A ここ数年トレンドになっているオレンジワイン。色調も銘柄でそれぞれ違いますし、味もひとくくりにはできませんが、これはわずかなタンニンと苦みが食事を引き立ててくれて食中酒として抜群です! まだ飲んだことがない人はすぐにでも試してほしいところ。
M オレンジワインとは、果皮ごと漬け込む赤ワインの製法で作った白ワインのこと。果皮の色が反映されてワインの色合いが濃くなりますが、醸造する時間次第なのでオレンジ色よりも薄かったりブラウン寄りだったりすることも。葡萄を丸ごと楽しめるというのが醍醐味ですね。このワインは店頭でも大人気です!
Z 飲む時の適温はありますか? M最初は冷やした状態で、その後は常温に戻しながら味の変化を感じてほしい。和だしベースの家庭料理とも相性が良いですよ。
思い出が詰まった軽赤ワイン「アジノーイ2016」(森田雅人リコメンド)
キンキンに冷やすと、まるで白ワイン!
Z こちらの赤ワインは森田さんがイタリアで働いていたワイナリーからエントリーです!
M ピエモンテの生産者で、住み込みで2年間お世話になりました。ワインに使われているバルベーラという品種は果実味豊か。渋み成分が少ないのが特徴で、それもあって酸味を結構感じます。5年熟成されているので今がちょうど飲み頃です。
A 赤ワインですけど冷蔵とリクエストをいただきました。間違いではないですよね!?
M OKです!ワイナリーがあるところはかなり田舎で、一番近いショップまで行くのに歩いて1時間くらいかかりました。帰り道でビールもぬるくなるし、いつでも行けるわけじゃない。しかもそこのワイナリーは白ワインがないんです! 赤ワインなら自由に飲んでよかったので夏はこうして冷やして飲んだり、ソーダで割ったりしていました。
Z 重くなくピュアな味わいだから、冷やしてもおいしい! 飽きがこない味わいで、デイリーに飲みたいワインですね。
気軽で満足感たっぷりな泡「リ フォル2019」(ライターZリコメンド)
明るいうちから軽旨スパークリングと♡
Z このスパークリングワインも同じくピエモンテから。 少し甘みを感じるドライ&ライトなテイストで、休日のお昼から飲みたい気分になります!
M 現地でも夕食前のアペリティーヴォによく飲まれるカジュアルなワインです。日本で言うところのサク飲みのようなもので、チーズやサラミやパンをつまみながら。
Z 私は泡を飲み始めたら自制心が利かなくなるくらい、好きなんです(笑)。 だからアンダー3,000円でおいしい、しかもナチュラルワインだなんて最高。
M ナチュラルワインは“農薬を撒かない”、“酸化防止剤を使っていない”というヘルシーなイメージが強いですが、体に良いということが目的ではないんです。元々は昔から続く土地を健全に維持していくためであって、それには化学的なアプローチがなかった時代からの農法が最適だった。持続可能な農法の中でやっているということが、あまり語られていないけど魅力なんです!
A 土壌が持っているパワーだって無限ではないですもんね。そういう意味でもナチュラルワインを支持したい気持ちになります!
毎日食卓に出したい赤ワイン「ラ ミッラ2015」(森田雅人リコメンド)
A 3本連続でピエモンテのワインです!ピエモンテといえば高級赤ワインのバローロ、バルバレスコが有名ですよね。
M この赤ワインはバローロ、バルバレスコとは異なる品種、ドルチェットから作られています。エチケットは実力に比べて控えめな印象ですが、イタリアが誇るハイコスパワインです。
Z 熟したベリー系の味わいはほどよい力強さでしっかり、でも飲み口は軽い。素朴さもあって、ほっとするおいしさですね。
M 80歳を超えるご夫婦が営んでいるワイナリーのもので、価格以上の安定した熟成。この価格は他の国ならあり得ない!
Aこの味わい、すっかり気に入りました。売り切れる前に今すぐ買いに走りたい!
お酒好きにすすめたい甘口「ラ ソルプレーザ2010」(エディターAリコメンド)
A デザート的に飲むお酒も好きで、この甘口ワインを選びました。干し葡萄っぽい、コクのある甘みがおいしい。 すごく甘いんですけど、最後に酸味を感じるので余韻はさっぱり。ついつい飲んじゃいます。
M 葡萄を収穫し、陰干しにして意図的に糖度をあげてからワインに。砂糖は加えられていなくて、葡萄の持っている糖度だけでこれだけの甘さを引き出しています。
Z え! ってことはカロリーゼロ理論的に言うと、干されてカロリーが空中に散布され消失したんじゃ……。
A カロリーはあります(笑)、こんなにおいしいんだから甘んじて受け入れるよ。
M ソーダで割るのもおすすめです。スパークリングを飲んでいるときにこれで味変しても面白い、今日登場した「リ フォル2019」と混ぜても合いますよ!
A わ〜! この飲み方もおいしい!!
M 甘口ワインはワイン好きの人から敬遠されがちですが、ワインの幅を広げるツールのひとつとして是非。糖度が高いので開けてから一年たっても問題なく、味も変わりません。
Z エチケットもおしゃれですし、贈り物にもいいですね。
〜今回の「ベストうち飲み賞」を発表します!〜
A 6本のイタリアワイン、どれも違ってどれもおいしかった! 甲乙つけ難いですが、いかがでしょうか?
Z ピエモンテのご夫婦が造られた 赤ワインの「ラ ミッラ2015」、あまりの飲み心地の良さに仕事を忘れておかわりしたくなるほど。濃厚な果実味と軽快さが両立していて、飲み疲れません。
A 私は「ローザ ペル ヴォイ2018」に一票! 微発泡のロゼのおいしさはもちろん、造られた背景も相まって賞を捧げたいです! 大変なこともあるけどさ、みんなでこれを飲んで機嫌よく乗り越えようよ!
M 地味だけど実力派の赤ワインと、今ならではのロゼが選ばれて嬉しいです。うち飲みワインを探しに、ぜひペロウにいらしてください!