Z こちらは店頭で樽から専用のワインボトルにボトリングして販売するというスタイル。樽生ビールはメジャーだけど、ワインは初めて聞きました! どうゆうこと!?
T スイスなどであるんですけど、ツーリスト向けの体験としてワイナリーに行くと樽からすくったワインを飲むことができるんです。その体験が店頭で叶うというワケですね。さらに無濾過で、造りたてのフレッシュな状態のワインを提供しているのがポイント。自然のうまみを残したこの造り方は、自然派ワインでも一部取り入れられています。
A 初回はボトルの購入が必要になるのですが、次からはボトルを持っていくとリフィル代だけでOKだそう。ボトル720mlで836円、1杯100mlで換算するとグラス100円くらい! 安いしエコだし、嬉しい衝撃です。
Z 樽出し生ワインはいくつか品種があるのですが、田邉さんがシャルドネを選んだ理由はなぜでしょうか?
T どの国のワインにも言えるのですが、リーズナブルなワインの場合は白の方がいいものを見つけやすい。白ワインは熟成せずフレッシュな状態で飲むものが主流です。赤ワインのように果皮や種の要素を加えず、果汁のみで造れるなど、工程が比較的シンプルなことが理由になります。
Aフレッシュで爽やかな飲み口で、1杯100円とは思えないおいしさですね。
T シャルドネらしい個性がきちんとあって、洋梨とりんごのニュアンスや、グレープフルーツのような柑橘類の香りもほのかにします。酸はいきいきとして爽やかに飲めるタイプの辛口。ソーダで割ったスプリッツァーや、オンザロックで和柑橘類を絞って飲むのもおすすめです。
Z お正月の料理は贅沢ですから、ワインの出費を抑えられるのはありがたすぎる(涙)。ふぐちり鍋、寿司などに合わせたいです。
T いい意味で個性が強くない分、幅広い料理とペアリングできるのが魅力。もしこだわるなら、このワインの一番の特徴は酸なので、酸味で合わせるのがベター。シャトレーゼでは「しらす明太チーズピザ」とのペアリングがおすすめです。