夏は冷房や温度差で体調が不安定になりがちだから、温かいスープはやっぱり必要。「モロヘイヤは夏バテを防ぐ栄養が豊富で、この季節にぴったりな野菜。濃い緑色のスープは、見るだけで元気が出そうでしょ?」鶏肉は軽く塩をふって水分を抜いてから煮込むと風味のよいスープが取れるそう。骨つき肉ならさらにしっかりとしただしが出るので、多めに取って、炒め物や蒸し物の風味づけに使っても。「にんにくやしょうがを加えてパワーアップさせて、食べるときに赤唐辛子で辛味、レモンで酸味を足すと、シンプルに見えて奥行きのある味わいのスープになります。でき上がったら適度に冷やして、トマトを刻んで加えてもおいしいですよ」
今月のスープ vol. 04
モロヘイヤチキンスープ
材料(2人分)
- 骨つき鶏もも肉
- 小さめ1本
- モロヘイヤ
- 1/2束
- しょうがの搾り汁
- 小さじ1
- にんにくのすりおろし
- 小1/2片分
- 塩
- 少々
- オリーブ油
- 小さじ2
- 赤唐辛子
- 少々
- レモン
- 1/2個
- ナン、チャパティなどのパン
- 適宜
作り方
①鶏肉は関節で2等分し、軽く塩をふって10分ほどおく。モロヘイヤは洗ってから葉を摘んで、包丁で細かく叩き、粘りが出てきたらボウルに入れておく。
②①の鶏肉の塩を拭き取り、鍋に入れる。1ℓほどの水を注ぎ入れて中火にかける。煮立ってきたら少し火を弱め、あくを丁寧にすくう。火を弱めたまま、少しずらして蓋をして40分ほど静かに煮込む。
③鶏肉が柔らかく煮えたら、しょうがの搾り汁とにんにく、オリーブ油を加え、煮汁が減っているので1カップほどの水を加える。味を見て足りなければ塩を足す。最後にモロヘイヤを加え、2〜3分煮て火を止める。
④食べるときに赤唐辛子粉をふり、レモンを搾る。パンは軽くトーストして添える。
PROFILE
ながお ともこ●フードコーディネーター。この春上梓した新刊『食べ方帖』(文化出版局)が好評発売中。忙しい毎日をいたわるスープ食のレシピもたくさん掲載されています。http://www.vegemania.com/
SOURCE:SPUR 2017年7月号「長尾智子のごちそうは、ひと皿のスープ」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!