14:00|旅のスタートは羽田空港から。まずはラウンジでひと息
旅の始まりは、羽田空港のキャセイパシフィック・ラウンジから。
2014年、羽田空港に外資系航空会社として初めて自社ラウンジをオープンしたキャセイパシフィック。空間を手がけたのは、ロンドンを拠点とするデザインスタジオ、StudioIlse(スタジオイルゼ)です。

大きな窓で自然光がたっぷり入る、開放感のある空間。レザー製の上質なソファでリラックスしたひと時を過ごすことができます

あいにくこの日は曇りでしたが、晴れている日は富士山が見えるのだとか...!
足を踏み入れてまず感じたのは、空港にいることを忘れてしまいそうなほどの穏やかさ。アースカラーを基調としたモダンなインテリアに、ゆったりと配置されたソファ。「自宅のリビングにいるようなくつろぎ」を追求するというキャセイパシフィックのコンセプト通り、出発前の慌ただしさとは一線を画す、ゆったりとした時間が流れています。
「ザ・ヌードル・バー」で名物 担担麺を食す

「ザ・ヌードル・バー」のカウンター

濃厚でクリーミーなごまの風味と程よい辛さのスープが麺にしっかり絡み、箸が止まらないおいしさでした
出発前の最後の仕事を片付けるもよし、滑走路を眺めながらアルコールやコーヒーを楽しむもよし。思い思いの過ごし方ができるのも、このラウンジの魅力です。
小腹が空いたら、名物の「ザ・ヌードル・バー」へ。まずは人気の担担麺をいただきました。香港のラウンジでも提供されている定番メニューですが、同じレシピでも土地柄によって少しずつ味わいが異なるのだそう。羽田と香港、それぞれで食べ比べてみるのも楽しそうです。
16:20|羽田から香港へ。最新ビジネスクラス「アリア・スイート」を体験
ラウンジでひと息ついたら、16時20分発のフライトで香港へ。ここで今回楽しみにしていた、キャセイパシフィックの最新ビジネスクラス「アリア・スイート」を体験します。
プライベート感のある広々としたシート
シートに座ってまずうれしかったのが、何といってもプライベート感。従来から好評だというリバース・ヘリンボーン式(通路に対して斜めに配置)のシートを踏襲しながら、新たに扉が設けられ、閉めればそこは自分だけの空間に。周囲の視線や人の動きが気になりにくく、機内でありながら自分だけの時間に入り込めます。
大理石調のサイドテーブルには、スマートフォンなどを置くだけで充電できるワイヤレス充電ポートを装備。USB-A、USB-C、AC電源にも対応しています。さらに、パスポートや眼鏡、腕時計、財布などをしまえる引き出しをはじめ、収納スペースも充実。長時間過ごすのに何かと細々としたものが必要になってきますが、身の回りのものを整理できるのは、想像以上に快適です。

タッチスクリーン式のパネルで、照明やシートの調節もスムーズ
扉を閉めれば、空の上のプライベートシアターに
個人的に大満足だったのが、機内エンターテインメント。
目の前には、24インチの4Kウルトラハイビジョンスクリーンが。扉を閉めて映画を再生すると、まるで小さなプライベートシアターにいるような贅沢な気分です。
映画のラインナップも充実。最新作からニッチな作品まで幅広く揃います。私もお目当ての作品を見つけ、早速鑑賞。これまで機内では、移動中になんとなく映画を観ることが多かったのですが、大画面かつ鮮明な映像も相まって、今回はぐっと作品の世界に没入できました。
フルフラットでひと休み。約5時間のフライトでも快適に
もちろん、シートはフルフラットに。羽田から香港までは長距離路線ほどの飛行時間ではありませんが、映画を楽しんだ後に横になって体を休められるだけでも、その後の移動の快適さが大きく変わります。
このあと香港で約5時間のトランジット、さらにミュンヘンまでの長距離フライトが待っているからこそ、最初の区間から体に負担なく過ごせるのはうれしいポイントでした。
20:00(HKT)|香港到着。キャセイパシフィック・ラウンジで約5時間のトランジットを満喫
香港国際空港に到着したのは20時。次のミュンヘン行きは深夜1時発なので、約5時間のトランジットがあります。
そこで向かったのが、キャセイパシフィックの「ザ・ピア」ビジネスクラス ラウンジ。
香港国際空港にあるキャセイパシフィックのラウンジの中でも最大規模を誇り、羽田と同じくStudioIlseがデザインを手がけています。アートが飾られた空間には“家”のような温かみがあり、私が訪れた夜は照明もぐっと落ち着いた雰囲気に。長距離便に乗る前に、自然と気持ちをオフに切り替えられます。
香港国際空港でも「ザ・ヌードル・バー」へ
まずは「ザ・ヌードル・バー」へ。羽田で担担麺をいただいたので、今度は名物のワンタン麺をオーダーしました。エビのだしがしっかりきいたスープは、塩気とのバランスも絶妙。すっかり気に入ってしまい、ちゃっかり帰国時のトランジットでもリピートしました。
深夜便でミュンヘンへ向かう前に、「シャワースイート」へ

