アントニス・カーデューの木の器とポークソテー - 今月のひと皿 | vol. 10

テーブルにぬくもりを与えてくれる、木の器が今月のテーマ。「パリ在住の木工家、アントニス・カーデューの器はオークやりんご、洋梨などの素材の色みや雰囲気が美しいので、あえて違う素材同士を組み合わせるのが楽しい」と長尾さん。木の器はお手入れなども気になるけれど、「使い終わったら軽く洗ってよく乾かすと風合いが出て何年も使えます。陶器や磁器、ガラスなどをつなぐまとめ役にもなるので、一枚でも取り入れてみるとよさがわかりますよ」。合わせたのは、器の素材にも使われるりんごの料理。「りんごは先にソテーし、盛りつける前にバターをのせてトーストして熱々で添えるのがポイント」

豚肉とりんごのソテー

(上)アッシュボウル S ¥13,000、(右)オークプレート M ¥7,000、(左)洋梨プレート M ¥9,700。

材料(2人分)

豚肩ロース肉とんかつ用
 2枚(1枚約150g)
りんご
大1/2個
玉ねぎ
中1個
にんにく
1/2片
ベーコン
2枚
ナツメグパウダー
ひとつまみ
オリーブ油
小さじ2
無塩バター
小さじ2
塩・こしょう
各適宜
好みのパン
適宜

作り方

① 豚肉はひと切れを3等分する。りんごは2等分して芯を取り、ひと切れを放射状に3等分する。玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにする。ベーコンは短冊に切る。

② フライパンにオリーブ油小さじ1を温め、りんごを並べ入れる。中火で焼き、下側に焼き色がついてきたら上下を返して、塩とナツメグをふる。両面焼けたら取り出しておく。

③ ②のフライパンにオリーブ油を足し、玉ねぎ、にんにく、ベーコンを炒める。軽く塩をふり、混ぜながら炒めてしんなりしたら取り出す。次に豚肉を並べ、塩をふって両面が焼けたら取り出した玉ねぎ、にんにく、ベーコンを戻し、軽く炒め合わせる。

④ 豚肉を焼いている間に、②のりんごにバターをのせてトースターで4〜5分焼いて温める。

⑤ ③と④を器に盛り合わせ、食卓へ。こしょうを挽きかけて仕上げる。好みのパンを添える。

今月のうつわ

パリに活動拠点を置くアントニス・カーデューの作品は展示会を中心に販売。詳細や問い合わせはkosaji(http://www.kosaji.com/)まで。

PROFILE

ながお ともこ●フードコーディネーター。待望の新刊、『ティーとアペロ』(柴田書店)が12月にいよいよ発売! アペロはアペリティフの略で気軽なおつまみ&お酒のこと。「時間をかけて作った、お茶とお酒が楽しめる一冊です」http://www.vegemania.com/

SOURCE:SPUR 2019年1月号「長尾智子が語る、うつわと料理 美味しいひと皿、あります」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda

FEATURE
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