『HoneyBitter』 #5

他人の心が読めてしまう一族に生まれた珠里。その能力を持つが故にうまれた母との確執や初彼との辛い体験に感情移入しながら、調査事務所「オフィス・S」に寄せられる様々な事件の顛末を見届けていきます。小花さんの作品に登場する人物はみんなキャラが立っていて「ああ〜そこでそうしちゃうよね〜！わかってたけどさあ！」といった「してやられた感」がたまりません。吹き出し外に書かれたセリフがいつも秀逸でついついニヤついてしまう。またヒロインの珠里が他人の心が読めちゃうもんだから暗ーいんです。ダーク主人公。若くして他人に対しどこか諦めのついちゃってる不器用な彼女にやきもきしてたら心の中身が底ぬけに明るい陽太が事務所入り。彼の優しさにほんのりとしてきた！この調子！と思っていたら男嫌いの原因になった吏己が事務所入り。さあトライアングルです。因みに容姿は吏己がタイプです♡お気に入りのキャラは神です♡

そんなみんなが働く「オフィス・S」を取り巻く依頼はわりと現実味があり、身近に起こりうるような事件や重いテーマのものも多いです。色恋にドキドキ、依頼にハラハラ、アクションもラブも両方欲しい！といった貪欲多忙で刺激を求めるアナタにオススメです。

『Honey Bitter』小花美穂／集英社

まんなみず名言チョイス

珠里さんは悩むのが趣味かもね・・・もっと楽に生きていいと思うよ