冬になると食べたくなるスープの代表といえば、オニオングラタンスープ。「本格的なオニオングラタンスープは、飴色に炒めた玉ねぎがポイント。全体的に重いのでもう少し軽く、野菜もたっぷり食べられるように工夫したのがこのスープ」。玉ねぎはバターを使って、あまり動かさず、強めの火加減でやや焦がしぎみに炒めるといいそう。「野菜は柔らかめにゆでたほうがおいしい。ゆで汁を活用すれば、ブイヨンいらずです」。今回は深さのあるグラタン皿でまとめて作ったけれど、ココットなどで一人分ずつ作っても。「風味づけのナツメグはホールで手に入れて、使うごとにすりおろすと香りがフレッシュ。パンはスープに入れず、トーストして別添えがおすすめ」。コクがありつつも軽やかで、冬の朝食にも似合いそう。
今月のスープ vol. 10
カリフラワーのグラタンスープ
材料(3〜4人分)
- カリフラワー
- 小1株
- 玉ねぎ
- 大1個
- じゃがいも(メークイン)
- 小2個
- ナチュラルチーズ
- 約100g
- ナツメグ
- 適宜
- 塩
- 少々
- 無塩バター
- 大さじ1
- 植物油(米油など)
- 小さじ1
- バゲット
- 約⅔本
作り方
①カリフラワーは小房に分け、大きいものは2等分する。玉ねぎは2等分して皮をむき、繊維に沿って薄切りにする。じゃがいもは皮をむいて縦に2等分し、端から厚さ4~5㎜に切り分けて水にさらす。
②鍋に1.2ℓほど湯を沸かし、カリフラワーとじゃがいもを柔らかめにゆでる。水気をきり、植物油(分量外)を薄く塗った耐熱容器に入れて軽く塩をふる。上から、ゆで汁を野菜の8分目くらいまで注ぐ(足りなければ水を足す)。
③フライパンにバターと植物油を温める。玉ねぎを加え、軽く塩をふって強めの中火で炒める。縁が焦げてきたらざっと混ぜ、しばらくそのまま焼いてまた混ぜる作業を繰り返し、全体が茶色くなってきたら火を止める。
④オーブンを210℃に温める。②の上からナツメグをおろし金ですりおろし、③の玉ねぎをのせ、再度ナツメグをおろしかけ、チーズを全体に散らしてオーブンに入れる。20分ほど焼き、こんがりと焼き色がついたらでき上がり。厚めに切ってトーストしたパンを添える。
PROFILE
ながお ともこ●フードコーディネーター。食卓まわりのプロダクトの通販、SOUPs(soup-s.stores.jp)もスタートから一年。オーバル皿の次の新作を考えているところ。お楽しみに! http://www.vegemania.com
SOURCE:SPUR 2018年1月号「長尾智子のごちそうは、ひと皿のスープ」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda
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