「いかにお金をかけずにセンスよく暮らせるかがコンセプト」。ロンドン在住のクリエイティブディレクターの自宅を拝見!

日本を出て異国の地で奮闘する表現者たちにとって、自宅は心のオアシス。移住ストーリーとともにこだわりと情熱が注がれた居住空間を紹介。ここではロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅をフィーチャー!

日本を出て異国の地で奮闘する表現者たちにとって、自宅は心のオアシス。移住ストーリーとともにこだわりと情熱が注がれた居住空間を紹介。ここではロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅をフィーチャー!

DIYとセンスを駆使、古い家と家具を愛情を込め整える

ロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅
木本梨絵プロフィール画像
クリエイティブディレクター/学生木本梨絵

27歳でデザイン会社を起業。クリエイティブディレクターとして美術館や企業など多岐にわたるブランディングに携わり、並行して美大で教鞭を執る。ノルウェーへの一人旅をきっかけに海外移住を決断。帰国して半年後の2024年3月に拠点をロンドンへ。同年9月からユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの大学院に通学中。 

 

home data

居住地:ロンドン・クラーケンウェル
間取り:2LDK 築年数:約120年 人数:2人

好きなインテリアショップ:蚤の市The Vintage Furniture Flea( @vintagefurnitureflea)。Jasper Morrison Shop( @jaspermorrisonshop)も小物を揃える際におすすめ。店奥の展示スペースも注目。

ロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さん

愛猫オリーブちゃんの登るフォールディングのテーブルはフリマサイトのFacebook Marketで。椅子も蚤の市などで安価に手に入れた。右側の椅子は床の色に合わせ、DIYでペイント。

ロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅のシェルフ

作りつけのシェルフは自分で白く塗り、"見せる食器棚"に。ソファは英国ブランドSwyftで購入、友人が泊まりにきたときはベッド代わりに。丸いモダンなスツールはデンマークのNormann Copenhagen。ヴィンテージのモロッコラグで明るい色を差して。

Q1.この家で過ごすお気に入りの場所は?
A.家の外に大きな木が生えていて、ベッドルーム兼書斎の窓からきれいな木漏れ日が入るんです。ここで仕事や勉強をする時間が至福です。季節ごとに変わるキラキラした光を眺めながらコーヒーを飲んでいると、多幸感が押し寄せて「私、ついに外国に住んでいるんだ!」という気持ちになります(笑)。

Q2.インテリアのこだわりを教えてください。
A.古いものとモダンなもののバランスを大事に。そしていかにお金をかけずにセンスよく暮らせるかがコンセプト。ボロボロのガラクタの中から自分の審美眼にかなうものを発掘して使うのが好きです。さらに、ポイントでカラフルなものを取り入れるようにしています。家にいることが圧倒的に多いので、色で遊ぶことで家での時間がよりにぎやかに、楽しめるものになると思うので。

ロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅の寝室

木漏れ日の影が美しく壁に映る寝室兼書斎が、一番お気に入りの場所。マットレスの上部にヴィンテージの棚を置きヘッドボード代わりとして。ランプはIKEA。

ロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅の書斎

大学院では人類学を専攻。Paolo pivaによるArcadia Chairで、勉強と、日本とのリモートワークを行う。

Q3.築120年になる古いアパートを、どんなふうに整えましたか。
A.文房具店や大学の施設だったこともある古いアパートなのですが、住みながらあらゆるところをDIYしました。壁も塗りかえたし、ドアや窓の修理やボイラーの交換も……YouTube と AIを使って調べて、まず自分たちでできる限りのことをしました。古い家具も床や壁の色に合わせて塗り直しています。使い古された家を居心地よくするのにすっごく達成感があって、「自分の家」にしたという感覚があります。だんだんわが子のように可愛くなってきました。

Q4.住んでいるエリアについて教えてください。
A.ロンドン中を歩いて、この町にすごくピンときました。静かなんだけど、大学へも自転車で行けて、可愛いマーケット、図書館、バービカンセンターなど、気の利いた場所へのアクセスがいい。「スタイリッシュな生活がゆるくできる」のがポイントで、東京で住んでいた目黒区にちょっと雰囲気が似ています。猫の面倒を見てくれる人に出会えたり、近所のカップルが来てお茶したりとか。隣人との距離が近いのも、とても心地がいいです。

ロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅

1室は衣装部屋に。右側の黒いオブジェは猫のトイレ。トップにLEDランプを置いて、生活感が出るのを抑えた。工具店で買った業務用ホウキの柄まで、部屋の雰囲気に合うようブラウンに塗った。

ロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅キッチン

柄のタイルがお気に入りのキッチン。一人で料理するときは、そのままスツールに座って食事をしたり読書をする。

Q5.ここで暮らすようになって、変化したことを教えてください。
A.30歳まで、東京でずっとあくせく働いて、息切れしながら走り続けて大丈夫?と疑問に感じていたんです。それで徐々に仕事を整理し、語学を学び始め、思い切って移住を決めました。今、大学院で人類学を学びながらリモートワークで仕事をしていますが、東京でのクレイジーなリズムから解放されて、ヘルシーな働き方へと思考が根本的に変わったと感じています。

ロンドン在住のクリエイティブディレクター、木本梨絵さんの自宅 Geminiのエスプレッソメーカー

フリーマーケットで手に入れたGeminiのエスプレッソメーカー。「ロンドンのカフェは高いので、コンロでおいしい一杯が淹れられる必需品!」

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