「持ち寄りの楽しみは工夫すること。コンパクトにま とめて、行き先で盛りつけておいしく食べて、始末よ く終わるのが理想」。今月は冬のディナーにぴったりのラグー。
「ラグーは弱火でじっくり煮込むのがコツ。時間が短いと味が浅く奥行きが出ないので、時間のあるときに多めの量を作るのがおすすめです。ワインは残りもので十分。赤ワインだと深みのある味に、白ワインで作ると優しい感じに仕上がるのでお好みで」。パスタは、幅広のフェットゥチーネやタリアテッレがよく合うそう。
「パスタにふるチーズはドライフルーツやはちみつと一緒に多めに持っていき、ワインのお供に」
トスカーナ風ラグーとフェットゥチーネ
合いびき肉
約300g
生ソーセージ(約50gのもの)
2本
玉ねぎ
中1/2個
セロリ
1本
にんじん
中1/2個
にんにく
小1片
ローリエ
2枚
トマトピュレ
800㎖
赤ワイン
150㎖
塩、こしょう
各少々
オリーブオイル
大さじ1+小さじ1
フェットゥチーネ
約250g
ペコリーノまたはパルミジャーノチーズ
80~100g
干し杏、はちみつ
適宜
〈下準備〉ラグーを作る。玉ねぎは皮をむき、セロリは筋を取る。にんじんは皮をむき根元を切り、にんにくは皮と芯をはずし、それぞれ薄切りにしてから粗みじんに刻んでおく。生ソーセージは皮をむいて粗く刻んでおく。
深めのフライパンか鍋にオリーブオイル大さじ1とにんにくを入れ、弱火で炒める。香りが出てきたら野菜とローリエを加え、塩をふってこしょうを挽きかけ、混ぜながら炒め合わせる。野菜がしんなりして全体がまとまり、透明感が出てきたら合いびき肉と生ソーセージを入れ、ほぐすように炒める。脂が出たら、赤ワインを加える。
アルコールを飛ばすように混ぜながら煮詰め、煮汁が減ってきたらトマトピュレを加え、弱火でことこと煮込む。時々混ぜ、煮詰まりすぎるようなら水を適宜足し、1時間以上煮込む。味を見て足りなければ塩で加減し、しっかりとした味に調える。フェットゥチーネ、チーズ、はちみつ、ドライアプリコットは別に持っていく。
〈仕上げ〉鍋に湯を沸かし、オリーブオイル小さじ1と塩少々を加え、フェットゥチーネを時間通りゆでる。ラグーを鍋で温め、ゆでたパスタを加えてしっかり混ぜ合わせて器に盛る。チーズを適宜おろしてふり、残りのチーズとはちみつ、ドライアプリコットは別添えに。
ながお ともこ●フードコーディネーター。「念願のオリジナルボウルを販売中。お茶からデザート、アジア系の料理まで合う雰囲気に仕上げました」。