刻んだ国産栗入り、しっとり桃山
1925年に大阪府八尾市で創業、表参道や上野にも店を構える「桃林堂」から、この時期限定の季菓“かち栗”をピックアップ。
しっとりとした白餡に、刻んだ国産の新栗がたっぷり入った焼き菓子は、桃山好きにはたまらないおいしさ。
栗がまるごと1個! 秋の銘菓“栗まろ”
京菓子「鶴屋吉信」から、秋の恒例の銘品“栗まろ”が今年も登場。国産和栗の蜜漬けをまるごと1個もちいた栗饅頭は、店舗によっては午前中で品切れになってしまうほどの人気商品!
丹波山のつくね芋からつくる薯蕷(じょうよ)生地で、国産和栗を贅沢にも1個まるごと包み、蒸しあげたお饅頭。半分に割ると、栗の大きさにビックリ! 栗とふんわりお饅頭のコンビネーションに、思わず笑顔になってしまうこと間違いなし。
小布施栗×もなか、味のハーモニーを楽しむ
栗と言えば、の長野県・小布施の地で栗菓子を作り続けて214年ほど(創業1808年)の「桜井甘精堂」。老舗和菓子店からセレクトしたのは、こだわりの小布施栗とぱりっと本こがし皮とのコンビネーションが新鮮な栗もなか!
本物の栗のような愛らしいフォルムのもなかの中には、新栗を蒸してつぶし、砂糖を加えて練りあげた餡がぎっしり。濃厚の餡は、たしかに栗のまろやかな風味と味わいが広がり、甘すぎず後を引きます。本こがし皮のさくっとした食感もよく、ふたつの絶妙なハーモニーが味わい深い。
愛らしい栗を模した、仙太郎“こぐり”はいかが?
栗スイーツがずらりと並ぶ人気の「仙太郎」で見つけたのは、本物の栗!?と見間違えてしまう“こぐり”。
箱を開けると小ぶりな栗が8個鎮座。栗あんを小豆こしあん入りの桃山生地で包み焼き上げたもので、下部のけしの実のあしらいも非常にリアル!
山栗の味そのままの、すや“栗きんとん”
岐阜の名物“栗きんとん”。なかでも中津川、旧中山道に店を構える「すや」は江戸中期の創業と歴史が古い。
9月~1月と季節限定で販売される栗きんとんは、栗と砂糖のみで作られた非常に素朴な和生菓子。口にいれるとほろりととけるような、はかなさも魅力です。
作り方も、蒸した栗をたて割りにして、竹べらで取り出した栗をつぶし、少量の砂糖をくわえながら煮て茶巾で絞るのみ。というシンプルな工程で、素材のよさを存分に引き出しています。