前回記事でご紹介したGoogleのスマホ「Pixel 4a」と同時に発売された、ワイヤレスイヤホンの「Google Pixel Buds（以下Pixel Buds）」。
普段、イヤホンはAppleの「AirPods Pro」を日常使いしている私なのですが、このPixel Budsは“聴く”デバイスでありながら、GoogleアシスタントやGoogle翻訳などといったGoogleが提供しているさまざまなサービスとの親和性が抜群らしい、ということで、さっそく使ってみました。
充電器を兼ねたケースは白いマットな質感。コロンとした形が可愛い。
お手持ちのスマホが「Android」であれば、このケースの蓋をパカっと開けるだけで、「ペアリングしますか？」という内容の通知が表示されるので、その通知をタップすれば設定はほぼ完了。驚くほど簡単に、すぐ使えるようになります。
実際に装着してみるとこんな感じ。イヤーチップは3種類付属しているので、耳のサイズに合わせて選べます。
固定用のシリコン素材のアーチが付いてるので、耳の中にしっかりとホールドされる感じ。防滴なので、ジムなどでワークアウトをしたり、汗をかいたりしても安心。ただ、私の耳が小さめなこともあり、長時間装着していると耳にじんじんと痛みが……（涙）。この場合イヤーチップを交換してもどうにもならないので、耳が小さめという方は要注意かもしれません。
音楽は、本体を1回タップで再生／一時停止、2回タップで次の曲へ、3回タップで前の曲へ、前にスワイプで音量を大きく、後ろスワイプで小さく。着信時は1回タップすることで応答することができます。操作感はかなりスムーズ。AirPodsは本体のみで音量を調整できないことが唯一の不満点だったので、音楽を聴いている時、Pixel Budsのみでひと通りの操作が可能なのは◎。音質も良好で、低音から高音まで抜け良くキリッと鳴ってくれる感じ。
また、「アダプティブ サウンド」をオンにしておけば、周囲の音に合わせて音量を最適化してくれます。ノイズキャンセル機能はついていませんが、このアダプティブ サウンド機能のおかげで、どんな場所でも違和感なく快適に音楽を楽しむことができます。適度に周囲の音が聞こえるので、外での使用時、安心感も。さまざまな機能はスマホから設定することができます。
オンラインミーティングが多い昨今、気になるのがマイク性能。Pixel Budsには左右2つずつのマイク、そしてマイクをサポートする骨伝導センサーが搭載されており、周囲の騒音を最小限に抑えながらクリアな音声を届けることができるようになっています。
そして、本体の長押しで呼び出せるGoogleアシスタント。これまでは「OK, Google」などのウェイクワードが必要でしたが、Pixel Budsでは必要なし。長押しして話すだけでOKです。Pixel Budsの注目機能であるリアルタイム翻訳もGoogleアシスタントに話しかけるだけで起動します。
Google翻訳アプリをスマホにインストールした状態で「○○語に通訳して」と話しかけると、スマホ側でGoogle翻訳アプリが立ち上がります。ちなみに（そのうち修正されるかもしれませんが）“通訳して”ではなく“翻訳して”と話しかけると、うまくいかないので要注意。
翻訳のスピードはかなり早く、自分が話し終わった文章がスマホ側で表示されるのとほぼ同時に翻訳された文章が表示され、読み上げられます。
会話をしたい場合は、右下のマイクアイコンのボタンを押しながら、相手に話してもらうだけ。翻訳された文章は画面に表示され、音声でPixel Budsから聞こえてくるという形です。
長文は難しいものの、短い文章であれば瞬時に翻訳をしてくれるので、海外でタクシーに乗る、レストランで注文をする、など簡単なコミュニケーションが必要になる時にも翻訳機として十分活躍してくれそう。
iPhoneやPCなどでも一般的なBluetoothイヤホンとして動作しますが、残念ながら、細かな設定やバッテリー残量の確認はできず、翻訳機能も使えません。Androidスマホユーザーで、どんなシーンでも活躍してくれる高機能な完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひ一度検討してみては。
ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画／ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。
