ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。今回は専門分野で活躍したいクリエイターの卵に向け、才能の見つけ方やアピール法を説く
今月のお悩み
周囲に比べて評価されない(21歳・大学生)
デザイン系の大学に通っています。周囲の友達に比べて自分の課題作品は評価されることがなく、毎日落ち込んでばかり……。自分にしかないオリジナルの才能や魅力の見つけ方、それを上手にアピールする方法があれば、教えてください。
佐久間Pからの回答
何で評価されたいかを熟考しそこに向かって矢を放とう
自分の思想や譲れないこだわりがあるうえで評価されたいなら、一生ものの芸風が身につくまで作品作りに励むこと。没頭できることが大事で、それが深く長く続くことを仕事にできたら理想ですよね。たとえ評価やお金を得られない期間が長くても実を結べる人は、それしか選べない生業がある人、というのが正直なところです。
相談者のように周囲の評価が先行している場合、「なぜデザインをやっているのか?」「あなたにとっての評価とは何か?」を言語化できるくらい突き詰めて考えてもいいのかも。漠然としたまま挑んでも、過程で何かを得られにくいし、結果も見えにくい。純粋に表現することが好きなのか。人を喜ばせたいのか。美術館に飾られたいのか――。
整理できたら今の実力的にできることを掛け合わせる。それがあなたの〝武器と照準〞。贅肉や邪念のようなものをそぎ落として生まれたものこそが、あなたの個性になるんです。「ヒット作を生みたい」や「広く世間に評価されたい」に照準があるなら、たとえば流行っている共通項を徹底的にマーケティングしたうえで作品に反映させるなど、狙いを定めたら思い切って矢を放つ。トライしないと得意かどうかさえわからないし、不得意だとわかったら別のルートで挑めばいい。模索すること自体がストレスならば、別の職業を探すのもアリだと思います。
僕もいろいろ試してみたけれど、自分が面白いと信じたものじゃないと作品作りに本気になれない。特定のターゲットを狙うより、自分の視聴者目線で面白いと思える作品のほうが、世の中に刺さることがわかり、それ以外を欲張るのはあきらめました(笑)。
相談者におすすめなのが「東洋軒」のブラックカレーパン。競争激しいカレーパン界でも、これくらい振り切れたら勝ち。一見ドキッとする見た目ですが、味も秀逸ですばらしい意匠です。
佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「東洋軒のブラックカレーパン」
「生地もカレーも真っ黒! 東洋軒の伝統の味、ブラックカレーは完成まで約1カ月。その漆黒のカレーを、ほんのり甘くてモチモチの生地で包んで」。
https://www.blackcurry.jp
※取り寄せのほか、東京駅構内「東洋軒 東京ステーション」でも購入可。
さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。「オールナイトニッポン0(ZERO)」の最年長パーソナリティ。佐久間Pに相談したいお悩みはこちらまで Profile 「DMM TV」では「インシデンツ2」を配信中。自身のYouTubeは登録者数170万人に迫る勢い。