おいしいものの宝庫、カルディコーヒーファーム（以下カルディ）といえば食材だけでなく高品質ながらリーズナブルなワインが揃い、お酒好きならマメな偵察が欠かせない！ 今回のうち飲み向上委員会は昨夏のご登場以来一年ぶりに、カルディ好きの料理研究家ヤミーさんをゲストにお迎えし、暑〜い時期に飲みたいおすすめワインをご紹介。カルディの食材を使った、ヤミーさんオリジナルのおつまみレシピもお届けします！
カルディのワインを料理研究家ヤミーさんと飲み比べ！
エディターAKIYAMA（以下A）再登場ありがとうございます！ 昨年「カルディコーヒーファームで見つけた、うち飲みワインBEST10【うち飲み向上委員会vol.１】」でヤミーさんにカルディのワインや食材の魅力を教えていただいてから、ますます利用することが増えました。この一年の間にも新作や知らなかった商品に出合い、ほんといつ行っても楽しい！
ヤミーさん（以下Y）カルディは定番商品もたくさんあるけど、その季節に合うものを売り切り御免で販売したりと一期一会も多く、どのシーズンも見逃せませんよ〜！
ライターYOKOMIZO（以下Z）おつまみレシピに加えて、ワインと相性抜群なカルディで販売しているスナックもピックアップ。選りすぐりの９本のワインからうち飲み大賞も発表しますのでご期待ください！
ポルトガルの昼飲みロゼ「フェイティセイラ ロゼ」（ヤミーリコメンド）
Y ポルトガルのすっきり味のロゼで、かすかに発泡しているのも夏向き。主宰している料理教室でギリシャ料理のペアリングワインとして試したら、オリーブオイルやハーブの風味とよく合いました。スイスイ飲めて、気に入っています！
A 甘酸っぱいキャンディのようで、これは昼間に飲んだらご機嫌になっちゃう味！ しっかり冷やして飲むのがおすすめです。
Y 「フェイティセイラ ロゼ」ならハムサンドイッチとランチ飲みとかもいいですね。
Z おつまみなんですけど、人気商品の「ループスナック」からロゼワインに合わせて作られた新作が登場しました！ こちらはフライドパスタのスナックシリーズでして、新作はピリッと辛みの効いたアラビアータ風味。ガーリック、ドライチーズ、フライドオニオンも入っていて、スナックの旨みとロゼの果実味が抜群に合う！ 金曜日に仕事が終わったら、このセットでまずサク飲みしてください。一週間の色々が浄化されますからっ。
Y これはおいしい、今日知ることができて嬉しいです！
生き生きとナチュラルな泡「モンテレアーレ フェリーチェ スプマンテ オーガニック エクストラ・ドライ」（エディターAリコメンド）
A オーガニックのスパークリングワインで￥1000以下！ 六本木あたりのカフェだったら、一杯でこの値段以上しますからね。
Y え〜！ もう家で飲みましょうよ、毎日一本だって惜しみなく飲めるから (笑)
A テイスティングノートではレモン感は僅かといっているけど、飲んでみると後味に酸味を結構感じるし青リンゴのニュアンスが強くて爽やか。蒸し暑い夜に清涼感を運んでくれます。
Z ヤミーさんはカルディでワインをどのように選んでいるのですか？
Y 気分から始まって、商品ポップを読んで決めることが多いですね。限定商品もあるから、それはなるべく飲みたい。積んである商品は、その時の注目だったり売れ筋であったりすることが多く、カルディの推しなので今飲むべきものだと思います！その季節だけのセレクトも多くて、ポップで「夏に〜」とか書いてあるものも注目してみて。あとちょうど８月は決算セールがあるはずだから、さらにお買い得で狙い目です。
