインが出ても、席を立たない限り私は外しません。

C:そうですね。確かに履いているもので、旅の慣れ具合は計れちゃうかもしれません。飛行機内ではリラックスかつ、実用的なものがよいので、何を履いて行くかが大事ですね。

CA時代の驚愕事件簿、教えてください!

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_4

P:では、CAさん時代、業務中に驚いたエピソードがありましたら、教えてください。

C:んーーー、いろんなところでお話していますが、パキスタン行きで、乗客の方が初めての飛行機だったから、座席がわからなくて、ハットトラック(座席上の荷物棚)にいたときです。

P:ええ!!!どうやって入ったんですかね? もしかして列車の寝台車と同じだと勘違いしたんですかね?

C:いや、シンプルに座席の番号って、シートについてないじゃないですか。棚についているので、指示どおりというか……。狭いスペースに、80歳くらいの男性が縮こまって入っていらっしゃって、びっくりしました。意外と初めて乗られる方は多いけれど、これには驚きました。

P:ひやぁーーー、それはびっくり。

C:あとはですね。こういう巡り合わせってあるんだなって思ったことがあります。私がエコノミーと担当していたときに、ドバイから日本便で、虎と犬のぬいぐるみをもったふたりが乗っていらしたんです。ふたりなんですが、4席購入されていたんです。

P:えっー!!!!!!

C:人、虎、人、犬という感じで座られたんです。普通にサービスが始まりまして、お飲み物を伺ったら、「お湯とオレンジジュース」ということで、「二ついるのかな」と思っていたんですが、お湯は虎用だったんです。次のお食事でももちろん、「チキンとビーフ、どちらになさいますか?」と伺うと「一つずつ、彼の分も」とおっしゃったんです。そのときは会えない家族の代わりなのかな、いろんな事情かもしれないな、と思って終わったんです。そして、2ヵ月後くらいに、日本からドバイ便で「あれっ?」てなったんです。あちらも覚えていてくださって「あっ?」となって、「親切に対応してくださって、ありがとうございます」と言ってくださって。旅行のときには必ず虎と犬を連れていくそうなんです。

P:2度めのときにも、虎と犬はいたんですね。

C:もちろんです。虎がお湯を飲むことを覚えていたので、「オレンジジュースとお湯ですよね」とサービスしました。2回も担当することもあるんだ!という驚愕でした。

P:すごいなぁ。

C:2回の巡り合わせは、すごいですよね。

CA時代のドバイ生活はどんな暮らしでしたか?

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_5

P:では続いて、外資CAになり、ドバイ生活がスタートして驚いたことはありますか? それと、もうひとつ。ドバイのマンションがもらえるという噂は本当ですか?

C:マンション、それは都市伝説です(笑)。会社が寮を出してくれるので、ドバイでの家賃はかかりません。

P:なるほど。結構立派なマンションがもらえるっていう話はなんで始まっちゃったんですかね?

C:社宅なんですけれどね。豪華で無料というイメージから発展したのかもですね。住み始めて本当に驚いたのは、貧富の差です。女子旅ドバイ特集などTVでめちゃきらびやかなところが映し出されていたんですけれど、私が最初に住んでいたシティは別の世界でした。1本路地に入ったらスラムみたいな雰囲気で。

出稼ぎにきた外国人が6人くらいが狭い部屋に住んでいて、せっせと仕送りしているような劣悪な環境を目の当たりにしました。ドバイはお金持ちの国と思っていたけれど、日本の旅番組で見ているドバイとは違う。それにちょっとびっくりしました。

P:リアルドバイはきらびやかなだけでない。ドバイの側面って、ことですよね。

C:はい。日本がきらびやかないいところしか紹介していないのもどうかなと思いながら街を運転していました。

P:タクシーの運転手さんから北朝鮮の方が住んでいるエリアもあると聞きました。

C:北朝鮮のレストランもあります。

P:そうみたいですね。ドバイって、世界のすべてが集約しているって聞いて、おまけに何でも売っているよって。

C:マリーナエリアやパーム・ジュメイラは本当にきらびやかなんですが、そうじゃないエリアはほぼ思っていたのとは違うドバイでした。

P:砂漠との境目エリアとか、そういうところになりますかね。

C:そうです。それはちょっと驚愕やなと思いました。

P:なるほど。でも生活するのはすごく快適そうですけれどね。

C:住んでみたいってずっと思っていました。最初はきらびやかじゃない方のエリアの社宅だったんですよ。いろんなところにあるので、ここはまず外れだなっていうところでした。交通の便も悪いし、全然期待していたのと違うなって。そんな環境で、プラストレーニングも始まり、半年間は半人前なこともあって、めちゃきつかったんです。日本にも帰れない状況で、本気で辞めたいと思うほど。半年後に日本のフライトが入ったり、フライトリクエストできるようになったり、有給もとれるようになったんで、状況は変わりました。

P:日本線が入ってきたから? 日本の食材も持って帰ってこれるなとか?

