作業効率がアップ! 噂の「左手デバイス」を使ってみた vol.162

ゲーム機のコントローラーのようなかたちをしたコレ。クラウドファンディングサイトで予約購入した「TourBox Elite」という製品なのですが、今年買ってよかったものベスト5に間違いなく入ってくるであろう、良品でした。

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TourBox Eliteは巷で「左手デバイス」と呼ばれているカテゴリの製品なのですが、パソコンにBluetoothまたはケーブルで繋ぐとパソコンの操作ができる、マウスやキーボードにプラスして使う“3つめのインターフェイス”とでも言いましょうか。他にもたくさんのメーカーから、左手でも使えるマウス型やトラックボール型、テンキー型、ダイヤル型、それら複数が一緒になったようなものなどなど、色々な形状の製品が発売されています。

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私は右利きなので、キーボードを使う作業以外では普段、右手をマウスやトラックパッドに置き、左手をキーボードに置いてショートカットキーを使っていますが、マウス操作で行っている動作やショートカットキーで行っている処理をこのTourBox側に割り当てて使います。イラストを描く方の間ではけっこうメジャーな存在だったりするようなのですが、私は動画編集作業を効率化するために買ってみました。

TourBox Elite本体には合計で11個のボタンと3つのノブがついていて、使用するソフトウェアごとに、それぞれのボタンとノブにありとあらゆる機能を割り当てることができるようになっています。ボタンの二度押しや複数ボタンの同時押し、ノブとボタンのあわせ技など、割り当てられる機能の数は合計でなんと33種。

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とはいえ、さすがにゼロから設定するのは大変なので、写真編集ソフトの「Adobe Photoshop」や「Adobe Lightroom」、映像編集ソフトの「Adobe Premiere」の3つのソフトウェアに関してはデフォルトで公式プリセットがインストールされていますし、その他のソフトウェアに関してもプリセットをTourBoxのウェブサイトからダウンロードすることができます。プリセットをベースにして、自分の好みにカスタマイズするのがオススメ。利用するアプリケーションを立ち上げるだけで、自動でプリセットを切り替えてくれるのも◎。

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繰り返しよく行う作業は、「マクロ」として登録してしまえば、さらに便利に使えます。私は動画編集のなかで“タイムラインに配置した写真の大きさを94%にする”という操作をよく行うので、それを登録してみました。意外と手間がかかっていたこの操作がボタンひと押しで一発で済むのには感動……。今後、マクロ機能はもっと活用していきたいところ。

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ボタンやノブにどんな機能を割り当てたのかを覚えるまでは少し時間がかかりますが、慣れてしまえばこっちのもの。使い始めて数週間、まだまだカスタマイズを続けているところではありますが、かなーり作業効率が上がった実感が持てています。やわらかいホワイトの色味も可愛くてお気に入り。カラーはトランスルーセントとブラックもあり。

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使っている時の安定感を保つために重さはありますが、大きさ自体はコンパクトなので、長期の旅や出張にも連れていきやすいのも◎。今時珍しい乾電池稼働なので、バッテリーがへたってしまう心配もなく、長く使えそう。電池が切れてしまったとしても、乾電池ならどこでも手に入りますしね。なお、Bluetoothは2台まで同時にペアリングして使うことができます。

TourBox Eliteは現在公式サイトで予約受付中、発送は8月25日からとのこと。左手デバイスを導入して、ちょっと暇をしがちな左手に、もう少し働いてもらってみてはいかがでしょう?

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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