2018.06.24

ガラスの器と夏の前菜 - 今月のひと皿 | vol. 4

夏の器の代表格といえば、やはりガラス器。今回長尾さんが選んだのは、ピーター・アイビー工房製作のKOBOシリーズ。「少しグレーがかった雰囲気のあるガラス器で、食卓に置くだけで絵になります。サイズ違いで入れ子になるものが多く、大きくて深めのものは容量もかなりあるので、サラダやスープを思い切ってたっぷり盛ると本当においしそう」。木の蓋つきのものは、逆さにするとチーズドームのような使い方ができるのも魅力。「ガラスの器は中の料理が側面から透けて見える効果があるので、色を少し意識するとより楽しく使えます。洗って塩をふったトマトを盛るだけでも映えますよ」

タブレとサマーコーンスープ

材料(2人分)

とうもろこし
2本
じゃがいも(メークイン)
小さめ2個
玉ねぎ
1/2個
にんにく
1/2片
牛乳
約300㎖
生クリーム
約100㎖
ターメリック(粉末)
小さじ1/4
ドライタイム
少々
塩・こしょう
 各適宜
オリーブ油 
適宜
ヤリイカ
小さめ2杯
ケール
3〜4枚
ズッキーニ
大きめ1本
スムール(クスクス)
約150g
チリペッパー
小さじ1/6
クミンシード(粉末)
小さじ1/4
レモン汁
1/2個分
トマト・ブルーチーズ
各適宜

作り方

① サマーコーンスープを作る。とうもろこしはゆでて皮をむき、包丁で実をはずす。玉ねぎ、じゃがいもはとうもろこしの実と同じくらいに刻み、じゃがいもは水にさらす。にんにくはみじんに刻む。

② 鍋にオリーブ油とにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたら玉ねぎとじゃがいもを入れてターメリックと炒める。とうもろこしも加えて塩を軽くふり、水1カップを注いで蓋をし、10分ほど蒸し煮にする。牛乳と生クリームを加えて煮立てないように5〜6分煮て味をととのえ、火を止めて粗熱を取る。器に移して冷蔵庫で充分冷やしておく。仕上げにドライタイムを散らす。

③ スープを冷やす間にタブレを作る。イカは内臓と皮をとって細めの輪切りにし、沸騰した湯でさっとゆでて粗熱を取る。ズッキーニは1㎝の輪切りにし、薄く油(分量外)を引いたフライパンかグリルパンでこんがりと焼く。スムール(クスクス)は塩ひとつまみとボウルに入れ、100㎖の湯を注いで手早く混ぜてラップをし、しばらく蒸らしてからほぐしておく。

④ ボウルにイカとズッキーニ、スムールを入れ、塩、こしょう各少々とオリーブ油大さじ2、レモン汁とチリペッパー、クミンシードを加えてよく混ぜ、細かくちぎったケールを加えて混ぜる。軽く塩をふったトマトとブルーチーズを添えて一緒に食べる。

今月のうつわ

スタイリスト高橋みどりさんプロデュース、ピーター・アイビー工房製作の日常使いのガラス器のシリーズ。(左から)KAKU蓋つき S¥6,000・M¥8,000・L¥15,000・Dish S¥5,000・MARU(蓋つき)M¥8,000・KATAKUCHI L¥3,900・グラスwide LL¥15,000(すべて税込価格)/PETER IVY / 流動研究所

PROFILE

ながお ともこ●フードコーディネーター。「久しぶりにロンドンを訪れて、粉もの愛が再燃。この連載でもお菓子の回を計画中」。どんな器&お菓子のコーディネートになるか楽しみ! http://www.vegemania.com

SOURCE:SPUR 2018年7月号「長尾智子が語る、うつわと料理 美味しいひと皿、あります」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda

FEATURE
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