夏の器の代表格といえば、やはりガラス器。今回長尾さんが選んだのは、ピーター・アイビー工房製作のKOBOシリーズ。「少しグレーがかった雰囲気のあるガラス器で、食卓に置くだけで絵になります。サイズ違いで入れ子になるものが多く、大きくて深めのものは容量もかなりあるので、サラダやスープを思い切ってたっぷり盛ると本当においしそう」。木の蓋つきのものは、逆さにするとチーズドームのような使い方ができるのも魅力。「ガラスの器は中の料理が側面から透けて見える効果があるので、色を少し意識するとより楽しく使えます。洗って塩をふったトマトを盛るだけでも映えますよ」
タブレとサマーコーンスープ
材料(2人分)
- とうもろこし
- 2本
- じゃがいも(メークイン)
- 小さめ2個
- 玉ねぎ
- 1/2個
- にんにく
- 1/2片
- 牛乳
- 約300㎖
- 生クリーム
- 約100㎖
- ターメリック(粉末)
- 小さじ1/4
- ドライタイム
- 少々
- 塩・こしょう
- 各適宜
- オリーブ油
- 適宜
- ヤリイカ
- 小さめ2杯
- ケール
- 3〜4枚
- ズッキーニ
- 大きめ1本
- スムール(クスクス)
- 約150g
- チリペッパー
- 小さじ1/6
- クミンシード(粉末)
- 小さじ1/4
- レモン汁
- 1/2個分
- トマト・ブルーチーズ
- 各適宜
作り方
① サマーコーンスープを作る。とうもろこしはゆでて皮をむき、包丁で実をはずす。玉ねぎ、じゃがいもはとうもろこしの実と同じくらいに刻み、じゃがいもは水にさらす。にんにくはみじんに刻む。
② 鍋にオリーブ油とにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたら玉ねぎとじゃがいもを入れてターメリックと炒める。とうもろこしも加えて塩を軽くふり、水1カップを注いで蓋をし、10分ほど蒸し煮にする。牛乳と生クリームを加えて煮立てないように5〜6分煮て味をととのえ、火を止めて粗熱を取る。器に移して冷蔵庫で充分冷やしておく。仕上げにドライタイムを散らす。
③ スープを冷やす間にタブレを作る。イカは内臓と皮をとって細めの輪切りにし、沸騰した湯でさっとゆでて粗熱を取る。ズッキーニは1㎝の輪切りにし、薄く油(分量外)を引いたフライパンかグリルパンでこんがりと焼く。スムール(クスクス)は塩ひとつまみとボウルに入れ、100㎖の湯を注いで手早く混ぜてラップをし、しばらく蒸らしてからほぐしておく。
④ ボウルにイカとズッキーニ、スムールを入れ、塩、こしょう各少々とオリーブ油大さじ2、レモン汁とチリペッパー、クミンシードを加えてよく混ぜ、細かくちぎったケールを加えて混ぜる。軽く塩をふったトマトとブルーチーズを添えて一緒に食べる。
今月のうつわ
スタイリスト高橋みどりさんプロデュース、ピーター・アイビー工房製作の日常使いのガラス器のシリーズ。(左から)KAKU蓋つき S¥6,000・M¥8,000・L¥15,000・Dish S¥5,000・MARU(蓋つき)M¥8,000・KATAKUCHI L¥3,900・グラスwide LL¥15,000(すべて税込価格)/PETER IVY / 流動研究所
PROFILE
ながお ともこ●フードコーディネーター。「久しぶりにロンドンを訪れて、粉もの愛が再燃。この連載でもお菓子の回を計画中」。どんな器&お菓子のコーディネートになるか楽しみ! http://www.vegemania.com
SOURCE:SPUR 2018年7月号「長尾智子が語る、うつわと料理 美味しいひと皿、あります」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda