「イームズ プライウッドラウンジチェア」や「イームズ ハングイットオール」をはじめとする、イームズデザインのアイコニックなプロダクトがこの秋、新色や新素材をまとってハーマンミラーより登場。新たな魅力を放つタイムレスピースに注目。
機能美を追求したモダンで革新的なイームズの製品は、いつの時代も憧れの存在。中でも成型合板技術を用いて作られた木製チェアの「イームズ プライウッドラウンジチェア」や、20世紀を代表するファニチャーデザインのひとつとして名高い「イームズ ラウンジチェア&オットマン」、彫刻作品のような存在感を放つ「イームズ ターンドスツール」、多彩なカラーで空間を彩る「イームズ ハングイットオール」は、時代を超越するマスターピースとして、日本でも高い人気を誇っている。
今回この4種のイームズ製品に、新色や新素材が追加! 日々の暮らしに美しいアクセントを添える、新作の魅力を一挙解説する。
まず注目したいのは、1945年の展示会において、当時ハーマンミラーのデザインディレクターを務めていたジョージ・ネルソンに「椅子の歴史において、もっとも偉大なものだ」と言わしめた成型合板を採用した名品、「イームズ プライウッドラウンジチェア」の新色、ディープイエロー。
1946年にチャールズ&レイ・イームズがMoMAで個展を開催した際、紹介したカラーからインスパイアされており、目が覚めるような鮮やかな発色が、秋冬の空間に明るさをもたらしてくれる。
シンプルな素材を用いながら高い機能性とデザイン性を両立した「イームズ ハングイットオール」にも、新色が登場。
マゼンタやイエローといった鮮やかなカラーから、ウォールナットやメープルなどのニュートラルカラー、レインボーカラーに黒と茶を加え、LGBTQ+のコミュニティの多様性を表現したカラー、さらにHAYとのコラボレーションによるフレッシュなカラーなど、これまでも充実のカラーパレットを展開してきた「イームズ ハングイットオール」。
今回は、最近発見されたレイ・イームズのスケッチに残されていたカラーをベースに、「ブルーフレーム×レッドボール」のスタイリッシュなコンビネーションが新たに追加された。
【3】イームズ ラウンジチェア&オットマンバンブー
新素材によってアップデートされた名品にも注目を。置くだけで洗練された空間へ導く優美なデザインと、一度座ると離れられなくなる快適な座り心地が特徴の「イームズ ラウンジチェア&オットマン」に、柔らかくしなやかで、耐久性に優れた⽵由来の素材を張地に用いたタイプが登場。
⽵は成⻑が早く、他の樹⽊よりも多くの⼆酸化炭素を吸収する⼀⽅、他の樹⽊の3分の1程度しか成⻑に⽔分を必要としないサステイナブルな資源。この新素材を張地に採⽤することで、従来の製品よりも最⼤35%、カーボンフットプリントの削減を実現している。
最後に、ハーマンミラーの中で最も知られた製品のひとつといわれ、アートピースのような造形美が特徴の「イームズ ターンドスツール」(旧名称:「イームズ ウォールナットスツール」)を紹介。これまでシェイプの異なる4タイプのデザインに、素材はウォールナット、エボニー(アッシュ ブラック)の2種をラインナップしていたが、この秋、明るいカラーのホワイトオークが新たに追加に。
上部と底部に浅いくぼみが施され、両面に座ることができるだけでなく、オブジェとして、または本やドリンクを置くサイドテーブルとして、幅広い用途で使用できるのも人気の理由。経年変化とともに味わいが増す、天然木の表情も楽しんで。
ハーマンミラーストア 丸の内
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