今月の"美味しいひと皿"は、香ばしさが漂ってくるようなブラウンの器。「こっくりとした茶系の器は、焼き菓子やガレットのような同系色の料理がより温かく香ばしく感じられる器。ほんの少し緑を加えると料理がいっそう引き立ちます」。今回の新じゃがのガレット(左下)も、こんがりとした焼き色にセージの緑がきいている。「凝った料理を盛るよりも、焼いたパンとバターやチーズ、ゆでた野菜とハムやサラミなど、単純な食べ物をのせたほうが素材感がくっきりと見えて効果的。全部茶色で統一するのではなく、白やベージュ、グレーの器などと組み合わせて使うと食卓のいい引き締め役になりますよ」
新じゃがのガレットとそら豆とハムのサラダ
材料(4人分)
- 新じゃが
- 大きめ6個
- セージ
- 3〜4枝
- にんにく
- 1片
- オリーブ油
- 大さじ2
- 無塩バター
- 適宜
- そら豆・芽キャベツ
- 各適宜
- ハムやサラミ
- 1〜2枚
- アボカド
- 適宜
- ゆで卵
- 適宜
- 塩・黒粒こしょう
- 適宜
- パン
- 適宜
- フレークソルト
- 少々
作り方
① 新じゃがは皮をむき、チーズおろしで粗くおろしてボウルに入れる。にんにくは2等分して芯を取る。
② フライパンににんにくとオリーブ油大さじ1を入れて弱火にかけ、香りが立って焼き色がついてきたらにんにくを取り出す。①の新じゃがに塩をふり、ざっと混ぜてからフライパンに入れて平らにし、弱めの中火で4〜5分焼く。フライパンを軽くゆすって、動かなければフライ返しで底を持ち上げて油を回し、下の面にしっかりと焼き色がついたら上下を返す。鍋の蓋か平皿にスライドさせると返しやすい。
③ ガレットを焼きながら、空いた部分に残りのオリーブ油を回し入れてセージを置く。バターをところどころに散らし、セージに少し焼き色がついたら完成。4等分に切って器に盛り、セージをのせる。
④ 皮をむいたそら豆と半分に切った芽キャベツを塩ゆでし、器に盛って塩とオリーブ油少々(分量外)をかけ、ハムかサラミを添える。アボカドは半分に切り、ゆで卵を添えてオリーブ油と塩、黒粒こしょうを挽きかける。パンはトーストをして、フレークソルトをふった無塩バターを添える。
今月のうつわ
福岡・小石原ポタリーからこの春登場した新作、ブラウンシリーズ。「和食器だけど北欧の器のような雰囲気もあるところが魅力です」。 (右から)スープボウル¥2,700・パン皿¥2,700・カップ¥1,800・浅鉢¥4,000・深鉢¥5,000・大鉢¥7,800/ウィークス(小石原ポタリー)
PROFILE
ながお ともこ●フードコーディネーター。自身がアドバイザーを務める小石原ポタリーの最新情報はこちらをチェック。http://koishiwara.jp
SOURCE:SPUR 2018年5月号「長尾智子が語る、うつわと料理 美味しいひと皿、あります」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda