「持ち寄りの楽しみは工夫すること。コンパクトにまとめて、行き先で盛りつけておいしく食べて、始末よく終わるのが理想」。今月のレシピは、きれいな色が食欲をそそる秋のポタージュ。
「ポタージュはシンプルに作り、いろいろなトッピングで楽しむ趣向なら、持ち寄りも盛り上がるのでは」。ポタージュのピュレは後から水でのばすので、塩は強めに。クルトンはパンの味がそのまま出るので、おいしいものを使うのがおすすめ。
「6種といっても、手間がかかるのはほうれん草のソースくらい。トッピング次第でスープがごちそうになるので、ぜひ数種を揃えて楽しんで」
かぼちゃのポタージュと6種のトッピング
かぼちゃ
1/4個(約500g)
玉ねぎ
小1/2個
にんにく
小1/2片
生クリーム
100㎖
無塩バター
大さじ1
ベーコン
約100g
卵
2個
リコッタチーズ
約100g
ゴルゴンゾラチーズ
約50g
好みのパン
適量
ほうれん草
1/2束
バジルの葉
2本分
塩
適宜
オリーブオイル
約100㎖
かぼちゃは皮をそぎながら一口大に切る。玉ねぎ、にんにくは粗みじんにする。すべて鍋に入れ、軽くかぶるくらいの水と塩少々を加えて中火にかける。煮立ったら火を弱め、少し蓋をずらして柔らかくなるまで煮る。水分がやや残るくらいまで煮たら火を止める。バターは室温に戻す。
①のかぼちゃをフードプロセッサーに入れ、バターと生クリームを加えて回す。塊がなくなり、なめらかなピュレ状になったら密閉容器に移す。
トッピングを準備する。ベーコンは短冊切り、中火でしっかり焼き目がつくまで焼く。数種のパンを小さく切り、トースターで乾かしながらカリッと焼き、冷ます。ゆでた卵は粗く刻んで塩をふって混ぜる。ほうれん草は沸騰した湯でさっとゆでて水気を絞り、粗く刻む。バジルの葉と一緒にフードプロセッサーに入れ、塩少々、オリーブオイルの半量を加えて回す。ピュレ状になったらスプーンで混ぜ、残りのオリーブオイルを加えてとろりとした状態にする。準備した食材とチーズをそれぞれ容器に入れる。
〈仕上げ〉ポタージュを仕上げる。かぼちゃのピュレを半量ほど鍋に入れ、同量の水を加えて弱火にかける。静かに混ぜながら温め、少しもったりと濃いめに仕上げ、味を見て足りなければ塩を少し足す。ポタージュを器に盛り、好きなバランスで③のトッピングをのせる。
ながお ともこ●フードコーディネーター。「モノトーンの道具が並ぶキッチンで、唯一色鮮やかなのがル・クルーゼのココット。どの色も温かみがあります」。