C:はい。その通りです。日本のご飯が食べられるということで、だいぶ落ち着いて、住みやすさに繋がりましたね。ドバイに1年ぐらい住んだ後に、シティエリアのすごくいいホテルに空きが出たんです。そこに移れてから、やっとドバイ生活が整った感じです。

P:先ほど話に出ましたけれど、日本のフライトだと必ず日本人クルーがのっているんですか?

C:日本人は結構母国のフライトが入りやすいです。

P:きっと月に3本入るといいペースですね。

C:そうなんですよ。カナダ出身の友達は、デイリーフライトじゃないし、全然帰れないし、ドバイも暑くて無理で、辞めたいっていう人は結構いましたね。

P:夏は気温50℃超えていますよね。嘘でしょって、私思いましたもん。

C:夏場はちょっと堪えますね。あと冬場は意外に寒いんです。1月から3月ぐらいまでは普通に暮らせますけれど。

CRAZY COCOさんの海外トラベルヒストリー

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_6

P:では、改めて、COCOさんの海外トラベルのお話を聞かせてください。ちなみに旅は元々お好きですよね?

C:元々めちゃ好きでした。子どものときから。最初の海外旅行は中学2年生で、サイパンでした。

P:家族旅行ですか?

C:はい。父がずっと病気で人工呼吸器をつけていたり、車椅子だったので、海外旅行には行けなかったんですよ。中学2年生の4月に父が亡くなって、その年の夏休みに、母といとこと3人で行きました。「海外旅行にやっと行けるようになったね」って言ったら不謹慎ですけれど。ずっと悲しみに暮れているよりかは、「できなかったことをやろう!」ってなって、サイパンに行ったのが初海外です。

P:その後は?

C:次はニューヨークです。2歳から高校生まで、バレエを習っていたんです。中学2年か3年のときに、ニューヨークでレッスンがあるからと、先生から強化組の子どもたちが熱心にすすめられて行きました。

P:やはり、バレエでしたか。何か子どものときに運動をやっていた人だと勝手ながら思っていました。バレエかスケートを想像していまして、どちらかな?と。私、見る目ありますね(笑)。

C:正解です。それが2ヵ月たった頃に、同時多発テロがあったので、バレエの研修から日本に戻りました。

P:そうでしたか。確か、大学のときにも留学されていたんですよね。

C:大学3年で就活を始めるじゃないですか。どうしても自分がオフィスで働いている姿が想像できなくて。このまま就職しなくてもよいなと思ったんです。だったらもうちょっと真剣に学びたいし、就職したら長期留学も行けなくなっちゃうから、今だと思ったんです。10ヵ月間オーストラリアに行きました。

思い出深いディスティネーションNo.1は?

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_7

P:確か、YouTubeでお話されていたんですが、70カ国くらい訪ねていらっしゃるんですよね。では、CAになってから、あちこちプライベートでも行かれたと思うのですが、思い出深いディスティネーションはどちらですか?

C:タンザニアですね。一番思い出深いです。

P:完全プライベートで? ザンジバルですか?

C:はい。ザンジバルです。昔に『世界のウルルン滞在記』とかで見ていたマサイ族がいて、マサイ族が最新のスマートフォンを使っていたりして、いろんな意味で面白かったです。

P:私は10年くらい前にブラジルの離島で出会ったカナダ在住の中国人の方にすすめられて、ザンジバルにいつか行きたいと思っていたんです。あっ、そのときのエピソードがありまして……。とある航空会社でトルコに行く予定がオーバーブッキングで、早い便への振替を相談されたんです。その際、路線があるところならどこへでも行けるチケットをくださるという交換条件で、すぐに「振り替えます!」と言ったんです。そのいただいたチケットで行きました。

C:タンザニアからザンジバルまでのプロベラ機みたいな区間のチケットも出してもらえたんですか?

P:それはさすがに自腹で出しました。ザンジバルは素晴らしいところですよね。日本人に知られていないのが、本当にもったいない。

C:なかなか行かれる方、いないですよね。

P:COCOさんはザンジバルではどう過ごしましたか?

