山の話4回目は、「山ごはん」について。僕はよく食べるんですが、登山中はひたすら歩きたい。だから、途中で何か食べるということはあまりないんです。バテないためにチョコレートや飴を歩きながら食べるくらいで。今まで登ってきた山は歩行時間が長く、のんびり休憩していると日が暮れるという事情もあって、昼ごはんは食べられなくてもいいかな、と。
でも、今回歩いた千葉・南房総の鋸山は標高330m、ロープウェーまである山。そこで、山で料理をしてみました。ときどき家でも料理しますよ、炒め物とかが多いかな。高校時代は5 時半に起きて、自分で弁当を作っていたりもしたので料理は嫌いじゃない。お弁当のおかずですか?……炒め物です(笑)。挑戦したのはシンガポールチキンライス。コンビニや遅くまで営業しているスーパーで買える食材でおいしく作れると聞いて。道具は、登山用のカセットコンロ(SOTO)、スウェーデン軍でも使われている、という飯ごう(メスティン)、ポケットナイフ、まな板を兼ねたチタン製のプレート、スプーンとフォークが一体になったスポーク、手拭い、ウェットティッシュ。ゴミ袋は食材を入れていたジッパー袋を再利用します。軽くて傷みにくい食材で、簡単に作れること。できるだけ荷物を減らすこと。そんな、山ならではの工夫を考えるのも好きです。
山頂付近など人がたくさんいる狭い場所で長居をすると迷惑になるので、料理して食べるのはあまり人がいない場所で、がマナーだそうですよ。
ジャケット¥59,000/デサント ブラン 代官山(デサント オルテライン)