ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。「よい印象や爪痕を残さなければ」と思いがちな自己紹介について、目からウロコの佐久間論を展開
今月のお悩み
自己紹介のコツを教えて!(25歳・会社員)
自己紹介が非常に苦手です。その場の空気に合わせてアドリブをきかせ、周りを巻き込みながら笑いをとっている人の後などは特に萎縮するしガチガチに……。ささっと終わらせてしまうため、結果的に印象が薄くなってしまいます。佐久間さん流の自己紹介の方法、コツなどありましたら教えていただけますか?
佐久間Pからの回答
〝私の魅力アピール〞ではなく相手への思いを伝えてみては?
僕は、得意なジャンルのことに関してはとことん注力するけれど、そうじゃなければ、自分より才能がある方に頼ったり、お任せするスタンス(テレビに出るときの衣装のスタイリングがまさにそれ)。あなたが苦手だとする自己紹介も同じで、しゃべるのが得意な仕事仲間やユーモアのセンスがある友人の力を借りるのはひとつの方法かと思います。「私のこと、説明してくれない?」とお願いし、その人が抽出した個性や面白いところ、たとえば「人には△△だと言われます」とか「○○に似ていると言われます」を拝借するだけで、簡単に成立するんです。
一方で、自己紹介の場で極端に緊張したり、場にハマらないとかウケないと落ち込むのは〝自分のよさを知ってもらいたい〞という思いが先行しているから。巷の自己啓発本には〝最初の一言でキャラクターをわかってもらえ〞的な文言が書いてあるけれど、僕はそうは思わない。飲み会で面白い=仕事ができるとは限らないのと一緒で、自己紹介がうまいからといって仕事がデキるとか即戦力になることは絶対にない。実際、「私はこんなキャラクターです」と主張されても、迎える側からすると個人の性格はそれほど重要ではないんです。むしろ新たに加わる組織への思い、しいて言えばこれまで抱いていた印象や魅力に感じたこと、チャレンジしてみたいこと。必要であれば(相手側の気分を害さないよう)足りない面や改善すべき点を伝えるなど。キャラのアピールよりも「やる気あるな」「準備してきたな」と思われたほうが、仕事も人間関係もよっぽどスムースに進む。これはどんな職種・職場にも当てはまると思います。
あなたが好かれるためじゃなく、周りを喜ばせるスイーツとして、今回紹介するのはカヌレ。特に「ラ・スール」は、フレーバーが豊富なので、好みの味を選んでもらえる。差し入れでも大人気です。
佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「ラ・スールのカヌレ」
カヌレ専門店「ラ・スール」。直径も高さも約5㎝と、通常より大きめでボリューム満点。店舗は東京、大阪にあるほか一部商品はオンラインにて購入可。インスタグラムは@lasoeur.02
さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティ。Netflix「トークサバイバー2!~トークが面白いと生き残れるドラマ~」は10月10日より配信スタート。