ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。人生に少しだけ投げやりになったり、あきらめたくなったときの思考法と対策を伝授
今月のお悩み
「人生どうせ……」と投げやりな気分に(35歳・会社員)
仕事もそこそこ楽しく頑張ってるし、趣味もあり、身の丈に合った人生を楽しんでいます。が、ふとした瞬間に「頑張ったり、楽しんでも、人生には終わりが来るんだしどうでもいいや」と思うことが。佐久間さんはそんな気持ちになることはありますか?「今を充実させて自己実現できたところで、だから何?」という気持ちとの折り合いはつけられるでしょうか。
佐久間Pからの回答
自分の意識改革と習慣からいい循環が生まれると思います
僕もそんなふうに考えていた時期はあります。でも、20代後半からは逆に〝いつ死んでもいいように生きたいなあ〞と思うように。一寸先の人生はどうなるかわからないから、後悔のないように「人と不機嫌なまま別れるのはやめよう」とか「準備ゼロで不完全のまま会議に参加するのをやめよう」と考えるようになりました。今日を丁寧に生きていると、いい循環が生まれ、新しい仕事を頼まれたり、面白い企画に携われるようにも。
相談者の悩みを読むと、結果に向かって行動することが面倒になっているニュアンスが。たとえば、筋トレをしぶしぶ行う人と、美しい筋肉をつけたいとひたむきに努力している人がいるとします。成功しやすく、イケてるのは圧倒的に後者。なぜなら、努力している間もつらく苦しい状態にならないよう結果に向かって気持ちをコントロールできるから。つまり「どうせ……」と投げやりになる時点で、今、やっていることがマインド的に嫌なことに変換されてしまう。ネガティブな思考回路になっているんです。
もっと言えば、自らを「そこそこ」や「身の丈に合った」と語る胸の内には、「本当はもっとやれるのに」という思いがあるはず。「その他大勢に比べたらいいポジションにいる」と、現状に満足しているフリをして、言い訳しているのかも。他人の目が気になったり、自身が傷つくのはコワいです。けれど大事なのは「どうせ、と思うなら恥をかいたり失敗してもいいや」というマインドに自分の思考を変えていくことです。解決策として、失敗して恥をかいたり、謙虚な気持ちを取り戻すために新しいことに挑戦するのは手。あとは、「これをやらないまま終わるのは嫌だな」と思うことを書き出して把握すること、でしょうか。
今回は、おいしくて縁起もよさそうな「運un」を。個包装で大勢の人に配れるので、みんなでご機嫌になってください。
佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:umami nutsの『運un』
焙煎したアーモンド、カシューナッツ、ピスタチオに鹿児島県徳之島産の黒糖をキャラメリゼ。「周囲の機嫌がよくなり、運も上がりそうなので、ライブの差し入れに持って行きます」。「運un」30包入り¥5,400 https://www.umaminuts.com/ ※取り寄せ可
さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティ。9人組アイドル「ラフ×ラフ」のプロデュースも行う。YouTubeチャンネルは、@roughlaugh_official