ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。「あれしたい!」「こうありたい」という願望をかなえるための、小さな心がけをレクチャー
今月のお悩み
興味を行動に移すには?(38歳・会社員)
休職して短期留学したい! 没頭できる趣味を見つけたい! 転職したい! 2拠点生活したい! 夢や希望はたくさんあります。すぐに行動に移し、願いをかなえた友人がいる一方で、私はといえば、面倒くささが先に立ち、口ばかりで何の変化も起こせません。こんな自分を変えたいのですが、どうしたらいいですか?
佐久間Pからの回答
自分に合う〝ちょっとした冒険〞を積み重ねていこう
忙しすぎて、僕にもそんな面がありました。が、「これはいかん」と思いたち、先々の舞台のチケット、レストランの予約などを強制的に取ってスケジュールに入れるように(楽しい予定を入れておくのは、仕事するモチベーションにもなるので)。そのうえでキャンセル料が発生しないデッドラインもGoogle カレンダーにマーク。はずせない用事が入ったり、気分がのらないなら取り消せるという心の言い訳を用意したうえで予約します。たいていキャンセルすること自体が面倒になって行くことになるし、実際に足を運んで後悔したことは、ほぼありません。人は、〝経験の積み重ね〞によって学ぶ生き物。失敗すると手を出さなくなるのと同じで、楽しい経験の積み重ねが行動力を上げ、ひいては人生を豊かにするんです。
10、20代の若いうちは、身近な行動力モンスターに身をゆだねるのもアリ。僕は大学時代、サブカルのイベントで知り合った10歳近く年上の人たちに連れられ、あらゆるフェスの第1回を見ました。その人たちにはいろんなことを教わったし、自分ひとりじゃ味わえなかった景色を見せてもらった。そこまで行動的にならずとも、手軽な方法としては、好きなジャンルに詳しく、知り合いではない人を見つけてアクションを起こすのも手。 僕は過去に演劇や音楽について発信する人のSNSをリポストして距離を縮めたり、DMが来て知り合いになったりしたことも。
もちろん行動力はなくてもいいんです。 ただ、ほんの数人でもふと空いたときにごはんに誘える友人は経験を積む過程でつくっておいたほうがいいです。じゃないと40代に急に孤独になります。
今回は山形名物のふうき豆。取り寄せもできますが、できたてを食べに現地を訪れるのもいい経験になると思います。
佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「御菓子司山田家の白露ふうき豆」
青えんどう豆を蒸かして皮を取り、砂糖で炊いた山形銘菓。鮮やかな翡翠色、豆の華やかな風味とふっくら食感、上品な甘さ。余計なものは一切加えないから賞味期間はたった4日間。
https://www.fukimame.com/
さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。「オールナイトニッポン0(ZERO)」の最年長パーソナリティ。プロデュースするアイドルグループ「ラフ×ラフ」が新曲「考える時間をください」をリリース。