この手があったか! つけっぱなしOKな穴あきイヤホン vol.151

以前の記事でも複数個のイヤホン・ヘッドフォンを使い分けていることをご紹介させていただいて、「さすがにもうしばらく新しいイヤホンは必要ないなあ」と思っていたのですが、久しぶりに「おお!これは!」と思う新製品が登場したので、思わずポチってしまいました(笑)。ソニーから発売された新しい完全ワイヤレスイヤホンの「LinkBuds」です。

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興味をそそられるのが、本体に穴が空いている個性的なルックス。この穴があるおかげで、イヤホンをしながらでも周囲の環境音や喋り声、自分の声をはっきりと聞くことができるんです。多くのノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンに搭載されている、機械的に集音して周囲の音を聞こえるようにする外音取り込み機能とは異なり、そのままの音が耳に入ってくるので、自然です。

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また、物理的に穴が空いているので、カナル型イヤホンなどにありがちな閉塞感もナシ! 本体にはシリコン製のフィッティングサポーターが装着されており、耳の中に入れたら、このフィッティングサポーターを軟骨の内側の凹みに引っかかるように押し込むようなイメージで装着します。

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想像以上に装着はスムーズ。一部口コミでは「装着しづらい」などの意見も見かけるので、耳の形にも左右されてしまうのかもしれませんが、私の場合は耳の中にすっぽり嵌まっている感覚なので、一度つけてしまえば落ちる心配もない感じ。装着しているのを忘れてしまうくらい、快適です。

フィッティングサポーターはXS〜XLの5サイズが付属しており、サイズを変えることによってフィット感を調整することができます。私はLサイズがピッタリでした。

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最近、朝はiPadでYouTubeやニュースを流しっぱなしにして聞いていることが多いのですが、顔を洗ったり、メイクや髪の毛を整えたり、朝食の準備をしたり、着替えたりしながらでも、自然にそのまま聞き続けられるのが、快適すぎて感動。顔を洗っていても着替えていても落ちる心配がないし(以前、洗顔中にAirPods Proを水の中にポトリと落としたことが……)、ドライヤーの音がうるさくても音を聞くことができるし、調理中に使っていても食材が焼ける音や水が流れる音がしっかり聞けるので、安心感があります。とはいえ、「何かをしているときは、一つのことに集中したほうが良いのでは」とも思いつつ……(笑)。

また、耳を塞がないので、こもった感じがせずに自分自身の声をはっきり聞けるのもポイント高し。マイクも喋り声をしっかり拾ってくれるし、語学学習等、自分の喋り自体をチェックする必要のある方にもおすすめです。私も実際、語学学習のトレーニングの一つであるシャドーイングをするのにぴったりだなあと思って購入しました。

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再生プラスチックを使ったボディカラーはホワイトとグレーの2カラー展開。パッケージは全て紙でできていて、処分しやすいのもポイント高し。最近はデジタルガジェットも環境に配慮した製品が増えてきてますが、ソニーは日本メーカーで先陣を切っている印象!

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気にかかるポイントを挙げるとすれば、ケースがワイヤレス充電に対応していないということ。私が所有しているイヤホンは全てケースがワイヤレス充電に対応しているので、ちょっとこの点は不便かもなあ、と。また、1日中つけっぱなしにして使いたいという方にとっては、連続音声再生時間が最大5.5時間、連続通話時間が最大2.5時間なので、バッテリーの持ちが少し短く感じられるかもしれません。

ここ数年、イヤホンは耳栓タイプでノイズキャンセリング機能が充実したものが多数派になってきた感がありますが、LinkBudsはそれらとは逆の考え方で設計されたユニークな一品。昨今のイヤホンの閉塞感が苦手、なかなかフィットするものが見つからない、なんて思われていた方、ぜひ一度試してみては。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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