C:クルーの友達5、6人で海辺のヴィラを貸し切って、過ごしました。「海でチルしよう!」という目的で行ったので、いろんなビーチをドライブしながらまわったりという感じです。

P:海辺にもスラッーとした人がたっていて、後でホテルの人に聞いたら、マサイ族の人って知って、びっくり。シティにいる方が手作りブレスレットなどを売って商売になるっていうことでいるらしいんですよ。学びになりました。

C:そうですよね。私もビーチで動物のブレスレットを買いました。

旅の格言「食ってからものを言え!!」

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_8

P:では、最後に旅の達人COCOさんの「旅の格言」座右の銘を教えてください。

C:ちょっと言葉が悪いかもしれないんですけれど、「食ってからものを言え!!」です。昔付き合っていた人のせいでもあるんですが、例えば、「私がどこどこ行こう!」って誘うじゃないですか。例えば「スリランカに行こう!」って言うと、「スリランカなんて行ったことねえし、ご飯もおいしそうじゃないし」とか。「せっかくバルセロナに来たから、ちょっと建造物を見てみようよ!」と言うと、「なんか遠いしな」とか。

P:後ろ向きなんですね。

C:そうなんです。例えば地中海に行きます。クスクスを見て「なんだこのプチプチ気持ち悪いしな」とか。「いや食ってから言いな」という結論になったんです。

P:そこか!!

C:そのクスクス、私も米か何だかわからないけれど、「食べてみたらおいしい!」。ひよこ豆のフムス、見た目「なんだこれ!」って思ったとしてもうまい!とか。そうしないと損しているよ、人生。行ってみて、食べてみて合わなかったというのは全然いいんですけれど、「まずは食べてみてから言ってください!」と思っています。じゃないとあなたの世界観はゴマ粒です!という感じです。

P:ゴマ粒!(笑)。ちなみに、好き嫌いはありますか?

C:パクチーは駄目ですね。

P:意外〜。

C:パクチー好きそうって言われるんですが、何回食べても克服できないです。

P:私の中では旅好きの人は100%パクチー好きという理論があるんですよ。

C:覆されましたね!

P:新たな伝説が生まれました。ゴマ粒理論、いいですね。「旅は人生の貯金」というのが私の旅の格言なんですが、COCOさんのものともリンクする気がします。旅で得る知識は座学以上の驚きばかりですからね。今日はありがとうございました。まだまだお話し足りないので、ぜひリターンズ2回目のトークフライトをお願いします!

CRAZY COCOさん愛用の旅の手荷物を拝見!

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_9

メモできる小さなノートは必ず持っていきますね。旅の思い出を書くとか、CAさんとこんな会話したとか、急に思いついたネタなど、何かと使えるので入れています。スリッパもマストですね。機内でずっと靴を履いているのは嫌だし、リラックスしたいので、必需品です。旅慣れている方は皆さん持っていくと思いますが、ホテルの部屋でも使えるので、入れておきます。

どの飛行機会社でも機内は必ず寒いので、ユニクロのウルトラライトダウンは必須。ネックピローも欠かせません。

訪問国70以上のCRAZY COCOさんの画像_10

機内は大体湿度が10℃以下って言われているので、保湿アイテムは重要です。機内にも持ち込みます。メイクの上から保湿できるミノンのアミノフルシャワー50gを。使い終わってしまったので持ってこれなかったんですが、日中使える資生堂 エリクシール シュペリエルのつや玉ミストも入れてます。

シートマスクは何かしら持っていき、そのときの気分で保湿力の高いものを変えながら使っています。中でも、ハリッチのフェイシャルグロースマスクはとりわけお気に入りなんですよ。もう保湿力が半端なくて、レベルが違うんです。長時間のフライトだったら、落とした後、これをつけて過ごしています。過酷なドライ状態である機内でもOKの抜群の保湿力なので、その潤いの馬鹿力ぶりは証明できます。

EeNA 4KIND クレイジービタミン。VTCOSMETICS CICA トライアルキット  。d プログラム ホワイトニングクリア ローションなど。

CRAZY COCOプロフィール画像
CRAZY COCO

大阪府出身の元外資系CA芸人。コロナ入院後、悔い無い人生送りたいと芸人の道へ!CAや趣味のヨガネタはYouTube「CRAZYCOCOチャンネル」でも大人気。未経験初挑戦からTHE W準決勝。ヨシモトブックスより初の自叙伝『元CA芸人 CRAZY COCOの夢へのフライト直行便』が発売中。

FEATURE