今回のアップデートのポイントは? iPhone 14シリーズとApple Watch Series 8をレビュー! vol.165

先週、発売されたiPhone 14シリーズとApple Watch Series 8。今年のiPhone 14シリーズはminiのラインナップがなくなり、iPhone 14 / 14 Plus(Plusは10月7日発売)、iPhone 14 Pro / Pro Maxともに、6.1インチと6.7インチの2サイズ展開となりました。写真は、左から、iPhone 14のスターライト、iPhone 14 Proのディープ・パープル、iPhone 14 Pro Maxのシルバーです。サイズ、外観デザインともにiPhone 13シリーズとほとんど変わりありません。

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“シーズンカラー”のような位置づけの新色、ディープパープルは赤みを抑えたシックなパープル。光の当たり方によって、黒っぽく見えたり、パープルが濃く見えたり。

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iPhone 12 Proはパシフィックブルー、iPhone 13 Proはアルパイングリーン、というように、ここ数年は定番カラー+シーズンカラーというカラー展開をすることがほとんどなので、シーズンカラーをゲットする、というのもiPhoneを手に入れる楽しみのひとつになり得るかも。Proシリーズの他のカラー、スペースブラック、シルバー、ゴールドも同じように見えて、絶妙に色味がアップデートされているので、ぜひストアで実物をチェックしてみて。

カメラ部分は性能アップとともにさらに大きく。左から時計回りに、iPhone 14 Pro、iPhone 13 Pro、そしてiPhone 14です。今後これ以上カメラが大きくなっていくとしたら……背面の半分くらいがカメラになるんじゃないかと要らぬ想像をしてしまいます(笑)。Proシリーズは特に、カメラ部の迫力、マシマシです。

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Proシリーズの見た目で気づける変化としては、画面のノッチ部分。ノッチがなくなった、というわけではないのですが「Dynamic Island」という新しい仕組みが搭載されています。

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これまで表示領域としては使えていなかったノッチ部分ですが、Dynamic Islandでは、バックグラウンドで動いている2つまでのアプリの状態や情報を常時表示してくれます。長押しするとDynamic Islandの領域がにゅっと広がって簡単な操作ができ、タップすればアプリへ移動。縦横ににゅるにゅるとカタチを変えて浮かび上がる動きが気持ち良く、生き物みたいで可愛い。

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iPhoneはリセールバリューが高いので、毎年新機種発売と同時に古い機種を下取りに出して買い替えると決めてしまえば、端末の高価さもそこまで気にならないというのが個人的な見解。が、今回は発表を見る限り、何かが大きく新しくなったということもなさそうで「正直なところ買い替えなくても良いかもなあ」と珍しく一瞬、思ってしまったのですが(結局、買い替えているわけなのですが……)、実際に使ってみると、カメラを中心に細かな部分のアップデートに気づくことがたくさん。

iPhone 14のカメラはiPhone 13 Proと比べても明らかに暗い場所に強くなりましたし、iPhone 14 Proはメインカメラの解像度が約4倍となって、さらに精細さが増し、ますます本格的なミラーレス一眼カメラの画質に迫ってきた感。

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0.5倍超広角カメラで撮影(iPhone 14 Pro Max)
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3倍望遠カメラで撮影(iPhone 14 Pro Max)

Proシリーズはカメラのズーム倍率の表示が増え「0.5/1/2/3」となり、2倍ズームを選択することができるようになりました。

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これまで、3倍ズームってあんまり使う機会がないなと思っていたのですが、2倍ズームはカメラ業界では“標準レンズ”と呼ばれる50mmに近い48mmという焦点距離で、物撮りやテーブルフォトに便利です。

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2倍望遠カメラで撮影(iPhone 14 Pro Max)

また、こちらはiOS 16にアップデートしたiPhone 13シリーズ以降であれば使える機能になりますが、ポートレートモードがアップデートされ、被写体の背景だけでなく、前にあるものもボケるようになって、より自然に。

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ポートレートモードで撮影(iPhone 14 Pro) Model: Sakura Miyajima

動画機能もいくつかのアップデートがされており、背景をボカした映画のような表現が楽しめるシネマティックモードが4Kに対応。また、走ったり、自転車に乗ったり、激しい動きの中でもブレのない映像が撮れる「アクションモード」も加わりました。動画まわりの新機能については、また別の機会に触れたいと思います。

そして、iPhone 14シリーズと同時に発売された「Apple Watch Series 8」。こちらも見た目はほとんど変わりませんが、新たに皮膚温センサーが搭載されました。これは2つのセンサーを使って、皮膚の表面温度を測定して、基準値からの変動が測定できる、というもの。

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以前から、生理周期の記録機能を便利に使っていたのですが、皮膚温センサーが加わったおかげで機能が大幅にアップデートされ、睡眠トラッキングや心拍数、記録された生理周期のデータと組み合わせることで、なんと排卵日や妊娠可能なタイミングまでを教えてくれるようになったそう(※)。私は月経困難症の治療のためにピルを飲んでいることもあり、この機能が試せないのがちょっと残念(笑)。

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※なお、排卵日や妊娠可能なタイミングを知るには、睡眠中も含めて2ヶ月ほどApple Watch Series 8を連続着用し、各種データを蓄積する必要があるそうです。

毎年スマホやスマートウォッチを買い替えるという方は新製品マニアな方以外少ないかと思いますが、今回も確実に進化を遂げているiPhone 14シリーズとApple Watch Series 8。iPhone 12シリーズより前の機種をお使いの方であれば、さらにその違いを感じやすいはず。割れてしまった画面をそのままにしちゃっている、そこのあなた。そろそろ、新機種に買い替えてみては。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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