N 最初はただの家電好きでしたが、卒業後に資格を取得し、さらにマニアックに。当時も今も家電に詳しい人は少なくないけど、わかりにくいことをわかりやすく伝える役割は大事。その役割を自分が担いたいと思って!
K 頼もしい! 奈津子さんは今、お子さんがいらして、白物家電に特に詳しいそうですが、どのように情報をゲットしているのですか?
N 行きつけの店を作り、店員さんと仲よくなって情報を教えてもらっています。コミュニケーションを取ったほうが、話も弾むので、より情報収集がしやすくなりました。接客が素晴らしいときは顧客満足度アンケートなどを書いて、応援します!
Y さすが元アイドル……コミュ力と気配りがレベチ! キッチン家電のトレンドはどう捉えていますか?
N まずは、なんやかんやで映え! 大賞のバルミューダの「ザ・プレート プロ」(p.166)が象徴的ですが、出しっぱなしでも気にならない、インテリアなじみのいいものが人気ですね。
Y みんな、家の中でも映えたいんですね。美意識が向上している!
K たしかに見映えが悪いとテンションは下がる。ただでさえ憂うつな料理の時点で下がっているのに……。
N 二つ目は自動調理鍋の界隈が盛り上がっていますね。時短を追い求めていた時代から、〝タイパ〟が重視されるようになったのもブームに影響している。ほうっておいても、ちゃんとおいしいということが評価されるように。
Y 気になっていたけど、手を出していないサンクチュアリ、自動調理鍋! あれば絶対ラクになりそう。
N そして三つ目は高級炊飯器です! 10万円以上と聞いたら二の足を踏む価格ですが、今は買う人が増えています。なじみの店員さんも、めちゃくちゃ売れていると話していました。 Y リアルな声の説得力がありすぎる! 奈津子さんも高級炊飯器、象印マホービンの「炎舞炊き」を愛用していますね。実際違いはありますか?
N 家電はある一定の金額を超えると、同じような見た目であってもわかりやすく品質が変わります。決して安かろう悪かろうではなく、安価なものは機能が少ないだけ。大体の家電にはそれぞれボーダーラインがあって、炊飯器の場合は10万円ですね。
K 中途半端な金額で悩むくらいなら、そのボーダーライン、勇気を持って越えてみたい……!
N 高級炊飯器はセンサーが優秀だったり、よりかまど炊きに近いご飯が炊けたり。私自身料理は苦手で、できれば一生したくない(笑)。だから、ご飯だけでもおいしくできれば、多少おかずは失敗していようが成立するなと。そういう意味で、投資価値があるアイテムだと思いますね。
Y 他ジャンルでも注目している家電はありますか?
N フェムテック系家電ですね。「Ouraリング」は、スマートウォッチと併用でいつもつけていて。指は医療でも計測時に使われる部位。より精度が高いといわれています。
K スマートウォッチだけでも十分なように思いますが、追加する理由は?
N 実は今、第二子を産むときのために受精卵の凍結をしているんです。その治療を進めていくにあたって生理周期はすごく大事。Ouraリングで生理の期間がより正確に予測しやすくなります。私はPMSがひどいので、周期の予測で対策ができるし、通院のスケジュールも立てやすくなりました。