オーバル皿とポークカツレツ - 今月のひと皿 | vol. 5

「オーバル皿は、盛りつけが得意でない人の心強い味方。お菓子や料理をラフに盛ってもきっちり盛ってもさまになる、頼れる器です」と長尾さん。実際、料理の撮影でもその後の試食タイムにも、長尾さんのテーブルにはオーバル皿がたびたび登場する。理想のフォルムを追求してオリジナルを作ったほど。「ポークカツレツのようなボリュームのある料理やシンプルなサラダを、あえて小さめのサイズにこんもり山盛りにすると見た目もおいしそう。焼き菓子などをお行儀よく並べるのもいいですね。オーバル皿の細長い形はテーブルにおさまりやすいので、中心に置くとそれだけで絵になりますよ」

ポークカツレツとアスパラガスのサラダ

材料(2人分)

〈アスパラガスのサラダ〉

アスパラガス
太め4〜5本
2個
きゅうりのピクルス
小さめ2本
生クリーム
約100㎖
白ワインビネガー
大さじ2
適宜

〈ポークカツレツ〉

豚肩ロース塊肉
約500g
大1個
薄力粉
約大さじ3
パン粉
約大さじ山盛り4
少々
オリーブ油
約大さじ4
レモン
1個
好みのパン
適宜

作り方

① アスパラガスのサラダを作る。卵は沸騰した湯にそっと入れ、9分ゆでて冷水にさらして殻をむき、細かく刻む。ピクルスも同様に細かく刻む。生クリーム、ワインビネガー、塩を合わせて混ぜておく。

② アスパラガスは皮を半分くらいむき、長さを3等分する。鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を少しふってアスパラガスをゆでる。3分ほどゆでたら火を止め、蓋をして1分ほどおいてから引き上げ、ソースとともに冷蔵庫で冷やしておく。

③ ポークカツレツを作る。豚肉は厚さ5㎜に切り分け、塩をふっておく。パン粉はビニール袋に入れてたたいて細かくする。バットまたは平らな器に、溶き卵、薄力粉、細かくしたパン粉をそれぞれ並べておく。

④ 豚肉に、卵、薄力粉、パン粉を順につけてバットなどに並べ、ラップをかぶせて上から軽く押さえる。

⑤ フライパンにオリーブ油を温める。④の豚肉を並べ入れ、時々油をかけながら両面をこんがりと揚げ焼きする。足りなければ油を足しながら揚げ、いったんキッチンペーパーに取って油をきってから器に盛り、2等分したレモンとパンを添える。冷やしておいたアスパラガスを器に盛り、①のソースを添える。アスパラガスは最後にゆでて、温かいまま出してもよい。

今月のうつわ

今回使用したのは、長尾さんのオリジナルの器のブランド、SOUPsのもの。軽すぎず、業務用ほど重すぎず、ほどよい重量感を目指したそう。小ぶりのMサイズは取り皿にも。オリジナルオーバル皿 M〈長さ21㎝〉(2枚セット)¥3,900・L〈長さ26㎝〉¥3,800/SOUPs

PROFILE

ながお ともこ●フードコーディネーター。自身の通販サイト(https://soup-s.shop)でテーブルまわりのアイテムの販売も。現在制作中の単行本は10月発売予定だそう。「みなさんが好きなふたつのテーマを一冊にぎゅっと詰めました」 http://www.vegemania.com

SOURCE:SPUR 2018年8月号「長尾智子が語る、うつわと料理 美味しいひと皿、あります」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda

FEATURE
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