後輩への"叱り方"を教えて!【佐久間Pの甘口人生相談「え、それ俺に聞く!?」】


ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。今回は、誰もが頭を抱える年下や後輩への"叱り方"とともに、伝える側の心構えも伝授

今月のお悩み

ミスや欠点、どう注意する?(36歳・会社員)
取引先の若手社員(26歳)を注意したら、距離を置かれるようになりました。仕事のノウハウがわかっていない20代の頃は"叱られる=ありがたいこと"だと思っていた私にとっては衝撃的かつショックで。佐久間さんは誰かの欠点が目についたときはどうしますか? 注意はしますか? いい方法があったら教えてください。

佐久間Pからの回答

まずは褒める・評価するのが先。叱るときは感情を抜いて伝えよう

ケアレスミスならチェックシートを確認するくらいの感覚でその都度伝え、怒るまでもないことは〝笑い〞に変えます。「またそのクセ出たぞ」などとツッコむことで、相手もミスを意識するし、コミュニケーションが活性化することも。

注意の仕方で言えば、対症療法はしません。想像力が及ばない人もいるから、「この問題が起きたのは、こんな準備が欠如していたのでは? このままだとこんな結果になるかも」と、説教ではなく〝今後の大きなトラブルを避けるための情報なんだ〞という説明の仕方をします。さらに根本的な考え方から注意する必要があるときは、個別に文書で。これは僕自身への戒めでもあって、スクショや転送される可能性があるからこそ、伝え方にも歯止めがかかるからです。感情がのっていないか、推敲もできますし。

そもそも僕は、褒める・評価する以前に後輩や部下を怒ることはしません。自分を認めてくれているか? どこを評価してくれているか? それを理解されたうえで注意されるのは、叱られたほうも素直に聞く耳を持てる。だからこそ指摘する側も日頃から信頼される仕事をすること。そして欠点ばかりを見る人間にはならないことです。経験上アラ探ししかしない上司はスタッフを活かすのがうまくない。大人数でチームを編成するときも誰を、どこで、どう起用するかが合っていないから、不満や問題が発生しがちです。ある程度の年次になると、一緒に働く人が本気を出してくれる存在であるかどうかはとても重要。仕事だから基準さえ満たせば文句は言えないけれど、+αの仕事をしてもらえる存在になれるかどうかは、いくつかのプロジェクトを抱えるようになると成果に大きく響くんです。

怒るときにも大人の余裕と工夫を……ということでトリュフクッキーを提案。おやつにもおつまみにもなる絶品です。

佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「よねむらのトリュフクッキー」

よねむらのトリュフクッキー

「冬トリュフクッキー」¥8,900

世界三大珍味、フランス産の黒トリュフが贅沢に香る超薄焼きタイプ。バニラビーンズ入りの"甘"と、パルミジャーノチーズをきかせた"辛"の2種入り。「ワインやシャンパンとも相性がいい」。
https://yonemura-ec.com

佐久間宣行プロフィール画像
TVプロデューサー&ディレクター佐久間宣行

さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。「オールナイトニッポン0(ZERO)」の最年長パーソナリティを務める。自身のYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」が150万人突破目前!

佐久間Pの甘口人生相談をもっと読む

FEATURE