Z 店舗の規模によって多少異なると思いますが、迷ったら積んである商品とポップ。これで一か八かのスリル買いから抜け出せる〜！
汎用性が高いデイリーワイン「ヴィッラ・デ・クロ ソーヴィニヨン・ブラン」（ライターZリコメンド）
Z クオリティが高く誰も嫌わない味で、リーズナブル。多角的にみて究極のハウスワインなんじゃないかと！海外ドラマや映画のワンシーンで、冷蔵庫から白ワインを出してドバドバとグラスに注ぎキッチンで立ったまま飲んでいる光景が好き。大体皆ボヤいているんですけど、やけにおいしそうに見えるんですよ、私的にアレを再現するための白ワインですね。
A それは楽しいの!?（笑） シチュエーションはさておき、柑橘系の夏らしい味でコスパ抜群だね。
Y 「ヴィッラ・デ・クロ ソーヴィニヨン・ブラン」は新商品で気になっていたんです。しっかりというよりはスッキリ味、夏はやっぱりこういうテイストが飲みやすい。生ハムが入ったサラダとパンと、この白ワインがあったらもう十分ですね。
A 今ね「カステリーノ グリルドミックスベジタブル」を一緒に食べてみたんですけど、めちゃくちゃおいしいです！
Y これかなり優秀でおすすめなんですよ。グリル野菜のオイル漬けで、そのままお皿に盛り付けるだけでも素敵な前菜になります。日本では瓶のピクルスを買って、そのまま食卓に出すっていう習慣があまりない。でもね、これは知らずにいるには惜しすぎるくらいおいしいから。
A アーティチョークも入っていたり、味も小洒落ていて便利に使えそう。瓶詰めで常温保存だから、キャンプにもグッド！
ポルトガルワインのイメージを刷新「カーサ・デ・ヴィラ・ヴェルデ アルバリーニョ」（ヤミーリコメンド）
Y ポルトガルワインといえば、葡萄が完熟する前に収穫して醸造する微発泡ワインのヴィーニョ・ヴェルデが人気。“緑のワイン”と呼ばれていて爽快な飲み心地が特徴的ですが、「カーサ・デ・ヴィラ・ヴェルデ アルバリーニョ」はしっかりとした骨格のあるワインで、さっぱりした魚介料理から濃厚な味の肉料理まで合いました！ 乳製品やハーブと相性がいいので、イタリア料理やスペイン料理とも合うはず!!
Z フローラル感の中にほのかに磯の香りがして、おいしい！ この白ワインならリッチなディナーでも力を発揮してくれそう。
Y 食前酒というよりは、食中酒ですよね。ボロネーゼのパスタにもいけそうなくらい！
A きれいな酸とミネラル感が料理の味を受け止め、引き締めてくれますね！
ペアリングの可能性が広がる「アストリア プロセッコ・ロゼ ミレジマート 2020」（ヤミーリコメンド）
Y アストリア プロセッコは前からカルディで取り扱っていたと思いますが、ロゼは今年初めて飲み、ベトナム料理とペアリングしました。エスニック料理とロゼは合いますが、夏ならロゼの泡が最高！ 特にハーブたっぷりの揚げ春巻きとの相性が抜群でした。ワイン自体にハーブのニュアンスを感じるので、パクチーや紫蘇の香味野菜を使った料理に寄り添ってくれるはず。青紫蘇や生姜など、薬味たっぷりのそうめんを一緒に食べてみてほしい！
A なんと！ そうめんもいけるのはありがたい、手軽だし今週末はこのペアに決めました。
Z プロセッコらしいフルーティな味わいは、ヤミーさん考案のカルディの食材で作るカプレーゼともぴったり！（レシピは下部をチェック） トマトの酸味との相乗効果で、夏バテも吹き飛ぶ爽やかな口福感に満たされますよ♡
ドライ好きにイチオシ「カバ ポエマ ブリュット・ナチュレ」（ライターZリコメンド）
