2019.07.24

なすとトマトのグリル、リコッタチーズとロゼワイン - 金曜日のアペロ No.05

"アペロ"は、アペリティフ(食前酒)の略で「お茶しない?」あるいは「一杯、どう?」という気分を表す言葉。こんがりと焼き色をつけた野菜のグリルとロゼワインは、軽い前菜にも夜食にもなる組み合わせ。「グリルパンはあまり出番がなさそうで、実はとても活躍の場がある道具。特に夏は、なすやズッキーニ、トマトなどの野菜を焼くと香ばしくて、見た目にもおいしそう。毎日でも食べたくなるので、多めに作ってオイル漬けのようにしてもいいですよ」。きれいに焼くコツは、野菜の切り口にオリーブ油を薄く塗っておくこと。「心配でもすぐにはがして様子を見ないで、我慢して待って。焼きすぎくらいがちょうどいい」。焼き上がったらそのまま放置しないで、早めに塩とビネガーで味をつけておくのもポイント。「パンに塗ったリコッタチーズは、軽くて風味のよいフレッシュチーズ。塩をふったり、オリーブ油を垂らしてもおいしいですよ」

材料(2人分)

なす
中2本
トマト
小1個
タイム
2〜3本
適宜
オリーブ油
適宜
白ワインビネガー
適宜
リコッタチーズ
大さじ2
フィセル(またはバゲット)
1/3本

作り方

❶ なすはヘタを切り落とし、縦に3等分する。なすの切り口の両面にオリーブ油を刷毛で薄く塗り、バットに並べる。トマトは小さいナイフでヘタをくりぬくようにはずし、横に2等分する。

❷ グリルパンを中火で温め、なすを並べ入れる。少し火を強めて片面を3分ほど焼き、上下を返してさらに3分、両面で計6分ほど焼く。くっきりと焼き色がついたらバットに戻し、焼き上がった順に塩と白ワインビネガーを少々ふっておく。

❸ トマトも切り口にオリーブ油を塗り、切り口を下にして片面のみ焼く。塩と白ワインビネガーを少々ふっておく。

❹ ②、③を器に盛り、タイムの葉をちぎって散らし、オリーブ油を回しかける。軽めにトーストしてリコッタチーズを塗ったパンを添える。

なすのグリルは、切り口に刷毛でオリーブ油を塗ってから焼くとグリルパンにくっつきにくく、きれいな焼き色に仕上がる。トマトも同様に

PROFILE

ながお ともこ●フードコーディネーター。アドバイザーを務める「MUJI HOTEL GINZA」のサロンのメニューに、7月からtoraya caféのあんペーストを使った和のカクテルが登場。ぜひお試しを! http://www.vegemania.com/

SOURCE:SPUR 2019年8月号「長尾智子のお酒と小さなひと皿 金曜日のアペロ No.05」
photography: Masahiro Sambe text: Kaori Okuda

FEATURE
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