【OpenDots ONE】数字やスペックでは語りきれない“ながら聴き”の心地よさ vol.211

朝、顔を洗って、洗濯機を回して。髪の毛を整えたり、朝食を準備しつつ、ニュースや天気予報をYouTubeで聞き流しながら、ゆるゆると身支度をするのが、ここ数年の習慣。そこで欠かせないのが、“ながら聴き”できるイヤホンです。

そんな朝の相棒として長年愛用してきたのが、3年前にこの連載でもご紹介したイヤホン(こちらの記事です)。あれからほぼ毎日使い続けていたのですが、さすがにバッテリーの持ちが悪くなったり、イヤーピースのシリコンがちぎれてしまったりと、いよいよ寿命が近づいてきたように感じていました。代わりになりそうな良いもの、ないかなあと探していたんです。

朝、顔を洗って、洗濯機を回して。髪の毛を整えたり、朝食を準備しつつ、ニュースや天気予報をYouTubeで聞き流しながら、ゆるゆると身支度をするのが、ここ数年の習慣。そこで欠かせないのが、“ながら聴き”できるイヤホンです。

そんな朝の相棒として長年愛用してきたのが、3年前にこの連載でもご紹介したイヤホン(こちらの記事です)。あれからほぼ毎日使い続けていたのですが、さすがにバッテリーの持ちが悪くなったり、イヤーピースのシリコンがちぎれてしまったりと、いよいよ寿命が近づいてきたように感じていました。代わりになりそうな良いもの、ないかなあと探していたんです。

Shokzから登場した、軽やかな“イヤーカフ型”イヤホン

そんな時に出合ったのがこれ。Shokzから新しく登場した「OpenDots ONE」です。

Shokz「OpenDots ONE」
Shokz「OpenDots ONE」

Shokzといえば、骨伝導イヤホンのイメージが強い方も多いと思うのですが、これは骨伝導型ではなく、独自の空気伝導技術を採用した、耳を塞がないオープンイヤー型のイヤホン。耳のくぼみにボール状のスピーカー部分を、そして円筒形のバッテリー部分を耳の後ろ側に回して装着するという、イヤーカフのようなスタイルです。

柔らかな素材で優しくフィットするようにできているので、違和感はほとんどありません。耳の形によってしっくりくる位置が違うようなので、初めて装着する際に快適な位置を探ってみると◎。私はブリッジ部分が耳の下側に来るように装着しているのですが、人によっては上の方だったり、横の方だったり。ベストポジションが見つかれば、つけていることを忘れるほどの軽やかな装着感で、やみつきになるはず……!

OpenDots ONEを装着したところ
私のベストポジションはこの位置

また、髪の毛が長い私にとっては、耳の上に引っかけるタイプだとどうしても髪と干渉しがちなのですが、このOpenDots ONEはイヤーカフのように耳に挟む形状なので、髪をかきあげたりしても引っかかりにくく、落ちる心配が少ないのも安心です。

想像を超えてきた、上質なサウンド体験

正直なところ、この手の“ながら聴き”イヤホンには、音質面での期待はそこまでしていませんでした。ですが、このOpenDots ONEは良い意味で想像を超えてくる。低音もしっかりと響き、高音はとてもクリア。さらに音質を向上させてくれる「Dolby Audio」をオンにすれば、音に包まれるかのように、より立体感の増したサウンドになります。

OpenDots ONEと連動したShokzアプリから、Dolby Audioのオンオフができます
Shokzアプリから、Dolby Audioのオンオフができます

もちろん、周囲の環境音もしっかり聞こえるので、イヤホンをつけたままでもスムーズに会話ができるのも大きな魅力。ただ、音が良くて気がそちらに向いてしまうせいか、以前使っていた製品と比べると、話しかけられても気づきにくい瞬間がありました。でも、そんな時は本体をサッとタップすれば再生が止まるので、スマートに対応できます。

私が主に使っているのは朝の時間帯が中心ですが、つけっぱなしでいてもバッテリーがしっかり持つのはありがたいところ。最大10時間の駆動時間があるので、もしそのまま外出しても安心。たまに充電を忘れてしまっても、10分の急速充電で約2時間使えるのも、忙しい日々の中では助かるポイントです。ケースがQi認証のワイヤレス充電に対応しているのも嬉しく、使わない時は充電器の上にポンと置いておくだけで、満充電を保てるので便利。もちろん、マイクもついているので、長時間のオンライン会議でも活躍してくれることでしょう。

さらに、個人的にこれは良いな、と感じたのが、左右の区別がないということ。どちらの耳に装着されたかを自動で検出してくれるので、左右を気にせずサッと耳にかけられます。イヤホンを取り出すたびに「あれ、どっちが右だっけ?」と確認する手間が一切ありません。ケースに戻す時も、どちらに入れてもOK。この小さなストレスフリーさが、快適さに繋がっているように思います。

OpenDots ONEのケース Qi認証のワイヤレス充電
左右関係なく、ポンと収納できるケース

マルチポイントペアリングで2台のデバイスに同時に接続できるのも、タブレットとスマホをシームレスに切り替えたい私には手放せない機能。専用のShokzアプリを使えば、Dolby Audioのオンオフや各種設定、イコライザーのカスタマイズも可能。独自の“探す”機能もついています。

リアルな環境音と重なる、心地よい音のレイヤー

私は普段、時間帯やシーンによって複数のイヤホンを使い分けています。電車での移動中や、カフェなど外で仕事に集中したい時には、ノイズキャンセリング機能があるイヤホンを選び、必要に応じて外音取り込みモードに切り替えながら使うことが多いです。

OpenDots ONEとの朝のひととき

一方で、朝の身支度や部屋の中で過ごす静かな時間には、OpenDots ONEのような耳をふさがないイヤホンがぴったり。お気に入りのコンテンツを流しながらも、ふとした瞬間に聞こえる鳥のさえずりや、家の外から届く人の気配など、リアルな環境音が自然と耳に入ってくる感覚が心地よいんです。そのうえで、さりげなく上質な音のレイヤーが重なってくる。そんな静かで豊かな時間を演出してくれるのも、このイヤホンならではの魅力だなあと思います。

「耳をふさがないこと」の快適さは、数字やスペックでは語りきれないもの。“ながら聴き”の心地よさ、ぜひ試してみて。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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