“批判グセ”を直すには?【佐久間Pの甘口人生相談「え、それ俺に聞く!?」】

ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。ついしてしまう“批判グセ”を続けるとどうなる? 直すにはどうしたら? に鮮やかに回答

今月のお悩み

 他人の私生活やちょっとした出来事に対して、つい批判的にジャッジしてしまう(27歳・会社員)
SNSに投稿された誰かの私服を見て「ないな」、結婚式に出席すれば会場の装飾や音楽に「古いな」とつい思ってしまう、批判グセに悩んでいます。個々の自由だし、批判的に見る私こそ性格悪いのもわかっているなかで「いったい何と戦っているんだろう……」と思うことも。どうしたらこの"一人バトル状態"から降りられますか?

佐久間Pからの回答

他人のことが気にならないほど没入できることを見つけよう

同じ土俵に上がっているならまだしも、土俵に上がるつもりがない人を勝手に叩くのはやめようよ、というのが僕のスタンス。その上で話をすると、悪いところが目につくこと自体はダメなことではないと思います。ただ30代、40代と年齢を重ねるうち、どんな人でもすべてのセンスがアップデートされることはなく、多少のズレが生じる。そのとき、悪いところが目につく人は、ただの面倒な批判屋になり、怒りだけがたまっている人になる傾向が。そうならないために、いいところも見つけるクセをつけてほしいなと思います。そのクセを習慣化すると、世の中での正確な位置づけや、業界や周辺環境をよくする意識を含めた“批評”ができるように。ただ批判するだけのバッシングは不毛だし、良質なものを何も生み出せていないことにも気づける。

大事なのは、批判に時間を割くより、自分がやりたいことや興味あるものにエネルギーを注げるようにすること。他人のことはどうでもいいくらいのことを見つけられたら、一人バトルは自然と終わるし、人生はもっと豊かになると思います。

加えて、この情報過多社会でいちいち批判していたら、自分が分散され、何者かわからなくなってしまう恐れも。スティーブ・ジョブズが一日の意思決定数を減らすために同じ服を着続けたように、人間が一日にできる意思決定には限界がある。自分のために有意義な時間を使うためにも、他人のことに意識を向けたり、余計な感情を使いすぎないことです。

今回紹介するのは、店を一人で切り盛りする店主が14時間かけて炒めた飴色玉ねぎで作る〝没入のタルト〟。他人がどうとか他人の料理がどうとか考えていたら、こんなすばらしい料理は作れない。自分のやることに夢中になってほしいという願いを込めて、お伝えします。

佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「ビッケの飴色玉ねぎとみそのビッケタルト」

「飴色玉ねぎとみそのビッケタルト」1ホール¥3,800

「飴色玉ねぎとみそのビッケタルト」1ホール¥3,800

ザクザクとした食感のタルトに、焦げないよう14時間かけて炒めた飴色玉ねぎや信州みそ、生クリームなどをブレンドして焼成。うま味がせり出す
ビッケ●東京都中央区新富1の4の5 1F 営業時間18時〜翌1時頃 定休日 日曜 ※取り寄せ可

佐久間宣行プロフィール画像
TVプロデューサー&ディレクター佐久間宣行

さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。「オールナイトニッポン0(ZERO)」の最年長パーソナリティ。アイドルプロデュースについても発信。https://www.youtube.com/c/NOBROCKTV/videos

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