Google Pixel Tabletをスマートディスプレイとして使ってみた vol.181

先日出演させていただいたYouTubeチャンネル『シュプールTV』の動画でも、長年愛用しているアイテムとしてご紹介したスマートディスプレイ「Google Nest Hub Max」。発売は2019年、スマートホームのハブとしてもう4年近く愛用してきたのですが、ここ最近は流石に反応が遅いなあと思うことが増えてきて、次世代機を待ち望んでいました。

そんな中、先月発売されたのが、こちらの「Google Pixel Tablet」。タブレットとしても、スマートディスプレイとしても使えるGoogle Pixelファミリー製品に生まれ変わって登場しました。今回はPixel Tabletをスマートディスプレイとして使ってみてどうだったか、という視点からご紹介します。

Google Pixel Tablet

Pixel Tabletには充電スピーカーホルダー(下の写真・右下)が付属。これは充電器としても使えるし、置くと自動で「ハブモード」になり、Nest Hubシリーズのようなスマートホームハブとして動作するという仕組みになっています。左上にあるのは別売りの純正「Google Pixel Tablet ケース」。

Google Pixel Tablet・別売の純正ケース・充電器・充電スピーカーホルダー

ケースについているメタルリングは、Pixel Tabletを充電スピーカーホルダーに置く際のガイド機能を持つだけでなく、Pixel Tablet単体で使うときにはスタンドとしても機能します。

Google Pixel Tabletをの画像_3

充電スピーカーホルダーに設置したPixel TabletをNest Hub Maxと並べてみるとこんな感じ。Pixel Tabletの方が高さが低いので、使い始めは若干違和感がありましたが、すぐに慣れました。画面部分はPixel Tabletの方が少し大きいくらいなのですが、ベゼル(画面のフチ)がかなり細くなったので、画面の映る範囲自体が大きくなったなあという印象。Nest Hub Maxが10インチだったのに対して、Pixel Tabletは11インチです。

左:Nest Hub Max、右:Pixel Tablet
左がNest Hub Max、右がPixel Tablet

一方、タブレットとしてはよくある配置だけれど、ハブとして使うには少し使いづらくなったなと思う点が、音量ボタン。Nest Hubでは本体裏面に、上と下方向に押すタイプの音量ボタンが設けられていましたが、Pixel Tabletではホルダーに設置した状態の上面に設けられており、音量を調整しようとするとホルダーから本体がズレてしまうので、もう片方の手でズレないように支えてあげる必要があります。Googleアシスタントに「音量を下げて/上げて」と音声で指示する手もありますが、急に大きな音量で音が出たので咄嗟に音量を下げたい、なんてときに操作しづらいなと思うことがよくあります。

なお、音量調整ボタンの横にあるボタンには、指紋認証センサーが搭載されており、指紋認証でロック解除することができます。私はハブモードで使っているのでほとんど使うことはありませんが、これも上面にあるので、ホルダーに設置した状態だとちょっと使いづらい。

奥:Pixel Tablet、手前:Nest Hub Max
奥がPixel Tablet、手前がNest Hub Max

と、ネガティブ面を挙げてしまいましたが、私はPixel Tabletをとても気に入って使っています。基本的に必ず1つのGoogleアカウントでログインして使う必要はありますが、ロックをした状態でホルダーに設置し、ハブモードになっている状態であれば、誰でもPixel TabletのGoogleアシスタントに話しかけることができますし、音楽や動画などメディア再生も可能で、Nest Hub Maxとほぼ同じ感覚で使えます。反応も早い。また、Chromecastが搭載されているので、他スマホやタブレットから音楽や動画コンテンツを流すことも可能です。

Pixel Tabletとスマホ

我が家は食卓にもなっているカウンターの横に置いて、YouTubeでニュースなどを見るのが日課になっているのですが(テレビの代替のような存在になっています)、充電スピーカーホルダーのスピーカーはiPad Proや他スマホと比べても人の喋り声が聴きやすい印象。音楽を楽しむには少し物足りない感じはありますが、ポッドキャスト、ニュースなど音声中心のコンテンツにはぴったり。

また、ハブモードの時はGoogleフォトでお気に入り登録しておいた写真を流すようにしているのですが画面が大きく&キレイになったので、さらに映えますね。そして、時計と今日のお天気が常時表示されるのもNest Hub Max同様、地味に便利だったりして。

Google Pixel Tabletの「Porcelain」カラー

Google Pixel Tabletは、充電スピーカーホルダーつきで79,800円から。カラーは今回ご紹介しているホワイト&ベージュ基調の「Porcelain」とブラック&グリーンがかったグレイ基調の「Hazel」の2色で、お家のインテリアに合わせて選べます。

Google Pixel Tabletの「Porcelain」カラー

個人的な趣味ではありますが、ベゼルまでが白いタブレットはかなりレアな存在なので、そういった意味でも気に入っています(笑)。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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