身の周りのあらゆるものがインターネットに繋がり始めた昨今、人工知能による音声アシスタント(以下AIアシスタント)の技術が注目されています。みなさんもiOSに搭載された「Siri」や、「OK Google」のフレーズをご存知なのでは。
そこで今回はAIアシスタントが搭載された“スマートスピーカー”をご紹介。みなさんお馴染みのLINEが開発したAIプラットフォーム「Clova」が搭載された「WAVE」です。
海外ではAmazonが開発したAIアシスタント「Alexa」が搭載された「Amazon Echo」というスマートスピーカーがすでに推定800万個(※)も販売されているのですが、対応言語は英語とドイツ語のみ……! 日本語に対応したスマートスピーカーは存在しませんでした。そこで登場したのがこのWAVE。
見た目はお洒落なスピーカー。ポットくらいのサイズ感です。シンプルで無駄のないデザインは、どんなインテリアのお部屋にもマッチしてくれそう。本体上面には、音楽再生/停止や音量調節ができるボタンなどが最低限設置されています。音声で操作できちゃうので、殆ど使わないけどね……!
スマホに専用のアプリをインストールして、ガイダンスに沿って操作すれば、初期設定は簡単に終了。WAVEに向かって「Clova!」と話しかけると、ピコン!という音と緑色の光で反応し、「おはよう」「こんにちは」などと言葉を投げかけると、それに対して音声で返答してくれます。Siriと比べると、まだまだ受け答えのバリエーションが少ないけれど、音声認識の精度はなかなか。
「明日の天気は?」と話しかければ「明日の◯◯の天気は▲▲です。最高気温は~」といったように教えてくれますし、「Clova、音楽をかけて」と話しかければ、LINE MUSIC から自動で曲をピックアップして音楽をかけてくれます。音声入力に慣れてくると、スマホを操作するのすら面倒になりますね……。
今回手に入れたのは先行体験版ということもあり、機能としては簡単な会話を楽しむ、天気予報をきく、音楽をかけるくらいのものなのですが、今後のアップデートでニュースやカレンダー、翻訳などというようにコンテンツの幅は広がり、さらに他の機器との連携で家電のオン/オフをできるようになったりするそう。
正式発売は今秋。他のAIアシスタントと共にClovaがどのように進化していくのか、目が離せません~!
(※)総務省:新たな情報通信技術戦略の在り方、第3次中間報告書(案)http://www.soumu.go.jp/main_content/000491935.pdfより
市川渚の「デジタル・スタイリッシュライフ」 記事一覧はこちら>
ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。