10月13日に発売されたGoogleのスマートフォン「Google Pixel」シリーズの最新機種、「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」、そしてGoogleがはじめて作ったスマートウォッチ「Google Pixel Watch」。Pixel 7とPixel 7 Proはそれぞれ３色のカラーバリエーション、Pixel Watchは本体とバンドの組み合わせで4つのカラーバリエーションで登場しました。
今回お借りしているのは、Pixel 7 Proはくすんだグリーンにゴールドのアクセントが効いたHazel、Pixel 7はシャーベットのようなレモンイエローにゴールドがあしらわれたLemongrass。他にそれぞれブラック系のObsidianとホワイト系のSnowがラインナップされています。Pixel 7 Proはカメラが3つ。Pixel 7はカメラが2つ。サイズもPixel 7の方が一回りコンパクトです。
手に持ってまず思ったのが、大きさのわりには軽くて手なじみが良いこと。Pixel 7 / 7 ProともにPixel 6 / 6 Proよりも若干、薄く軽くなっています。大きく重く進化するスマホが多い中で、少しの違いとはいえこれはうれしい傾向。普段、側面がカクカクしたデザインのiPhoneやNothing Phone (1)を使っていることもあって、画面からサイドにかけて丸みのあるPixel 7 Proは特にしっかりと握れ、安心感あり。
ロック解除は、これまでのディスプレイ内の指紋認証に加えて、顔認証も使えるようになりました。Pixel 6 Proはちょっと指紋認証が遅いなあ、と感じることがあったので、顔認証にも対応したのは良いですね。
数年前からAIを駆使して写真を最適化するコンピュテーショナルフォトグラフィーに注力してきたPixelシリーズは、誰でもキレイに撮れるカメラがやっぱりすごい。夜景モード、Pixel 7は8倍まで、7 Proは30倍まで使える超解像ズームは他のスマホと比べても、ハッとするほどキレイに撮れる感じがします。また、7 Proは3cmまで被写体に寄れるマイクロフォーカスモードが新たに使えるようになりました。
動画の機能も強化されており、人やペット、モノの背景をボカした動画が撮れるシネマティックぼかしを使うと、まるでちゃんとしたカメラを使って撮ったかのような雰囲気に。
そして、今回思わず「おおお！」と声が漏れてしまったのが、ボケ補正。これはPixel 7 / 7 Proだけで使えるようになる「Google フォト」アプリの新機能で、ピンぼけや手ブレしてしまった写真をAIのチカラでキリッと修正してくれるというもの。しかもPixel 7シリーズではない他のスマホやカメラで過去に撮影した写真にも適用することができるんです。
10年以上に撮った姪のピンぼけ写真もこのとおり！ただし、写真によっては、顔がAIの描いた絵みたいになってしまうこともありました（笑）。
私のGoogle フォトには過去15年ほどの写真を保存してあるのですが、昔の写真はデジタルカメラの性能も今ほど高くなかったこともあり、暗い場所やよく動く子どもの写真などでピンぼけや手ブレを連発していました……。Pixel 7シリーズのボケ補正の機能を使って蘇っていく思い出の数々にだいぶ感激。試してみる価値、あると思います！
撮った写真の殆どがブレブレだった2011年のANREALAGEのランウェイ写真も。
2010年にフィレンツェで撮ったブレブレの夜景も、このとおり。ボケを修正してくれるだけでなく、同時にノイズも軽減してくれるみたいです。本当にすごい。いろいろな写真で次々と試してみたくなります（笑）。
そして、丸くてツヤッとしたデザインが可愛い、Google初のスマートウォッチ「Google Pixel Watch」。41mmのフェイスは女性の腕にもぴったり。
少しの間使ってみて、「Apple Watch」や「Fitbit」に搭載されているアクティビティの自動検出機能がないのが若干不便だなと思いながらも、Apple Watchにあるような睡眠トラッキングなどのウェルネス関連の機能もFitbitアプリを通じて一通り使うことができて、Suica対応でお買い物にも使え、なおかつ価格は¥39,800〜と手を伸ばしやすいのも魅力的です。
ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画／ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。