トイレ付きのシャワールームには、シャンプー、トリートメント、ボディソープの他、スキンケアセット、タオル、ドライヤーを完備。時間帯によっては、混み合うことがあるので、早めに受付を。私の待ち時間は1時間弱でした
食事を終えたら、「シャワースイート」へ。深夜便でミュンヘンへ向かう前に、一度シャワーを浴びてリフレッシュできるのは想像以上にありがたい! アメニティには英国発の「バンフォード」が採用され、爽やかな香りにも癒やされます。
シャワーの後は「ティー・ハウス」でほっと一息
シャワーの後は「ティー・ハウス」でお茶をいただきながら、出発までゆるりと過ごすなど。さらに奥へ進むと照明を落とした静かなエリアがあり、横になって休めるデイベッドも用意されています。食事をして、シャワーを浴び、お茶を飲み、必要なら仮眠もできる。約5時間あったはずのトランジットも、思いのほかあっという間でした。
01:00(HKT)|香港を出発。あとは眠ってミュンヘンへ

機体を鑑賞することができるダイナミックな眺めのバーも
08:05(CET)|目覚めたらミュンヘン。到着日から一日を楽しめる!

ホテルの最上階からの景色です。ミュンヘン滞在中、快晴に恵まれました
朝8時05分、ミュンヘン空港に到着。ホテルで少し休憩したり、身支度をした後、午後から早速街歩きへ出かけました。
今回、自分でも驚いたのが、旅を通してほとんど時差ボケや疲れを感じなかったこと。もちろん感じ方には個人差がありますが、移動中にこまめに体を休められたことに加えて、香港からの深夜便で眠り、朝にミュンヘンへ到着するスケジュールも、現地時間へスムーズに切り替えられた理由のひとつかもしれません。
到着したその日から旅を楽しめる。限られた日程でヨーロッパを旅するなら、この時間の使い方はとっても魅力的です。
【番外編】帰国前にもお楽しみが! ミュンヘン空港を探訪
無事ミュンヘンに到着したところで、行きの空の旅のレポートはここまで。ここからは番外編として、帰国時に訪れたミュンヘン空港についてもご紹介します。
旅の最終日、帰国便に乗るため再びミュンヘン空港へ。空港といえば、チェックインを済ませて搭乗を“待つ場所”というイメージが強いもの。ですが、実際に歩いてみると、ここにもミュンヘンらしい楽しみと、出発まで心地よく過ごすための工夫が詰まっていました。
ターミナル1ピアがグランドオープン

この日は、近年世界で人気を集めているという「パデル」というラケットスポーツの試合が行われていました。日本でもピックルボールに続いて流行るかも!?
シンボルともいえるのが、ターミナル1とターミナル2の間に位置するミュンヘン・エアポート・センター(MAC)。ドイツ最大の屋根付きオープンスペースで、ショップやレストランが並ぶほか、さまざまなイベントも開催されています。
世界初の空港内醸造所も!
なかでもユニークなのが、世界初の空港内醸造所「Airbräu(エアブロイ)」。空港内で醸造したビールを、本格的なバイエルン料理とともに味わうことができます。

伝統的なビール醸造所の象徴である、大きな銅製釜も設置されています

ビールの飲み比べもできました
ビアガーデンもあり、空港にいながらミュンヘンを象徴するビール文化を体験できるというから驚き。旅の最後にもう一度、バイエルンらしい時間を楽しめるのもうれしいところです。

名物プレッツェルや茹でたじゃがいもと小麦粉を混ぜて丸く形を整え、茹でたクネーデルも

ミュンヘン名物の白ソーセージ、ヴァイスヴルスト。皮は食べずに、ナイフで切れ目を入れて中身を食べるのだそう
新ターミナル1ピアは、空港とは思えないほど穏やか
今回見学したのが、新しいターミナル1ピア。最先端のテクノロジーと質の高い建築デザインを融合し、利用者が快適に過ごせることを重視して設計されています。
まず印象的だったのが、空港特有の無機質さをあまり感じさせないこと。少し温かみを感じるオフホワイトやナチュラルなカラーを使い、ウッド素材を取り入れたインテリアも随所に。ミュンヘンの都市的な雰囲気と、バイエルンの自然からインスピレーションを得たデザインが融合し、モダンでありながらどこか落ち着く空間に仕上がっています。
ピアの中心にあるセントラル・マーケットプレイスには、ショップやレストランなど約20の店舗・サービスが集結。出発前にショッピングや食事を楽しむのはもちろん、ゆったりと過ごすことにも配慮されているのが印象的でした。
たとえばレストランの座席も、周囲との間に仕切りを設け、半個室のように過ごせるつくりに。人の往来が多い空港にいながら、自分のスペースを確保して落ち着けるのはうれしいポイントです。
開放感たっぷりのラウンジで、旅の余韻に浸る
出発前に訪れたラウンジも、2層分の高さを生かした天井は驚くほど高く、開放感たっぷり。それでいて、ナチュラルな色使いや空間の仕切りによって、どこかほっとできる雰囲気があります。空港全体を通して、いかに心地よく過ごせるかが考えられているように感じました。