「持ち寄りの楽しみは、工夫すること。コンパクトにパーツをまとめて持って行き、その場で楽しく盛っておいしく食べて、始末よく終わるのが理想」。
今月から始まる新連載は、そんな"楽しくておいしい"が詰まった持ち寄り料理がテーマ。初回は爽やかなハーブ寿司。
「春にぴったりなちらし寿司は、具材を分けて持ち運びやすく彩りもきれい。少し趣を変えてハーブを取り合わせ、酢飯もレモンや白バルサミコ酢を使ってライスサラダのように仕上げると新鮮に。わさびはお寿司に添えて、少しずつのせて食べて」。
天気のよい日を狙って、春の持ち寄り会を計画してみてはいかが?
レモン風味のハーブ寿司
(3〜4人分)
米
2カップ
A:米酢
100㎖
A:レモン汁
1個分
A:白バルサミコ酢
大さじ2
A:はちみつ
大さじ1
A:塩
小さじ1/2
レモン(無農薬)
1個
昆布
10㎝程度
むきえび
約15尾
いか(刺身用)
1冊
香菜
2株
しそ
10枚
ディル、ペパーミント、 バジル
各1/2パック
金ごま
大さじ3
わさび
適宜
〈下準備〉米は研いで鍋に入れ、同量の水加減をして昆布、塩ひとつまみ(分量外)を加えて浸水させておく。Aをボウルに入れてよく混ぜ合わせる。
レモンは薄くスライス。えびは背に沿って2等分し、背わたを取る。いかは斜めに線状の筋を入れ、横に細切りして長さ2㎝に切る。えびといかをボウルに入れ、Aの₁⑊⁴量をかけてマリネし保存容器に入れる。
ご飯を炊く。蓋をして中火にかけ、沸騰したらごく弱火にして15分炊く。火を止め10分置き、昆布を取り出して混ぜる。飯台に移し、残りのAの半量を回しかけて木べらで手早く混ぜ、残ったAをすべて加えてしっかり混ぜて平らにならし、濡れ布巾をかけておく。粗熱が取れたら保存容器に移し、レモンのスライスを並べる。ハーブは10分ほど水に浸けて水気を切り、ディルとミント、香菜は葉を摘み、保存容器に詰める。
〈仕上げ〉器にすし飯を容器ごと逆さまに移し、ごまの⅔量をふる。えび、いかの水気を軽く切って上に散らし、しそやバジルの葉は手でちぎり、ほかのハーブと混ぜて半量をのせる。残りのごまと、えびといかをマリネしていた液を大さじ2ほど回しかける。わさびは根元を切って少し皮をむき、残りのハーブと一緒に添える。
ながお ともこ●フードコーディネーター。「無印良品 銀座」にて開催中の『愛すべき日本のお菓子』展(〜4月23日)を監修。「お菓子のある時間の大切さを再確認」