Z 昨年ヤミーさんにカバ ポエマのロゼを教えていただいてから、気に入ってリピート買いしました。今年はナチュレが販売されているのを発見！ これは糖度がシリーズの中で最も低くて、しっかり冷やすと溌剌とした味わいが冴え渡りハイボールの感覚です。
Y このカバシリーズはキリッとしていますよね。甘みが抑えられているからか、シュワシュワ感もより強く感じます。ドライだからサラミ系とマッチする。
Z ナチュレはカルディのオリジナル商品「WINEDELI つぶ貝のアヒージョ」ともよく合うんです！ 居酒屋でハイボールとエイヒレを頼みがちなハードボイルド系お酒飲みも、この組み合わせなら満足するはず！
Y これはほんとうにレベルが高い商品なんですよ。レトルトなので、そのままお皿に盛り付けるだけでアヒージョが食べられます。
A ニンニクと塩の加減が絶妙！ つぶ貝もコリコリしていておいしいです。
Y カルディは輸入食品だけじゃなくてオリジナル食品も多い。海外の味そのままだと、クセが強くて苦手な人もいるけど、先ほどのパスタスナック然り国内生産のものだと日本人の舌に合う味わいになっているんですよね。カルディはちょうどいいところを攻めるのがうまい！
包み込む系白ワイン！「アンリ・エーラール ゲヴュルツトラミネール レゼルヴ」（ヤミーリコメンド）
Y アンリ・エーラールのワインはカルディで数種類販売されていますが、中でもゲヴュルツトラミネールが大好き！ 北イタリア原産の葡萄を使っていて、華やかな香りとライチの風味があるリッチな感じのワインです。
Z 少しとろみがあって、マスカットのような甘みがアルザスって感じですね。ただワイン自体の個性が強いから、どんな料理と合うのだろうと迷子になりがちで。
Y 中華に合わせたら、互いの旨味が拮抗していいペアリングでしたよ。カルディのおつまみだとスパイシーで痺れるクラッカー、フーイーシェンの「マーラークラッカー」と合うので食べてみてください。ピリピリ痺れるところをトロピカル感あるフルーティーなワインで流し込むイメージ！
A このクラッカーは花椒が大分しっかり効いています！目から鱗の組み合わせですが、抜群です！
Y あとは最近人気のスパイスを立たせたカレーも合うと思う。家中華だったらジャージャー麺や麻婆豆腐や麻婆茄子は間違いないです。トロピカルな味わいが辛みを中和してくれる！
お肉のお供は赤の微発泡「バランス スパークリング ピノタージュ」（エディターAリコメンド）
Y 口に含んだ瞬間はドライだけど、ベリー系のジャムのような余韻が面白い！
Z ランブルスコとも違う、新しい味わいですね。
A お肉を食べる時に赤ワインを合わせたいけど、夏場だとあんまり気分がのらないじゃないですか。そんな時のアンサーが、このスパークリング赤ワインです。凝縮感のある果実味で、味がしっかりしているけど重すぎない。氷やフルーツを入れてもおいしそうだなと思いまして！
Y このジャム感はペッパーステーキとか、胡椒が効いたキリッと辛い料理が合いそう。
Z おつまみの合わせ方はテイストが反対のものを選ぶのが常套なのでしょうか？
Y ジャムの甘みとペッパーの辛みのように反対のもので相乗効果を狙うか、ハーブのニュアンスで揃えるなど近いものにするか。どちらの場合でも強いワインはやっぱり強い味じゃないと合わない、さっぱりワインはさっぱり味がいいですね。
A 今のお話でいうとキャンプのBBQで「バランス スパークリング ピノタージュ」と、焼肉のタレとの相性は強いもの同士で間違いないはず。屋外で多少冷えが足りなかったら、氷やカットフルーツを入れてサングリア的に飲みましょう！
南アフリカのカジュアルな赤「バランス カベルネ・ソーヴィニヨン メルロー」（ライターZリコメンド）
