2018年の年明けから左手首の腕時計を、2015年に発売されてから生活を共にしてきたApple Watch Hermes(初代)から、Nokiaの「Steel HR」にチェンジしてみました。
スマートウォッチには見えない、アナログ盤面のミニマルなデザインがお洒落なSteel HR。色々なアプリが使えたり、メッセージを見られたりする多機能なApple Watchに比べて、機能はとてもシンプルです。“心拍数&アクティビティ追跡ウォッチ”と銘打っているとおりに、Steel HRのメインとなる機能は心拍、歩数(運動量)、そして睡眠のモニタリング。
普段点灯していない盤面上部の黒い小さな丸は液晶になっていて、竜頭を押すと日付や心拍数などの各種情報を表示することができます。盤面下部にある小さな時計のような部分は、あらかじめアプリで目標歩数(運動量)を設定しておくと、達成度を表示してくれるメーターのような役割。私は目標を1万歩に設定しているのですが、案外毎日100%を達成するのって難しい……。
そして個人的に最近、朝起きた時の疲れがひどく、スッキリ目覚めたい……と眠りに悩んでいたこともあり、とくに期待していたのが睡眠状況のモニタリング機能です。
Steel HRを身につけたまま寝るだけで、深い眠りと浅い眠りといった睡眠の状況を記録してくれるというものなのですが、タイマー機能をセットしておけば、設定した時間に1番近くて、かつスッキリと目覚めることができる“浅い眠り”の時間を狙って振動で起こしてくれるんです。暖かいお布団の中でうだうだと時間を無駄にせず、確実にスムーズに起きることができるようになった感じがあります。これは寝坊癖のある人にも有効なのかが気になっているところ……(誰か試してみて?)。
また、Steel HRで取得したデータを分析して、さまざまなアドバイスをしてくれるプログラムのうちの1つ「SLEEP SMARTER」では、平日と週末の睡眠時間を比較して、生活リズムに対するアドバイスをくれます。(アプリによると、睡眠時間が一定ではないと身体が“時差ボケ”をしてしまって、不調になりやすくなるんだそう)。
Steel HRを使い始めて半月強。一度の充電で稼働できる時間は25日間(!)ということで、まだ使い始めてから一度も充電を必要としていないのもすごい。執筆時点でまだ充電は58%残っていました。
当初はApple Watchで使えていた色々な機能が使えなくなるってどうなのだろう、と思っていたのですが、正直なところ不便になったなあと感じたことは何もありませんでした……(※Steel HRも電話とSMSは振動で教えてくれます)。多機能さはそこまで重要じゃなかったのかと少しショックを受けた
ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。