2018年にこの連載でご紹介した睡眠トラッキングができるスマートリング「Oura Ring」。今でも左手の人差し指が指定席になっています。おそらく、私が持っているデジタルデバイスの中で最も長命……！
ガジェットって、私にとっては服やバッグなどと比べると短命で、1〜2年くらいのタームでどんどん新しいものがリリースされ、古くなっていってしまうものが大半。「廃番になって、使えなくなっちゃった」とか「気に入っていたけど、買い替えなきゃ」なんて悲しい思いをすることもよくあります（涙）。
ところが、Oura Ringの場合は新しいリングをリリースすることなく（限定カラーなどは定期的に販売されているようです）、アプリとリングのファームウエアのアップデートをし続けてくれているので、同じリングを長い間使い続けながらも、アプリ上で次々と新しい機能が使えるようになっていくのが面白いんです。これが、もう2年以上Oura Ringを使い続ける理由にも繋がっているなと思います。
ピカピカのリング。使っていくうちに傷だらけになってしまうかなと懸念していたのですが、細かい傷はあれど、綺麗な状態を保てているのも嬉しい。実は購入後半年くらいでアプリと同期ができなくなってしまったことがあったのですが、Oura Ringのメーカーに連絡してみたところ、すぐに新しいものを送ってきてくださったのも好印象。
英語のみだったアプリも、最近日本語にも対応し、より使いやすく。以前は、睡眠状態の分析がメインだったので寝る時だけ装着していたのですが、少し前に自動でアクティビティを検知してくれる機能が加わり、アクティビティトラッカーとしての機能も十分果たしてくれるようになったので、最近は一日中Oura Ringと共に生活しています。
一日に一度はアプリを立ち上げて、Oura Ringとアプリを同期させる必要があるので、私は毎朝起きた時にアプリを確認することを習慣にしています。睡眠スコアの他に、睡眠状態と前日の日中の活動状態を総合して「コンディション」というスコアで自分の身体の状態を示し、アプリ上にアドバイスを表示してくれるので、その日一日をどう過ごすか、という参考にもなって◎。長く使い続けてきたので、Ouraアプリが自分以上に自分の身体の状態を知ってくれている感じがあります（笑）。アプリで見られるさまざまな項目も、以前よりもどんどん増えていっています。
バッテリーは最大で7日間もつので毎日充電する必要はありませんが、充電が必要な場合は、起床して睡眠スコアとコンディションスコアを確認したあと、顔を洗ったり、朝食を取ったり、といった朝の準備時間の間に充電しておけば、出かける頃に充電が完了しています。
私は結構手が大きいのですが、一番小さなサイズのサイズ6を購入して、人差し指につけています。無料でリングサイズを調べるキットも用意されているので、不安な方はそちらで調べてから購入してみては。
また、体温をモニターするセンサーを搭載しているOura Ringは、アメリカ・カリフォルニア大学サンフランシスコ校との協力でCOVID-19と健康に関する研究にも力を入れ、NBAなどのプロスポーツリーグがOura Ringを採用して選手が着用したことも、今年は話題になっていました。
シンプルな睡眠トラッキングデバイスから、リングを通して身体の状態を総合的に知るヘルスプラットフォームへと進化していくOura Ring。今年の5月には1億ドルの資金調達をしており、今後にますます期待です！
ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画／ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。
