ノイズキャンセリング機能がぐっと向上! AirPods Pro第2世代 vol.166

先日発売された「AirPods Pro」の第2世代。第1世代の発売直後からAirPods Proを“自分の耳の一部”のように愛用してきた民としては、第2世代の登場を楽しみにしていました! 外観はほとんど変わらないのですが(大きさも重さもほぼ変わらず)、実際に数週間使ってみて、確実な進化をしみじみと感じています。

AirPods Pro第2世代とiPhone

まず、前世代と比べて最大2倍向上したというノイズキャンセリング機能。これは電車に乗った時や飛行機に乗った時に明らかに違いを感じました。電車の走行音や飛行機のエンジン音といった環境音はほぼ完全に消し去ってくれるような感覚です。ノイズキャンセリングは正しいフィット感での装着がキモ。というわけで、今回からイヤーチップにXSサイズが新たに追加されているので、これまで耳にフィットしなくてAirPods Proを使えなかった、という方も一度試してみるとよいかも?

AirPods Pro第2世代とiPhone

駅構内や飛行機内のアナウンスといった、人の声に関しては完全に聞こえなくなるというわけではないので、移動中などにノイキャンされすぎて怖いということはありませんが、逆に例えば、「オフィスで隣で喋っている同僚の声を完全にシャットアウトする」なんてことはちょっと難しいです。とはいえ、ノイズキャンセリングをオンにした状態で音楽をかけてしまえば、人の声もほぼ気にならないかな、と。

また、これも小さなアップデートではありますが、AirPods Pro第2世代から本体の軸部分を親指で支えて、人差し指をちょこっとスワイプすると音量を調整できるようになっています。

ノイズキャンセリング機能がぐっと向上! の画像_3

外部音取り込みモードも合わせてアップデートされていて、AirPods Proを装着しながら会話した時の自分の声の聞こえ方も、より自然になった印象。新たに加わった「適応型環境音除去」では、音取り込みモードを使用している時に、長時間聞き続けると耳に良くないような大きな環境音――例えばクルマのクラクションや工事現場の機械音など―― が検出されると、その音を自動で抑えてくれます。watchOS 9が搭載されているApple Watchの「ノイズ」アプリとあわせて使うと、どのくらい環境音が抑えられているのかがリアルタイムで確認できるので、見てみると面白いかも。あわせて、ノイキャンのレベルもノイズアプリで確認できます。

AirPods Pro第2世代とApple Watch

そして、いろいろと細かな部分でアップデートが効いている、充電ケース。側面にはストラップループが追加され、“充電ケース用のケース”に入れなくとも直接ストラップが付けられるようになりました。底面にはスピーカーが内蔵され、音を鳴らすことができるように。これは音楽を鳴らすためのスピーカーではありませんが、紛失しそうになった時に「探す」アプリから音を鳴らして充電ケースの場所を見つけたり、充電開始時にお知らせ音が鳴ったりと、利便性が向上。私は普段、AirPods Proをワイヤレス充電器でチャージしているのですが、音が鳴るようになったおかげで、位置がずれていて充電できていなかった……ということがなくなりました。また、充電はApple Watchの充電器でもできるように。

AirPods Pro第2世代の充電ケース

探すアプリの「正確な場所を見つける」機能を使えば、AirTagのようにiPhone上で位置を示して充電ケースの在り処を教えてくれるようにもなったので、ストラップ+探す機能のアップデートで、ものを紛失してしまいがちという方も安心してAirPods Proを使えるかも……?

バッテリー稼働時間は第1世代よりも1時間半長くなり、最大6時間に。とはいえ、集中して作業をしているとあっという間にバッテリーが切れそうになるので、8.5時間くらいもってくれると本当は嬉しいなと思いつつ……休憩などの合間に充電ケースで充電しながら使えば、連続で30時間もつはずなので、集中しすぎずにうまく休憩を挟みなさい、ということなのかも……(笑)。

この連載でも、これまでさまざまなイヤホン・ヘッドホンをご紹介してきていて、私は常に4種類ほどを適材適所で使い分けているのですが、Appleデバイス間でのシームレスな切り替えや機能連携、高い精度のノイズキャンセリングと自然な外部音取り込みモードのおかげでカナル型とインナーイヤー型のいいとこ取りができる設計などなど、数あるイヤホンの中でも唯一無二体験を届けてくれるのがAirPods Proだなあ、と思う今日このごろなのでした。

AirPods Pro第2世代とiPhone

価格は39,800円とイヤホンとしては決して手に入れやすい価格ではありませんが、iPhoneやMacなどのAppleデバイスをお使いの方であれば、イヤホンを1つ選ぶとしたら、やっぱりコレだと思います!

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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