
ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。SNSが得意でない人の深層心理や抱いてしまう感情の活かし方を教えてもらった

ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。SNSが得意でない人の深層心理や抱いてしまう感情の活かし方を教えてもらった
今月のお悩み
29歳・広告代理店勤務
コミュ力高く、ソツなく仕事をこなせる2歳下の後輩がいます。器用だと思う半面、彼女の個人SNSは、人の協力あってこその仕事なのに「自分がやりました」的業績報告(それも「スゴい」と言われそうな仕事だけ!)や人脈アピールがスゴくてモヤモヤ。"個の時代"であることは心得ていますが、イラつく私は人間として小さいですか?
佐久間Pからの回答
気になるのは気にしているから。仕事のやり方を見つめ直そう
小さくはないと思いますよ。必要以上に自分を大きく見せている後輩の投稿を見て、あなたがイラつくということは、周囲の人も違和感を抱いているはず。身近な人から信頼を失うようなSNSの使い方をしていると、最終的に損をするのは後輩。器用そうに見えて、SNSの運用の仕方が未熟なんだと思います。数年前は個人にライトが当たる傾向だったけれど、近年はチームや箱推しがトレンドで〝界隈〞を味方につける必要がある。価値観をアップデートできていないのかもしれませんね。ちなみに僕はSNSのプロではないですが、フラットな熱量で、すべての仕事を告知することを心がけています。
しかし一方で、人生には自分を大き く見せなきゃいけない時期があるのも確か。未熟さを超える必死さでしかつかめないものがあるのも事実です。で、あなたはどうするか? そこが大事です。どこかにうらやましさ、キャリアへの焦りやブレがあるからザワつくのであって、逆に言えば「(SNSアピールはしないけれど)スタッフと信頼関係を築き、地道に仕事する」と心に決めていたら気にも留めないでしょう。 今こそ、世間のイメージとリアルなつながり……どちらを取るのか? そのために何をするのか? やりたい仕事や目指す方向性を自分に問いかけ、決めるタイミングなんです。
人に対して何かを思うのは自由だけど、一瞬で十分。時間の無駄だし、長く抱えるとドロドロになる。感情に左右されず、それを材料に35歳、40歳でどうなっていたいか、人生計画を立てていくと、他人の活躍を見て嫉妬する気持ちは減るんじゃないかと。
今回紹介するのは「エトヌンク 代官山」の「ショコラバゲット」。そのままでも温めてもおいしく、さらにおめざから午後のおやつ、ワインとも相性がいいから夜時間にも寄り添う。どんなときでも自分の魅力を失わない。そんな気持ちを思い出させる存在です。
佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「Et Nunc Daikanyama」のショコラバゲット
住所:東京都渋谷区代官山町20の23 Forestgate Daikanyama 1F
TEL:03-5422-3604
営業時間:9時30分~18時30分 不定休
さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。企画・演出、プロデューサーを務める「デスキスゲーム いいキスしないと死んじゃうドラマ」がNetflixで配信中。書籍『ごきげんになる技術』(集英社)も人気。