"アペロ"はアペリティフ(食前酒)の略で、「お茶しない?」「一杯、どう?」という気分を表す言葉。休日前の夜、軽いお酒の時間を楽しみながら、おなかも満足させたい。これからの季節なら、爽やかな辛味のメキシコ風アペロはいかが?「サルサは先に作って、ワカモーレにも少し加えます。辛い味つけをしたひよこ豆も添えて、トルティーヤにのせながら食べれば結構なボリュームに。サルサは作りたてよりも、少し水分が出るくらいのほうが味がなじんでおいしい。サルサの水分はスープに加えてもいい風味になりますよ」。ライムや塩を加えた軽いビールをお供に、夏のバカンス計画に思いをはせながら、週末の夜をゆっくり楽しんで。
材料(3〜4人分)
〈メキシコ風サルサ〉
- トマト
- 大1個
- 玉ねぎ
- 中1/4個
- 香菜
- 2株
- ハラペーニョの酢漬け(刻んで)
- 小さじ山盛り1
- ライムの搾り汁
- 1/2個分
- レモンの搾り汁
- 1/2個分
- 塩
- 各料理・適宜
〈ワカモーレ〉
- アボカド
- 大1個
- ライムの搾り汁
- 1/2個分
- メキシコ風サルサ
- 大さじ2
- トルティーヤ
- 6〜8枚
〈ひよこ豆〉
- ひよこ豆の水煮
- 100g
- オリーブ油
- 小さじ2
- 赤唐辛子粉(粗挽き)
- 小さじ1
作り方
❶ メキシコ風サルサを作る。トマトは4等分し、細かく刻んでボウルに入れる。玉ねぎは粗めのみじん切りにする。香菜は根を切り落とし、茎はみじん切り、葉は粗めのみじん切りにする。
❷ ①とハラペーニョをすべてボウルに入れ、塩少々とライムの搾り汁、レモンの搾り汁を加えてよく混ぜる。
❸ ワカモーレを作る。アボカドは縦にして、種に沿ってぐるっと包丁を入れてふたつに切り離す。種に包丁の刃先を少し食い込ませて抜く。スプーンなどで実をはずしてボウルに入れる。
❹ ③に塩ひとつまみとライムの搾り汁をふり、フォークでつぶしながら混ぜる。②のサルサ大さじ2を加えて混ぜ、退色防止に種を埋め込んでおく。
❺ ひよこ豆の水煮は塩少々、オリーブ油、赤唐辛子粉で和える。
❻ トルティーヤはフライパンで軽く焼く。④、⑤とサルサをそれぞれ器に盛る。好みで、ライムの搾り汁や塩少々を加えたビールとともにいただく。
アボカドは盛りつけるまで種を入れておくと退色しにくいそう。「ずっと茶色くならないわけではないけれど、意外と効果があるから試してみて」
PROFILE
ながお ともこ●フードコーディネーター。銀座にオープンしたばかりの「MUJI HOTEL GINZA」のサロンのデザートメニューをアドバイス。toraya caféのあんペーストも使われているそう。ぜひお茶しに出かけてみて。http://www.vegemania.com/
SOURCE:SPUR 2019年6月号「長尾智子のお酒と小さなひと皿 金曜日のアペロ No.03」
photography: Masahiro Sambe text: Kaori Okuda