生クリームが主役の甘パンの、次なる担い手として大注目のマリトッツォ。人気パン屋のオリジナルにカフェのメニュー、さらにコンビニやスーパーマーケットのスイーツメニューとしてもオンリストされ、その人気に拍車がかかっているよう。そこで、おやつ大好きエディターが、最近出合ったマリトッツォのなかから、お気に入りを紹介します。
マリトッツォとは、丸型パンで生クリームをたっぷり挟んで食べるイタリア・ローマ地方の伝統菓子。ボリューム満点の生クリームが人によってはヘビーに見えますが、甘さ控えめのクリームを使っているところがほとんど。パンもクリームと合うよう工夫されていて、見た目をおいしく裏切る口当たりの軽さです。生クリームとパンというシンプルな構成ながら、生クリームとマスカルポーネを合わせたり、フルーツフィリングとの相性を楽しんだり、パン生地に工夫を凝らしたり、バリエーション豊かなのもポイントです。(編集R)
“チェリーづくし”がクセになる、大人のためのマリトッツォ
苺にレモン、オレンジetc. フルーツフィリングをあしらったマリトッツォのなかでも、「おぉ! これは」と驚いたのが、こちらのコラムで紹介したパン屋で見つけた、チェリーのマリトッツォ。さくらんぼの蒸留酒キルシュヴァッサーに漬け込んだチェリーと、果肉感がしっかりあるフルッタデコールダークチェリーを使用と、チェリー指数高め。軽やかなブリオッシュ生地を、マスカルポーネフレッシュクリームが受け止めます。小ぶりながらもリッチな大人のためのマリトッツォは、アルコールとの相性もばっちり。
断面を見ると、大粒のチェリーがまるごと入ってるのがわかります。こちらのお店のマリトッツォは定期的にラインナップが変わるので、気になる方は早めに要チェックです。
BAKERY&CAFE KOaA
https://koaa.jp/
人気カフェの新作は、ナッティなピスタチオクリーム
スライスされた苺をあしらった、“映える”ビジュアルのマリトッツォを発売し話題になったDEAN & DELUCA。今季、新しく登場したのは鮮やかなグリーンが目をひくピスタチオクリームのマリトッツォ。ナッティなクリームと軽やかなブリオッシュ生地が好相性で、トッピングされたエスプレッソ入りのホワイトチョコレートがアクセントに。最初はイートインで賞味していたのですが、ピスタチオクリームの独特の風味とパンとのハーモニーがクセになり、テイクアウト用にもうひとつ購入してしまいました。濃厚なエスプレッソと合わせるのがおすすめです。
DEAN & DELUCA
https://www.deandeluca.co.jp/
イタリアの高級食料品店が手がける、“王道”マリトッツォ
生クリーム、パン生地、以上。シンプルに潔くマリトッツォの本来の味を楽しむのならこちら。マリトッツォの“故郷”、イタリアの高級食料品店Peckの定番メニューです。パン生地は、ほのかにオレンジ香るブリオッシュ。ミルキーで口溶けのよい生クリームとしっとりしたパン生地が口福。なお、テイクアウト用のパッケージに記載されていた栄養成分表示によると、1個でたんぱく質が3.5g摂れるそう。炭水化物(糖質)も19.3gと20g以下、脂質は13.9g。見た目に反して意外とヘルシーな甘パンでした。カジュアルなプライスも魅力です。
PECK
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/pb/peck/index.html