現代デンマークを代表するプロダクトデザイナーのひとり、セシリエ・マンツが日本初となる個展「TRANSPOSE 発想のめぐり」を開催する。2023年5月20日(土)より東京・高田馬場のアートスペース・BaBaBaにて、また5月25日(木)より東京・東日本橋のmaruni tokyoにて開催される。
現代デンマークを代表するプロダクトデザイナーのひとり、セシリエ・マンツの日本初となる個展「TRANSPOSE 発想のめぐり」が、東京・高田馬場のアートスペース・BaBaBaと、東京・東日本橋のmaruni tokyoにて開催される。
個展にはセシリエが愛用するアイテムや思い出の品、試作パーツなどがずらり。Photo : Jeppe Sørensen
セシリエは1972年デンマーク生まれ。これまで、バング&オルフセン、フリッツハンセン、フレデリシアなど、北欧のトップブランドをはじめとした世界各国のメーカーと協働。日本でも有田焼のプロジェクト〈1616 Arita Japan〉や広島の家具メーカー、マルニ木工から新作を発表しているほか、2023年4月にはエルメスの家具コレクションも発表するなど、多方面でめざましい活動を続けている。
日本とも関わりの深いセシリエは、幼少期に陶芸家の母親とともに日本に滞在したこともある。Photo : Jeppe Sørensen
彼女のデザインする製品は柔らかで穏やかな表情が特徴。しかし、そのものづくりの姿勢は細部の仕上げから繊細な色表現に至るまで、全くの妥協を許さないことでも知られている。彼女やスタッフが実際の生活の中でプロトタイプを長期間試用し、厳しく使い心地などをチェックするため、家具や食器、オーディオ製品などのプロダクトはどれも使い勝手抜群だ。
手前にあるバング&オルフセンのスピーカーは彼女のデザインしたプロダクトのひとつ。Photo : Jeppe Sørensen
物事の転移、置き換えを意味し、音楽用語では移調を示す「TRANSPOSE」という言葉をタイトルに掲げた本展には、セシリエの体験、思想、感覚、生活、創作の様子をリアルに感じられるよう、彼女の分身とも呼べる身近なものたちが登場。幼少期の思い出の品、仕事の道具、愛用品、素材、試作パーツなどが、5つのテーマ別に展示される。ロングテーブルにクヴァドラのテキスタイル「Floyd」を敷いて展示台にした独創的な会場デザインも、デザイナー本人によるものだ。
繊細な色の扱いもセシリエの魅力。Photo : Jeppe Sørensen
セシリエの作品には私たちの身近にあるものも多い。彼女の研ぎ澄まされた感覚や厳格な態度の背景を垣間見ることのできるまたとない機会をお見逃しなく。セシリエ・マンツ展「TRANSPOSE 発想のめぐり」 会期:2023年5月20日(土)〜6月30日(金) 会場:BaBaBa(東京都新宿区下落合2-5-15) 時間:11:00〜18:00 休業日:水曜 入場無料
https://bababa.jp/ceciliemanz/ceciliemanz/ セシリエ・マンツ展「TRANSPOSE 発想のめぐり -A Hint of Colour」 会期:2023年5月25日(木)〜6月30日(金) 会場:maruni tokyo(東京都中央区東日本橋3-6-13) 時間:11:00〜18:00 休業日:水曜 入場無料https://www.maruni.com/jp/