"アペロ"は、アペリティフ(食前酒)の略で「お茶しない?」あるいは「一杯、どう?」という気分を表す言葉。夏に食べたい沖縄風の天ぷらは、お酒を軽く飲みながらおなかを満たすのにぴったりのひと皿。「天ぷらの衣は粉の混ぜ合わせ具合にコツが必要だけど、沖縄風の場合は材料をしっかり混ぜていいので気楽。小さめのフライパンと少なめの油で作れます。ゴーヤーは箸休めのサラダ代わりにしたけれど、もずくと一緒にかき揚げにしてもおいしい」。しっかり晩ごはんにするなら、五穀米の小さなおむすびを添えても。
「泡盛のソーダ割りはグラスに氷と泡盛、ザクロジュースを入れて炭酸水を注ぎます。泡盛は好みで量を調節して、お酒が強くない人でもほんの少し加えると軽い飲み口になっておすすめです。クランベリー、マンゴー、グアバなどのジュースも合いますよ」。素朴な天ぷらとゴーヤー、フルーティな泡盛カクテルでひと足早い夏気分を満喫。
材料(2人分)
- もずく
- 約100g
- 豚肩ロース肉
- 1枚(約150g)
- 卵
- 1個
- 薄力粉
- 100g
- しょうがのすりおろし
- 小さじ1
- ゴーヤー
- 大1/2本
- 塩
- 適宜
- 揚げ油(米油など植物油)
- 適宜
作り方
❶ もずくはキッチンバサミで3〜4㎝の長さに切る。豚肉は1㎝くらいの幅に切り分ける。
❷ 衣を作る。ボウルに薄力粉と塩少々を入れる。溶いた卵に水100㎖を加えてよく混ぜ、ボウルに加えて手早く混ぜ合わせる。
❸ ゴーヤーは縦に2等分し、種とわたを取って薄切りにする。ボウルに入れ、塩を軽くふって混ぜて4〜5分おいてから流水で塩を流し、水気を絞っておく。
❹ 小さめのフライパンに、揚げ油を2㎝くらいの深さに入れて中火にかける。②の衣に豚肉をひと切れずつくぐらせ、順に色よく揚げてキッチンペーパーに取る。もずくはしょうがのすりおろしと少量の薄力粉(分量外)をまぶしてから衣に入れ、大きめのスプーンですくって油に落とし、豚肉と同様に色よく揚げて油を切る。油は少なくなったら適宜足して。
❺ ③のゴーヤーと④の天ぷらを器に盛り、塩を軽くふる。
「沖縄風天ぷらの衣は、薄いパンケーキの生地のような状態。材料を合わせてよく混ぜるだけなので、天ぷら初心者でも気負わずに作れます」
PROFILE
ながお ともこ●フードコーディネーター。オンラインストア(soup- s.shop/)で展開中のオリジナルの器に、新作のケーキ皿が仲間入り。「リムに少し深さがあるので、プリンなどのソースをかけるデザートもきれいに見えます」。直径17.5㎝で、アペロにもぴったりなサイズ。ぜひチェックを! http://www.vegemania.com/
SOURCE:SPUR 2019年7月号「長尾智子のお酒と小さなひと皿 金曜日のアペロ No.04」
photography: Masahiro Sambe text: Kaori Okuda