Z 先ほどの赤ワインとお肉のペアリングの話にもあったように、暑い日でもやっぱり料理によって赤ワインが飲みたい時がありますよね。カベルネ・ソーヴィニヨン×メルローのミディアムボディは酒質が滑らかで飲みやすく、グラスも進みます！
A 同じワイナリーなんだね！ 共通するジャムっぽいチャーミングなインパクトがありながら、暑苦しさとは一切無縁。
Z ハンバーガーとかジャンクな味にも負けない。ビールもいいけど、赤ワインでちょっと大人な組み合わせも好きなんです。あとは『ルパン三世 カリオストロの城』に出てくるミートボールパスタとも！ 杏さんがYouTubeで再現されたのを観た時から、赤ワインに合わせると決めているんです。その日はまだ未定ですが、夏休みの宿題とさせてください！
A ルパンも赤ワインを飲んでたもんね（笑）
Y 肉料理なら間違いはないけれど、確かにシンプルに焼いたものよりひき肉が合いそうですね！ ほどよい力強さで飲み応えがあり、こっちもサングリアにしたらきっとおいしいと思いますよ。
ヤミーさんちの夏の定番、冷たいおつまみ「とろけるカプレーゼ」
イタリア ブッラータ 1個
トマト 1〜２個
スパイスアップ イタリアンハーブ 適量
オッギュ エキストラバージンオリーブオイル（レモン） 適量
※下準備
・ブッラータは前日に冷蔵庫に入れてゆっくり解凍しておく
・トマトは冷蔵庫で冷やしておく
［作り方］
❶トマトはヘタを取りのぞき、横に薄切りにする。
❷お皿にトマトを敷き詰め、真ん中に水けを切ったブッラータをのせる。
❸上からイタリアンハーブをふりかけ、オリーブオイルを回しかける。食べる時に切り分ける。
A 2022年夏のカルディも大充実でしたね！ 甲乙付け難いですが、あえて選ぶならいかがでしょうか？
Y 夏のがぶ飲みワイン１位は、オールマイティな「ヴィッラ・デ・クロ ソーヴィニヨン・ブラン」。冷蔵庫で冷えていたら幸せです。
Z ２位は「アストリア プロセッコ・ロゼ」。暑い時期にとりわけ食べたい気分になる東南アジア料理に合うので！
Y ３位には「バランス スパークリング ピノタージュ」を選出したいです！ BBQの組み合わせも夏らしくていいアイディア。
A 今回はそれぞれに個性豊かなワインが揃い、お腹の空き具合や気分と相談しながらおつまみと一緒に楽しく飲んでもらえたら♪ ヤミーさん考案の「とろけるカプレーゼ」はどのワインとも合いますし、何より簡単！ ぜひ作ってみてくださいね！
photography:Naomi Ito text:Momoko Yokomizo
カルディコーヒーファーム
https://www.kaldi.co.jp/
※商品の取り扱いは店舗により異なります。
【うち飲み向上委員会メンバー】
ヤミー
世界を旅する、料理研究家。テレビや雑誌、企業のレシピ開発で活躍のほか、ベストセラーとなった著書も多数。レシピを考える時、つい合わせるお酒を真剣に考えるほど、お酒も大好き！ YouTubeチャンネルでこれまでの人気レシピを公開中♪
「ヤミーさんのゆるふわキッチン」https://www.youtube.com/channel/UC8VsBFVfXdBZhsYvjKqcpFA
ライターYOKOMIZO
おいしいお酒とごはんのためなら、高い海外輸送費も厭わず即ポチ。苦手な家事は休日に大好物の泡を飲みながらやっつけます。最近は海外の料理番組を観て、妄想トラベル。
エディターAKIYAMA
お酒はもっぱら外でハシゴ酒だったのが、ここ１年でうち飲みの魅力に開眼！ おいしいお酒を飲みながら、ほろ酔い気分で愛猫と遊ぶのが至福の時間。
