酸味のあるクリームをのせて食べる、ボルシチ風のミートボールスープ。「おいしく作るいちばんのコツは、量を多めに作ること。なぜなら翌日に残すと、いっそう味がなじんだスープになるから。作ったその日に食べる場合も、でき上がったら粗熱が取れるまで置き、もう一度温めて食べるくらいがおすすめ。だから、時間に余裕をもって作ることも大事」。冬の煮込みや量をたっぷり作るときのために、大きめのお鍋をひとつ持つのもおすすめだそう。「野菜は詰めるようにして鍋に入れ、なるべく動かさずに火を通して。このスープはビーツの個性が風味だけど、ビーツ抜きだと白いやさしい感じのスープになって、それもおいしい。レモン汁を加えたクリームは余ったらポテトサラダに使っても」
今月のスープ vol. 09
ミートボールとビーツのスープ
材料(3〜4人分)
- 豚ひき肉
- 約300g
- 薄力粉
- 小さじ2
- パン粉
- 大さじ山盛り2
- 卵
- 1個
- ナツメグ(粉末)
- 小さじ½
- ビーツ
- 1缶(約450g)
- にんじん
- 小3本
- じゃがいも(メークイン)
- 小4個
- 玉ねぎ
- 大1個
- 生クリーム
- 100㎖
- レモン汁
- 小さじ2
- パセリ
- 1本
- 植物油
- 小さじ1
- ローリエ
- 2枚
- 塩・こしょう
- 各少々
作り方
①ボウルに豚ひき肉、薄力粉、パン粉、卵、ナツメグを入れ、こしょうを挽きかけて塩をふり、粘りが出るまで手でこね合わせる。10~12個に丸めて平らな器に並べ、ラップをかけて冷蔵庫で休ませる。
②生クリームを柔らかめに泡立て、レモン汁を加えて混ぜる。冷蔵庫で冷やしておく。
③ビーツは汁と実を分けておく。にんじんは大きければ2等分する。じゃがいもは皮をむいて水にさらす。玉ねぎは4等分し、根元に包丁を入れて皮をむく。
④鍋に玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ビーツを入れ、全体にしっかりめに塩をふり、ビーツの汁も合わせて材料がほぼかぶるくらいの水を注ぐ。ローリエをのせ、少しずらして蓋をして、中火にかける。煮立ってきたら少し火を弱め、キッチンペーパーをのせて軽く煮立つくらいの火加減で20分ほど煮込む。
⑤フライパンに油を温め、①のミートボールを並べ入れる。ときどきフライパンを振って転がしながら軽く焼き目をつけ、表面が固まったら④の鍋に入れる。水分が減っていたら、材料が少し見える程度に水を足し、蓋をして弱火で20分ほど煮込む。
⑥⑤のスープの味をみて足りなければ塩でととのえ、みじんに刻んだパセリをふる。器に盛り、②のクリームをのせる。
PROFILE
ながお ともこ●フードコーディネーター。オリジナルのスープ皿などを扱うオンラインストア、SOUPs(soup-s.stores.jp/)が11月で早くも一周年。「一周年感謝祭を開催予定なので、どうぞお楽しみに」 http://www.vegemania.com
SOURCE:SPUR 2017年12月号「長尾智子のごちそうは、ひと皿のスープ」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda
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