【エクストリーム カシミア】人気ブランドのモードな空間のつくり方。海外オフィスに お邪魔します

一軒家オフィスは、スタッフたちの“ホーム”

強いアイデンティティを打ち出すブランドは、舞台裏、つまり仕事場の細部にまでこだわりを持っている。パリ、ロンドン、アムステルダムでそんな会社のオフィスを訪ねて、各ファウンダーに話を聞いた。インテリアの参考になるおしゃれなアイデア満載だ。ここではエクストリーム カシミアのオフィスに潜入!

一軒家オフィスは、スタッフたちの“ホーム”

強いアイデンティティを打ち出すブランドは、舞台裏、つまり仕事場の細部にまでこだわりを持っている。パリ、ロンドン、アムステルダムでそんな会社のオフィスを訪ねて、各ファウンダーに話を聞いた。インテリアの参考になるおしゃれなアイデア満載だ。ここではエクストリーム カシミアのオフィスに潜入!

Brand Profile
20年以上ラグジュアリーブランドのカシミヤ生産に携わってきたサスキア・ダイクストラが、アムステルダムで2016年にスタート。ややストレッチのきいたカシミヤアイテムはすべてワンサイズ展開で、洗濯機洗いをすすめるユニークなコンセプトが注目される。今では世界で300もの取扱店を数える。

ディテールにこだわった環境が、 心地よいプロダクツを生む

エクストリーム カシミア

ショールーム兼ブティック。1960年代にヴァーナー・パントンがデザインし、ヴィトラが量産化している椅子「パントン チェア」とプーフはベビーピンクで色を揃えて。オランダの家具デザイナー、サビーヌ・マルセリスによるドーナツ型プーフ「ボア」はスウェーデンのインテリアブランド、ヘムで購入

「この場所に落ち着いたのは、3年前。エクストリーム カシミアのニットの信条は“フィールグッド”なので、スタッフにも日中の大半を過ごす場所をホームのように心地よく感じてほしいんです」とファウンダー&デザイナーのサスキア・ダイクストラ。6〜7世紀も前に建てられた一軒家の改装にあたり、彼女はまず全員にそれぞれが机を置く部屋に好ましい色を聞いた。圧倒的に人気だったピンクでミッドセンチュリー家具の多くを統一し、壁などには相性のいい赤、オーベルジン、オレンジを選んだ。

エクストリーム カシミア

1 フランドル派絵画に描かれていそうなクラシックなダイニングルームは、赤の壁とテーブルでモダンに。テーブルと椅子は、ともにスタッフの夫によるカスタムメイド
2 上階の“オペレーションルーム”。このテーブルも、カスタムメイド。椅子はイームズのパントン チェア

一方サスキアの個室は、数メートルの高さの天井に向かう壁、床、カーテンから大きなデスク、棚までがホワイト。
「もし床が木だったら壁には白を選びませんでした。オールホワイトか数色の合わせ、どちらかが好きなので」

エクストリーム カシミア

3 サスキアのオフィスの一角には、ヴィンテージのテーブルと、ドイツの老舗家具メーカー、トーネットのクラシックな椅子が
4 サスキア・ダイクストラ。棚の上のランプは1960年代のアルテミデ「ネッシノ」 

3フロアにもわたる本社で最も重要な場所は、ダイニングルームだ。スタッフたちは連日、大きなテーブルを囲んでランチの時間をともにする。アンティークの食器にサーブされるのは、専属シェフによる家庭料理。「材料はスーパーマーケットではなく、青果店で吟味されたもの。ニット作りでわずかの妥協も許さないのと同じで、仕事中シェアする食においても、すべてのディテールとクオリティが大切です。クリエーションと環境は一つで、何かだけを切り離すことはできないのです」

エクストリーム カシミア

上階のミーティングルーム。地元の若手アーティスト、リク・デイクホイゼンの絵画とアンティークの椅子が、コントラストを成す

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