ここ数年は頻繁に写真やカメラと関わる仕事をさせていただいているおかげで、日頃から本当にさまざまなカメラに触れる機会に恵まれています。最新のプロ機から、スマートフォン、あるいはフィルムカメラまで。それぞれに違う魅力がありますが、「これは、私が使ってきたどのカメラとも違う……!」と、いい意味で意表を突かれたのが、FUJIFILMから2025年6月下旬に発売予定の「X half」というカメラ。
ここ数年は頻繁に写真やカメラと関わる仕事をさせていただいているおかげで、日頃から本当にさまざまなカメラに触れる機会に恵まれています。最新のプロ機から、スマートフォン、あるいはフィルムカメラまで。それぞれに違う魅力がありますが、「これは、私が使ってきたどのカメラとも違う……!」と、いい意味で意表を突かれたのが、FUJIFILMから2025年6月下旬に発売予定の「X half」というカメラ。
デジタル時代の“ハーフサイズカメラ”
X halfはその名の通り、フィルム時代の“ハーフサイズカメラ”の体験をデジタルで再現した製品です。フィルムのハーフサイズカメラは、35mmフィルムの1コマを半分のサイズで使用し、倍の枚数を撮影できる仕組みでした。X halfはデジタルなので、もちろんフィルムは不要。ファインダーも背面の液晶も縦長になっていて、特徴的な縦長の写真が撮れます。約240gの軽量ボディは驚くほどコンパクトで、クラシックな“カメラらしい佇まい”も魅力的です。
制約があるからこそ面白い、フィルムカメラモードの魅力
このカメラの面白さをさらに深めてくれるのが、独特な「フィルムカメラモード」です。このモードにすると、選択したフィルムの枚数を撮り終わって、専用アプリ内で“現像”するまで、どんな写真が撮れたのかプレビューすることができなくなります。背面液晶も懐かしいフィルム時代のカメラのような表示になり、撮影時に使えるのはファインダーだけ。
写真との距離を、少し変えてくれるカメラ
気負わずに手首にぶら下げて持ち歩き、日常の中でふと心が動いた瞬間に、サッと手に取りシャッターを切る——そんな一連の行為が、日常を味わうためのちょっとした心のゆとりをくれる気がします。また、そんなふうに撮っていると、いつもは撮らないような写真を撮っていたり、撮ってすぐ、その場で一緒にいる人に見せたくなったり——そんな自分の変化も新鮮でした。
ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。










